キャンピングカーの定番。使い勝手に優れた新型「バンコン&キャブコン」
2月1日より開催されていた「ジャパンキャンピングカーショー2019」。そこには定番のバンコンやキャブコンの新作も多数展示されていました。注目モデルを紹介いたします。
家具の名店カリモクと提携した至福の一台
走行性能と日常的な使い勝手の良さ、そして居住性のバランスを兼ね備えていることで人気が高いのはハイエースなどをベースにしたバンコンです。後部の荷室を改造し、ダイネットやベットルームを備えているのが特徴。トイレやシャワールームなどのマルチルームこそありませんが、快適なキッチンも備えているのが特徴です。
バンコンではキッチンや棚などの内装に上質な木材を採用することが多数あります。実際にキャンピングカーショーでも宮大工による内装をアピールするキャンピングカーなども数多くありました。そんな中でも注目したいのはトイファクトリーの新作キャンピングカーです。
- 一見すると普通のハイエースですが居室はカリモクの家具による快適空間になっています。
トイファクトリー「BADEN karimoku ver.」はカリモク家具とのコラボレーションによる天然家具を採用したモデル。家具には木目が美しい、耐熱・耐候テストをクリアしたウォルナットの無垢材を採用しています。シートおよびベッドには耐摩耗性に優れたモケット生地を使用。ウォルナットの優しさとマッチする上質な室内空間を演出しています。
- 後方には大型の荷物スペースも確保。キャンプ道具なども隠すことができます。
本体価格は約647万円で、乗車人数7人、就寝人数は5人。2019年の限定生産モデルです。
- ウォルナットの家具とモケット生地のソファーが室内を彩ります。
自由に料理が楽しめるキッチン充実モデルが魅力
会場には数多くのバンコンがありましたがその中で気になったモデルをいくつか紹介します。
ワークヴォックスの「SEDONA TYPE III EXTERIOR」はハイエースの商用バンをベースとしたモデル。内装には無垢の木とスチールを用いた上質な空間を用意。ベースギアは自由にカスタムすることができ、キャンプスタイルにあった内装が選べます。
- 商用ハイエースをベースに自由にカスタマイズできる「SEDONA」。
- スライドドアを開けるとキッチンスペースがスライドできる構造が面白い。
魅力的なのがスライドアウトテーブル。これはキャンプ地などに着いたときに屋外に向かってテーブルやキッチンスペースをスライドできる仕組み。キャンピングカーの料理で困る室内の問題も起きず、開放的に料理ができるのが魅力です。
- 明るい無垢の木と黒いスチールを使ったデザインも 非常に魅力的。
- リアハッチからスライドテーブルが出るタイプも用意。内装のカラーリングも選べる。
また、ダイレクトカーズ「ボンドII」も自由な発想が面白いバンコンです。本体の外にテーブルをスライドできる仕組みとなっておりキャンプ地で広く空間が使えます。また、スライドドアを開けた状態で、リアシートを外にスライドすることにより、室内空間を広くする仕掛けも用意しています。
- ガスコンロだけでなくシンクも居室の外に出し使える仕組み。
- 2列目シートを向こう側にスライドすることで居室を広くできる。
ダブルタイヤの採用でより高い安定性を確保した人気キャブコン
トラックなどの運転席を残し、荷台に大きな客室を搭載したのがキャブコンです。運転席の上に、大型の寝室空間であるバンクヘッドを配置しているのが特徴。天井が高く圧迫感のない広い居室空間がキャブコンの魅力です。
また、室内の広さを利用して、トイレやシャワーなどのマルチルームを兼ね備えるモデルも多く、ゆったりと5人以上で眠れるなど、ファミリーや、仲間との旅行にも最適です。
ナッツRVの「CREA 5.3 Evolution Wtire」はキャブコンの人気モデル。新たに、安定性の高いリア・ダブルタイヤを採用。リアの耐荷重を心配することなく、安定して走行することが可能です。
- 大型のバンクヘッドを採用した人気のキャブコン。電化製品なども多数装備している。
- 本体後部にはダブルベッドを配置。コンロ付きキッチンも装備する。
キャブコンはいわばワンルームを搭載して走っているようなもの。軽キャンパーやバンコンと比べると、装備や快適性には大きな差があります。バンクヘッドに就寝スペースがあるためダイネットを片付けることなく5人就寝できるなど、キャンプ地で手間がかからないのも魅力です。
夫婦で、家族でキャンピングカーライフを楽しみたいと考えたとき、最有力候補するのがバンコンとキャブコンです。買い物にも使いたい場合は手軽に乗れるバンコンがおすすめ。それに対して、キャンプ地での快適性を重視するならキャブコンが向いています。
(取材・文:コヤマタカヒロ 編集:ミノシマタカコ+ノオト)
[ガズー編集部]
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