100万円台から買える? デビューに最適なお手軽「軽キャンパー」
キャンピングカーに憧れた事ってありませんか? クルマで日本中を旅してクルマで寝る。そしてまた目的地に向けて走り出す。キャンピングカーならそんな生活ができます。2019年2月1日より2日間幕張メッセでキャンピングカーショーが開催されました。そこには新車種も含めて様々なキャンピングカーが集結。その中から注目のモデルを紹介いたします。
ランニングコストと初期費用の安さが魅力
キャンピングカーに憧れる人は多いですが、初期費用やランニングコストを考えるとハードルは決して低くありません。その中で注目を集めていのるが軽自動車を採用した軽キャンピングカーです。自動車重量税は5000円と圧倒的に安く、一般的な駐車場に置くことができます。荷室が狭いため、キャンピングカーのすべての設備を搭載することはできませんが、大人がゆったりと寝ることは可能です。小回りが良く手軽に旅ができる。それが軽キャンピングカーの魅力だといいます。
オートワンは軽キャンピングカー専門の製造販売店。大容量バッテリーとソーラーパネルを搭載した給電くんシリーズなどを手掛けています。今回新型モデルとして展示されていたのが、スズキのエブリイバンをベースにした、入門向けとして最適な「ピッコロキャンパープラス」です。
- 100万円で購入できるオートワンの「ピッコロキャンパープラス」。レイアウトや装備のカスタマイズもできる。
車中泊さえできればOKというベーシックタイプとなっており約150万円で購入が可能(諸費用等別途)。後部座席には寝転べる就寝マットが用意されており、大人二人で寝転ぶことが可能。奥行きは最大198cmなので、背の高い男性にも十分なサイズです。
- 軽自動車とは思えないほどに広い居住空間。夫婦で寝転んでも狭さは感じない。
脱着式のセンターテーブルやサブバッテリー、充電走行システムを搭載されており、宿泊地で食事を食べたり、止まった状態で電気を使ったりすることも問題ありません。
- 4人で出かけて、4人寝られる「給電くんポップアップルーフ」。100V電源も装備。
家族4人でお出かけしたいならポップアップルーフにもう2人寝転べる定番モデル「給電くんポップアップルーフ」が魅力。搭載するオプションによりますが200万円台前半から購入が可能。なお、キャンピングカーショーに展示された車両はサイドオーニングなどの様々なオプションを搭載した状態で約291万円でした。
- 大きな棚を備えており、小物も収納できる。
大型のサイドオーニングを採用したキャンプモデル
軽キャンパーを使って家族でキャンプに行きたいと考えたとき、非常に魅力的だと感じたのがホワイトハウスの「N-VAN CAMPER」です。これはダブルビッグ大開口が特徴のホンダの軽自動車「N-VAN」をベースに開発されたモデル。大人2人が眠れるポップアップルーフを兼ね備え、最大4人での就寝に対応します。
- 車内空間より広いテント空間が簡単に用意できる。
オリジナルのクイックエアマットなどを用意し、素早くベットメイクができるなど、軽キャンパーの手間な部分をしっかりフォローした作り。「N-VAN」は助手席のドアが大きく開き、ピラーレスになっているため、室内空間とサイドオーニングによって作られたテント空間を一体化して使えるのが魅力です。キャンプ場などについてすぐに自分だけのプライベート空間を作ることができます。
- テーブルなどを出せばまるでリビングのような空間に。車内とのアクセス性も抜群。
室内空間は軽自動車とは思えないほど広く、電子レンジや液晶テレビなどの設置にも対応しています。
- 荷室も非常に広く快適。広いポップアップルーフにも寝られる。
本体価格は約390万円で、様々なオプションを搭載した展示車両は約461万円と、軽キャンピングカーとしては高価だが、ランニングコストの安さは圧倒的。さらに大型のキャンピングカーと比べると日常使いのしやすさもポイントだ。
元々、軽キャンピングカーの魅力は安さにありました。本体価格が安く、車検費用も抑えられるため維持費もそれほど高くないためです。しかし最新の軽キャンピングカーの多くは安さだけでなく、快適な空間による居住性と充実した装備を兼ね備えています。
空間に限界があるためトイレやシャワーなどのマルチルーム、大型のキッチンなどは設置できませんが、「寝る」「快適に過ごす」と言うキャンピングカーの基本機能には問題ありません。
初めてキャンピングカーを購入するといった場合や、少人数でカジュアルに楽しみたいといったニーズには軽キャンピングカーがマッチしています。
(取材・文:コヤマタカヒロ 編集:ミノシマタカコ+ノオト)
[ガズー編集部]
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