整備業界注目のイベント「オートアフターマーケットEXPO」をレポート

2019年3月13(水)~15日(金)の3日間にわたり、「東京ビッグサイト」で自動車の売買・整備・メンテナンスをはじめ、自動車を取り巻く環境・インフラなどさまざまな自動車アフターマーケットに関する総合イベント「第17回国際オートアフターマーケットEXPO (IAAE) 2019」が開催されました。どんなイベントなのでしょうか? レポートいたします。

今年は296の企業・団体がイベントに参加!

主催者によると、IAAEは年々規模が拡大傾向にあるようで、今回は規模を拡大して開催。出展規模は、出展社・団体数296、計549ブース(国内195社439ブース、海外101社110ブース)にもなり、総来場者数も34,129名と盛況だったようです。増加の背景には、業界内の新製品や注目製品の展示のほかに、関係者向けの業界動向をセミナーや実演などにより発信する場が充実していることがあるようです。

車検や整備情報の電子化・クラウド化が大きな注目に

自動車の売買・整備・メンテナンス関連の業界がメインのイベントであるため、車検などの整備関係の資料を電子化するシステムは、注目されていたようです。株式会社タジマでは、「一新多助」という車両販売・車検の管理システムを公開しており、「個人でやられている業者さんや高齢の方がユーザーに多いのでわかりやすい表示で、またバージョンアップしてもなるべく画面のデザインが変わらないように配慮しています」とその特徴を話していました。

実際にデモ画面を見せてもらうと、たしかに整備・車販・板金といった項目がわかりやすく配置されています。車検証のQRコードをリーダーで読み取ると、そのクルマの整備歴なども見られるようになっていました。

株式会社ブロードリーフでは、クルマの整備システムをクラウド化した、業務システムを紹介していました。

担当者によると「ブラウザ上で顧客・車両管理・伝票発行・申請書類作成ができるクラウド型システム」とのこと。顧客のクルマ情報を入力すると、整備の適正時期や必要な部品などをアナウンスしてくれるシステムとなっていました。同社では。さらに車検登録をオンラインで可能にする国土交通省のポータルサイト「車検ワンストップサービス(OSS)」に対応した機能も開発中だそうです。

もちろん整備やパーツ関係の企業も充実!

システム以外にも、部品関連の会社の出展もたくさんありました。株式会社ディクセルでは、日産・スカイライン2000GT、フェアレディZやトヨタ・セリカなど、過去の名車向けのブレーキパットを展示。

公式での部品供給が終わっている車種のパーツは「愛着があり現役で乗っている方やクラッシュカーコレクターの方にご好評をいただいています」とのこと。また、「要望が多い車種から部品を開発しています」と話していました。

ほかにも、コーティング剤や各種部品、整備用のリフトや油圧式のジャッキ、スポット溶接機などの展示もありました。さらに、整備業界のイベントには馴染みが薄そうに見えるAmazonも出展。メーカーや卸業者が出品する用品や部材を、オンラインで購入できるサービスをPRしにきたとのことです。

東京モーターショーや東京オートサロンと違って、一般のクルマユーザーにとっては少し遠い世界のイベントかもしれません。しかし、こうした企業の数々が、私たちのカーライフを支えてくれていると思うと、一つひとつの展示がより身近に感じられてくれるのでした。

▼国際オートアフターマーケットEXPO
http://www.iaae-jp.com/

(取材・写真・文:斎藤雅道 編集:木谷宗義+ノオト)

[ガズー編集部]

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