キング オブ 「ご当地 #フォトジェ肉」決定! NEXCO東日本「新メニューコンテスト」決勝大会レポート
2月28日、NEXCO東日本「新メニューコンテスト」決勝大会が、東京・池尻大橋にある東京栄養食糧専門学校で行われました。NEXCO東日本管内140のサービスエリア(SA)・パーキングエリア(PA)から9ブロック121品がエントリーした今大会。13回目となる今回のテーマは「ご当地『#フォトジェ肉(にっく)』」。肉をメインとして、地元のおいしさを盛り込み、そして思わずSNSにアップしたくなるような華やかさが求められます。
昨年10月〜11月にかけて行われたブロック予選を経て、67品で闘われたブロック大会で勝ち上がった11品(チーム)と、前大会覇者の常磐自動車道 友部SA(上)を加えた12品で決勝が行われました。
そうそうたる審査委員も興味津々!
審査委員は全6名。フジテレビ系バラエティ番組「料理の鉄人」で「中華の鉄人」であった四川飯店グループ オーナーシェフ 陳 建一さんを審査委員長に、特別審査委員として学校法人食糧学院 東京調理製菓専門学校 校長の柘植末利さん、その他、NEXCO東日本SA・PAグルメアンバサダーを務めるタレントのもえのあずき(もえあず)さん、タレントの川瀬良子さん、雑誌「じゃらん」の統括編集長・大橋菜央さん、ネクセリア東日本 社長・村山和夫さんと、そうそうたるメンバーが厳正な審査を行いました。
- 左から陳 建一さん、柘植末利さん、もえのあずきさん、川瀬良子さん、大橋菜央さん、村山和夫さん
審査は調理の過程から行われました。
審査委員はそれぞれの調理台を周り、素材や作り方、こだわりなどを調理人に質問。どの調理台でも興味深げに聞いていました。
各チーム、プレゼンで熱烈アピール!
次に行われたプレゼンテーション。各チーム3分間の持ち時間の中で、目一杯、自分のチームのメニューをアピールしていました。プレゼンのスタイルもそれぞれ個性豊かで、自前の大きなプレゼンボードを持ち込んだり、ご当地キャラクターの着ぐるみがやってきたり、自らが素材に変身したり、どのチームも熱を込めて審査委員に訴えていました。
- プレゼンテーションの様子
プレゼンテーションは2〜3チームずつ行われ、その都度、審査委員は試食。どのブースでも「おいしい」「おいしい」という声が飛び交いました。
いよいよ結果発表!
全12チームのプレゼンテーションと試食を終え、いよいよ結果発表。発表を前に審査委員長の陳さんは「本当に(選ぶことが)大変だった。年々レベルが上がっていると思う。料理は調理人だけが作って完成するものではない。料理が運ぶ人やお客様にサービスをする人など、スタッフみんなで完成する。それがとてもよく感じられた。どのメニューにもテーマがあり、それぞれとても良かった。どのSA・PAもぜひ自信を持ってお客様に提供してください」と全チームに賛辞を送りました。
<栃木ブロック>
東北自動車道 上河内SA(上)
「美味しい栃木の花畑 福が咲くごちそうプレート」(1,200円)
「とちぎ和牛『匠』」「とちぎ霧降高原牛」「那須野ヶ原牛」3種を楽しむ「栃木の牛肉寿司三昧」、「いっこく野州どりの巻き寿司」「香鶏のスープご飯」など郷土の味が満載! 花畑のような一皿で自然豊かな栃木を表現。決勝大会で唯一女性がリーダーとしてチームを引っ張っていました。プレートに飾られた「野菜の飾り切り」は1からトライして覚えた技術だそうです。
<茨城ブロック>
常磐自動車道 Pasar守谷(上)
[茨城もりの市場食堂]
「チャイニーズ ダイニング Moriya 肉と野菜の お・も・て・な・し」(1,200円)
茨城県産「ローズポーク」「牛もも肉」「ひたち鶏」を使用。ヘルシーな蒸し物料理と、中国料理特有のさまざまな調理法で肉の旨味を引き出しました。バラ色焼売は熱湯の蒸気で一気に蒸し上げることで皮までふっくらです。特にシュウマイの皮が美しく見えるように、色へのこだわりがあるそうです。
<岩手・秋田ブロック>
東北自動車道 前沢SA(下)
タワー・オブ・マエサワ (1,200円)
「前沢牛ハンバーガー」には奥州市産の「前沢牛」、カリカリチキンには一ノ関産の鶏肉を使用。チキンの衣には地元の「南部煎餅」を使い、外はカリカリ、中はジューシーに仕上げ、岩手県の味を堪能できます。
<宮城・福島ブロック>
東北自動車道 長者原SA(上)
宮城の“杜"だくさんプレート (1,080円)
宮城県産「漢方和牛」と「漢方三元豚」を使った和風ライスバーガーのパテは、肉本来の旨味・食感を楽しめるよう、つなぎを加えずに手ごねで仕上げます。大崎市田尻産「三角揚げ」の味付けにはフレンチのカフェド・パリバターを使用しています。
そしていよいよ、グランプリを発表!
グランプリは……、
<茨城ブロック>
常磐自動車道 友部SA(上)「珠玉の蔵」
茨城にメロメロ~素晴らしき茨城の“食”に愛を込めて~(1,200円)
昨年に引き続き、大会連覇!
常陸牛の焼肉は、醤油風味の和風に。麻婆豆腐は中華、「つくば美豚」のローストポークはイタリアンと味に変化をつけています。肉に限らず豆腐や醤油、米に至るまで茨城の食材にこだわった一皿。茨城の誇る“牛・豚・鶏”を一皿に表現し。メイン・サラダ・スープに、茨城の肉の力がいっぱい。これは納得です。
受賞した友部SA(上)の料理長・菅沼眞二さんは、「今回は決勝大会からの参加となりました。シード枠での参加なので、良い作品を作って当たり前というプレッシャーを感じながら今日まで来ました。メニューの開発にあたっては、茨城には良い素材がたくさんあるので、私は、素材を生かすだけ。今回グランプリを獲得できて、これは素晴らしい素材を育てた茨城の生産者の皆さまの勝利でもあると思います。昨年のグランプリメニューで2万食を売り上げたため、今回もまた人気になるといいが、何より、今後も1食1食に思いを込めて作り、お客さまに提供したいと思います」と話しました。
- (中央)友部SA(上)の料理長・菅沼眞二さん
大会は昨年の覇者、友部SA(上)の連覇、という形で幕を閉じました。味はどれもおいしいし、美しいプレートばかり。勝者の決め手はほんのわずかなことだったと思います。やはり肉眼で捉えただけの美しさ、ではなく、スマホの小さな画面の中で映えるメニューに軍配が上がりました。
次回、各SA・PAを訪れたらぜひ食べてみてください。各地域の地の物の食材と、アイディアがあふれています、おいしいですよ。
※価格はすべて税込です。
(取材・文:別役ちひろ 編集:ミノシマタカコ)
<関連リンク>
▼NEXCO東日本 新メニューコンテスト
URL:https://www.driveplaza.com/special/menu/
[ガズー編集部]
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