コレクションは300枚以上!現役高校生「異形矢印標識」マニアに魅力を聞いた
クルマのドライバーなら必ず目にする道路交通標識。その中でも、表示板の示す方向以外への車両の侵入を禁止するのが「指定方向外進行禁止標識」、いわゆる「矢印標識」です。一方向あるいはニ方向の矢印が一般的ですが、実は道路や交差点の形状によっていくつにも枝分かれしたものも。それら一風変わった標識を「異形矢印標識」と呼んで愛好するマニアがいます。全国各地を回って標識をコレクションしているリン酸さんも、その1人です。
また異形矢印標識集めたので作ってみました。第3弾~第5弾。主に静岡、浜松、沼津、富士で撮影しました。 pic.twitter.com/zibQMCinfl
— キャーリンサーン (@kotsu_rinsan) 2018年11月5日
リン酸さんは、現役の高校生で、これまでに撮影した異形矢印標識はなんと400枚以上。2018年11月に投稿したツイートは260RT、574いいねと注目を集めました。そこで今回は、リン酸さんに、なぜ異形矢印標識が好きなのか、異形矢印標識の魅力についてお伺いしました。
そもそも「異形矢印標識」とは?
――異形矢印標識とはどのようなものを指すのでしょうか。
まず、こちらの7種類がスタンダードな指定方向外進行禁止標識になります。一般的によく目にするものですね。私はこうした標識以外の指定方向外進行禁止標識を、一風変わったというニュアンスを込めて「異形矢印標識」と呼んでコレクションしています。
――そもそも好きになったきっかけは何だったのでしょうか?
小学1年生のときに家にあった交通教則の本を読んで、標識に強い興味を持ったのがそもそものきっかけでした。家にあったパソコンで標識のことを調べるうちに、いろんな標識をコレクションしたWebサイトに出会い「こんな変わった標識があるんだ!」と、交通標識の奥深い世界に惹きつけられました。
これは小学2年から6年にかけて書いていた落書きです。標識のことが好きすぎて、自分で架空の道路を作って交通規制も整備し、「そこに合う指定方向外進行禁止標識は何かな~」と考えるのが趣味でした。友人には共感されない趣味だとはわかっていたので、周りにはずっと黙っていましたね。2017年12月にSNSを始め、写真を撮影してアップしたら思ったより反響がありうれしく思っています。
好きな「異形矢印標識」ベスト3
――では、今まで出会ったなかで印象深い標識ベスト3を教えてください。
第3位は見た目のおもしろさが気に入っている、こちらです。
直線と曲線の織り混ざったビジュアルがユニークですよね。細い矢印は側道なのですが、道の構造だけを再現するのではなく、線の太さや細さで道の規模も表現しているのが見事だなと感じています。この標識は千葉県市原市五井で撮影したものです。私と同じく異形標識マニアの知り合いから情報提供してもらいました。
第2位はきれいに3方向に分かれた下の標識です。シンプルに見た目のかっこよさで選びました。
この標識が設置してある道はもともと五叉路なのですが、一方通行の道路を削ぎ落として無駄なく3方向に整理している美しさが好みです。静岡県静岡市で撮影しました。
そして第1位は、たくさん枝分かれしたビジュアルが魅力的なこちらの標識です。
これまでたくさんの異形矢印標識を目にしてきましたが、矢印が7本に分かれたものはなかなかなく、今まで私が見た標識の中では激レアの部類だと思います。
この標識が設置してある道路は十字路で、中央分離帯が真ん中にあります。真ん中の点はそれぞれ西進・東進の右折レーンを表し、進行できないということを示しています。静岡県三島市で撮影したものです。
もっと異形矢印標識の魅力を知ってもらうために
――こんなに変わった標識があるなんて驚きました。今後の目標などはありますか?
月1回程度、撮影のための遠征をしているのですが、なにぶん高校生なので自分のお小遣いには限界があり……。もう少し資金に余裕があったら、もっと遠方にも繰り出してみたいですね。Twitterで活動をするうちに、異形矢印標識が好きな知り合いも増えました。今後も情報発信を続けて、異形矢印標識に興味を持ってくれる人が増えたらとても嬉しいです。
一風変わった「異形矢印標識」。ひとつ取ってみてもその違いは千差万別で、違ったおもしろさに気づくことができます。変わった形の標識を見つけたときはちょっと足を止めて、標識の奥深い世界に思いを馳せてみてはいかがでしょうか?
(取材・文:神田匠 写真:リン酸 編集:木谷宗義+ノオト)
<関連リンク>
リン酸 さんTwitter
https://twitter.com/kotsu_rinsan
[ガズー編集部]
あわせて読みたい!
最新ニュース
-
-
日産のフルサイズSUV『アルマーダ』新型、ベース価格は5.6万ドルに据え置き…12月米国発売へ
2024.11.21
-
-
-
軍用ジープが最新モデルで蘇る…ドアなし&オリーブドラブが渋い「ラングラー ウィリス'41」発表
2024.11.21
-
-
-
EV好調のシトロエン『C3』新型、欧州カーオブザイヤー2025最終選考に
2024.11.21
-
-
-
「めっちゃカッコいい」新型レクサス『ES』のデザインにSNSで反響
2024.11.21
-
-
-
光岡、話題の55周年記念車『M55』を市販化、100台限定で808万5000円
2024.11.21
-
-
-
日本発の「ペダル踏み間違い防止装置」、世界標準へ…国連が基準化
2024.11.21
-
-
-
楽しく学べる「防災ファミリーフェス」を茨城県の全トヨタディーラーが運営する「茨城ワクドキクラブ」が開催
2024.11.21
-
最新ニュース
-
-
日産のフルサイズSUV『アルマーダ』新型、ベース価格は5.6万ドルに据え置き…12月米国発売へ
2024.11.21
-
-
-
軍用ジープが最新モデルで蘇る…ドアなし&オリーブドラブが渋い「ラングラー ウィリス'41」発表
2024.11.21
-
-
-
EV好調のシトロエン『C3』新型、欧州カーオブザイヤー2025最終選考に
2024.11.21
-
-
-
「めっちゃカッコいい」新型レクサス『ES』のデザインにSNSで反響
2024.11.21
-
-
-
光岡、話題の55周年記念車『M55』を市販化、100台限定で808万5000円
2024.11.21
-
-
-
日本発の「ペダル踏み間違い防止装置」、世界標準へ…国連が基準化
2024.11.21
-