ベンツ新型にEVのスーパーカーも! 上海モーターショー2019、気になる欧州車トップ5

半世紀以上もトップだったアメリカを抜いて世界最大の自動車市場となった中国はいま、世界中の自動車メーカーがしのぎを削る激戦区。そんな中国で開催される国際的なモーターショーは、欧州の自動車メーカーも新型車をこぞって世界初披露する場となっています。
今日は、4月18日から一般公開された上海モーターショーで公開された、注目の欧州車をチェックしてみましょう。

カイエンの派生モデルを登場させたポルシェ

中国でも頻繁に見かけるポルシェ。しかし中国市場においてはSUVの「カイエン」や大型セダンの「パナメーラ」がメインで、多くの人にとってスポーツカーの「911」などは「ポルシェってスポーツカーも作っているんだね」という認識なのだとか。ポルシェって本当はスポーツカーメーカーなのですが……。

そんなポルシェが上海で初披露したのが「カイエン クーペ」。カイエンの派生モデルで、後席の後ろがクーペのようになだらかに傾斜しているのが特徴です。プレミアムブランドにとって、クーペスタイルのSUVはもはや定番ラインナップになりつつありますね。

メルセデス・ベンツから登場のコンパクトオフローダー「GLB」

メルセデス・ベンツ「GLB」は、「GLAより上、GLCより下」のポジションを担うSUV。これまでラインナップになかった新規モデルとして、上海でお披露目されました。GLAやGLCが都会的なデザインなのに対し、GLBは四角さを強調したフォルムにスイッチしているのが興味深いですね。まだコンセプトモデル段階ですが、ほぼこのまま市販されることでしょう。

AMGもある、Aクラスセダンのロングボディ

中国仕様と言えば欠かせないのが“L”と車名につくロングホイールベースのモデル。メルセデス・ベンツ「AMG A35L セダン」は、通常のAクラスセダンに対して60mmも伸ばした中国専用の車体が特徴で、その延長分はすべて後席足元スペースの拡大に使われています。高性能仕様のAMGモデルまで用意されているのが驚きですね。

ちなみに中国ではAクラスセダンのほか、Cクラスセダン、Eクラスセダン、そしてSクラスセダン(これは世界中で売っている)と、セダンの基幹モデルにはすべてロング仕様が用意されているのだからビックリです。中国では後席に座る人を広さや快適さでもてなすことが大切なのだとか。

BMWにだってロングホイールベースはあります

ロングホイールベース仕様のセダンが用意されるのは、メルデス・ベンツだけじゃありあせん。たとえばBMWは新型3シリーズのロング仕様を中国専用車として世界初公開。その延長幅は41㎜で、そのぶん後席足元が広くなっています。

欧州車ではこのほか、アウディ「A4」「A6」「Q5」、フォルクスワーゲン「ティグアン」、プジョー「508」などにもロングホイールベース仕様が用意され、会場に展示されていましたよ。

なんとアストンマーティンが電気自動車を公開

中国は国の後押しもあって電気自動車がとても多い……のですが、まさかイギリスのスーパーカーメーカーまでその波に乗るとは!
アストンマーティン「ラピードE」は、4ドアサルーンのラピードをベースにEV化。イギリスのウィリアムズと共同開発したパワートレインは最大出力612psで、最大トルクは驚きの950Nmと動力性能はさすがにスーパーカーですね。航続距離は320kmほど。155台が限定生産されるのだとか。最高のコレクターズアイテムになることでしょう。
いよいよスーパーカーもEVの時代になるのでしょうかね?

(文:工藤貴宏 編集:ミノシマタカコ+ノオト)

[ガズー編集部]

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