欧州のミッドシップスポーツも。新型スープラ登場で気になる、世界のライバルたち5台
ついに、17年ぶりに復活したトヨタGR「スープラ」。新しいスープラは、歴代のどもモデルよりもスポーツカーとしての走りの性能が磨き上げられていることが注目されています。そこで、そんなスープラの競合ライバルたちをチェックしてみましょう。
長い歴史を持つ、日本を代表するスポーツカー「フェアレディZ」
日本車におけるスープラのライバルといえるのが、日産フェアレディZ。初代モデル登場は1969年とスープラよりも歴史が長く、「Z34型」と呼ばれる現行モデルは6代目です。なんと、高速道路のパトカーとしても採用されているんですよ。
エンジンは336psを発生する排気量3.7LのV型6気筒。スープラと同様に運動性能を高めるために全長を短くした2シーターで、エンジン出力アップや専用サスペンション設定などを施した高性能モデルの「フェアレディZ NISMO(ニスモ)」も用意されています。しばらく大きな性能アップが停滞しているので、驚きの展開を期待したいところ。
スポーツカーのベンチマークと言えるポルシェ「ケイマン」
世界中の自動車メーカーがスポーツカーを作る際に“基準”と考えているのがポルシェ・ケイマン。エンジンを車体のほぼ中央(車両スペース後方)に積む“ミッドシップ”というパッケージングでつくられ、現行モデルは排気量2.0Lと2.5Lの水平対向4気筒ターボエンジンを搭載。
速さはもちろん、走行フィーリングなどもスポーツカーのお手本と言える存在です。フェアレディZでも、新型スープラでも、ポルシェ・ケイマンと比較しながら開発を煮詰めたそうですよ。スポーツカーの定番中の定番と言っていいクルマですね。
スープラと基本構造を共用するBMW「Z4」
オープンスポーツカーのZ4は、スープラと関連の深いクルマ。車体構造やエンジンなど基本的なメカニズムを共用しているからです。
スープラは一般的な固定式のルーフ、対してZ4はオープンカーという違いはありますが、スポーツカーとしての走りの水準はどちらもハイレベル。最新のZ4は、従来モデルに比べて運動性能が大幅に引き上げられています。爽快なオープンドライブと抜群の走りを両方楽しめますね。
ハンドリングが楽しい、フランスのアルピーヌ「A110」
ルノー傘下にあるフランスのスポーツカーブランド「アルピーヌ」。2017年(日本発売は2018年)に復活したA110は、ポルシェ・ケイマンと同様にミッドシップのスポーツカーです。
エンジンは排気量1.8Lと小さいのですが、それよりも重視しているのが“軽さ”と“軽快感”。車両重量はわずか1110kgと驚異的です。そしてハンドリングは闇雲に限界を高めるのではなく、タイヤが滑りはじめてからのコントロール性の高さを重視した玄人好みのもの。ドリフトを積極的に楽しめる味付けで、速さよりも楽しさを求める人向けのスポーツカーですね。
アルファロメオのスポーツカー「4C」も気になる存在
イタリアのアルファロメオが用意するコンパクトスポーツカーの4Cは、軽さを徹底追及したリアルスポーツカー。エンジン排気量は1.75Lとここで紹介しているどのスポーツカーよりも小さいのですが、わずか1050kgと超軽量の車体とすることでミズスマシのようにキビキビと動く抜群の運動性能を得ています。
スポーツカーの方向性としてはスープラとかなり開きがありますが、運転を楽しむためのクルマ作りという意味では十分にライバルと言えるでしょう。
スポーツカーは、切磋琢磨しながらみんなで盛り上げていくもの
スポーツカーの定義は、人や荷物を運ぶ実用性よりも、運転を楽しむことを考えて作られたクルマです。生活にどうしても必要な存在ではないのですが、クルマ好きにとっては憧れの存在ですよね。
そんなスポーツカーにとって大切なことは、ライバル同士が刺激しあうこと。オリンピックなどスポーツの世界と同じで、競合するライバルがいるからドラマが盛り上がるのです。
新型スープラの登場で、スポーツカーの世界はどう活性化するでしょうか? 日の丸スポーツカーのフェアレディZが、スープラに刺激を受けてどう進化してくるかも注目であり、楽しみだったりします。
(文:工藤貴宏 編集:ミノシマタカコ+ノオト)
[ガズー編集部]
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