お国柄!? アメリカで日本車に乗ってみたら、日本仕様車との意外な違いが面白かった
日本車がたくさん走ってる!
アメリカ、特にロサンゼルスやサンフランシスコなど西海岸に行くと、日本車がたくさん走っていて驚きますよね。そして、クルマ好きとしては海外の日本車がとっても気になる存在。現地で運転したら絶対に楽しいに違いない!
というわけで、先日ロサンゼルスに出かけた時に、あえてアメリカのクルマではなく日本車に乗ってみました。意外な違いがあって、とっても興味深かったので紹介しましょう。
なんと! 日本にはない仕様のエンジンを積んでいた
乗ってみたのは、日本では「アテンザ」という車名だけど現地名は「マツダ6」と、日本では「ロードスター」と呼ばれる「MX-5」。この2台、実は北米仕様にはおおきな共通点があります、なんと日本仕様には存在しないエンジンが搭載されているのでした。
マツダ6には排気量2.5Lのターボエンジン(日本では最近「CX-5」や「CX-8」に追加された)、MX-5には排気量2.0Lのエンジン(日本では派生モデル「RF」だけに採用)を積んでいます。どちらも日本よりもパワフルな動力性能になっているというわけですね。
えっ!? キーの使い方も日本と違った!
それではキーのボタンを操作しドアロックを解除して乗り込もう!と思ったら、あれれ? 運転席のドアしかロックが解除されません。実はこれは北米のクルマでは常識の仕様でした。怪しい人が勝手にクルマに乗り込んでこないように、まずは運転席のドアロックだけが解除されるのです。ほかのドアもロックを解除したいときは、ボタンを2回続けて押すとアンロックされます(設定で日本と同じようにも変更も可能)。
また、キーには見慣れないボタンが。「!」のマークが刻まれている、通称「パニックボタン」です。ちょっと身構えてしまいそうになる名前ですが実は役割も物騒で、クルマの近くで身の危険を感じた時や、クルマが盗まれそうな状況になったときに押すのだそうです。押すとクルマがホーンを鳴らし、周囲にアクシデントを知らせる機能なのでした。日本仕様車にはないですね、こんなボタン。
ドアロック解除といい、パニックボタンといい、クルマの機能をみても治安状況が反映されているというわけ。クルマは社会を表す鏡なのです(とはいえアメリカはどこでも物騒というわけではないですよ)。
ただしパニックボタンは、だだっ広い駐車場で自分のクルマを止めた位置が分からなくなった時に使うこともあるとか。それはそれで便利な使い方!? そして、その状況も本人にとっては「パニック」かもしれませんね。
ハンドルが左についている……だけじゃない!
アメリカは右側通行だから左ハンドル……と言うのは多くの人がご存知でしょう。じゃあウインカーレバーは左右どっちについているか? 実は日本車でも現地仕様は左側についていて、左手で操作します。日本車なのに左ハンドルで、ウインカーを左手で操作するのはちょっと新鮮……というか不思議な気分ですね。
ところで、アメリカの速度や距離は「キロ」ではなく「マイル」が基準です。だからスピードメーターもmphと呼ばれる「時速マイル」表示。1マイルは約1.6kmなので、針が60を示している時に「時速60キロ」と思ったら、実は「時速96キロ」なので慣れるまでは注意しないといけませんね。
そして今回乗ったマツダ6は速度計がデジタル式で、なんと“マイル”と“キロ”を切り替え可能。とはいえ、アメリカの制限速度表示などはすべて“マイル”なので、日本と同じように“キロ”のメーターに切り替えても頭が混乱するだけでした。
アメリカから陸路で入国できるカナダに入ると“キロ”で制限速度が示されるので、そこで役立つのでしょう。
日本で売っているのと同じように見える北米仕様の日本車も意外に日本仕様と違う部分がたくさんあることに驚きました。その違いを見比べるのも面白いですね。
(文:工藤貴宏 編集:ミノシマタカコ+ノオト)
[ガズー編集部]
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