大型SUVから700馬力超え!?のマスタングまで。アメリカのモーターショーで見かけた、気になる新型車

1月14日からアメリカのデトロイトで開催された「北米国際自動車ショー」、通称デトロイトモーターショーに出かけてきました。デトロイトといえば、アメリカの自動車メーカーのお膝元。そんな場所で開催されるモーターショーだけに、アメリカの自動車メーカーはここぞとばかりに新型車を投入し、注目を集めていました。
今日は、そんなデトロイトショーで気になった最新のアメリカ車を紹介しましょう。

フォード・エクスプローラーといえば、アメリカで人気の高い車種。一時期は日本でもかなり見かけましたよね。そんなエクスプローラーの最新型が発表されました。
かつてはトラックのシャシーをベースにしていたエクスプローラーですが、先代からは乗用車系のプラットフォームを使うようになって乗り心地や舗装路での走りがグッとよくなりましたよね。そして2020年モデルとなる新型は、躍動感のあるデザインになってスポーティな雰囲気が強調された印象。パトカー仕様が同時に公開されたのも、警察車両としても定番となっているエクスプローラーならでは。

GMのプレミアムブランド「キャデラック」はこのところ、SUVラインナップをバリバリ強化中。そんなキャデラックがお披露目したのが、この「XT6」です。「ミドルサイズ」とはいうものの、3列シートを備える車体はかなり大きく、最上級の「エスカレード」よりは小さいけれど、その下に位置するポジション。それでもタフなトラック用のシャシーではなく乗用車系のプラットフォームを使うのは、時代の流れですね。

かつて日本でもたくさん売れたシボレー・ブレイザーですが、最新モデルはこんなスポーティなデザイン。カマロみたいなシャープな顔つきも、軽快な全体の雰囲気もカッコイイなあ。アメリカではいま乗用車販売の半分以上をSUVが占めていますが、そんな状況を踏まえてSUVのデザインがますます多様化していることを感じますね。

こちらはフォードのラグジュアリーブランドである「リンカーン」の最新SUV。3列シーターのミドルクラス（とはいえ全長は5mオーバーとかなり大きい）モデルです。ラグジュアリーブランドだけあって、セレブ感漂うというか、風格がありますね。先ほど紹介したキャデラック・XT6のガチンコライバルですが、どちらがお好みですか？

新車はSUVばかりなのか？って。もちろんそうではありません。SUVブームに沸くアメリカの自動車市場ですが、スポーツカー好きだってたくさんいます。そんな人たちに向けたフォードからのプレゼントがこの「マスタング　シェルビーGT500」。排気量5.2LのV8スーパーチャージャーエンジンは700馬力を超え、停止状態から時速100キロまでの加速はたったの3秒半！　見た目もゴキゲンな感じですね。乗ってみたい！

リンカーンのブースに展示されていたこの「コンチネンタル」はドアが特徴。なんと観音開きなのです。しかも、単なる展示車両ではなく市販しているというから驚きました。標準仕様は普通のドアなのですが、これは改造を施した特注モデル。しかし、顧客のオーダーに応じて販売しているのだそうです。仕上げの美しさはさすがでした。

こうしてみると、アメリカにも魅力的なクルマがたくさん。それにしても、注目の新型車を並べてみると、アメリカではいかにSUVが流行っているのかわかりますね。

（文：工藤貴宏　編集：ミノシマタカコ＋ノオト）

[ガズー編集部]