シートメーカー「BRIDE」がeスポーツ専用シートを開発中?
年々、盛り上がりを見せているeスポーツ。クルマの世界では「グランツーリスモSPORT」などで戦われますが、競技者を支えるのに必要不可欠なのが「ゲーミングチェア」とも呼ばれるシートです。このeスポーツ用シートを自動車用スポーツシートで有名な「BRIDE」(以下:ブリッド)が開発予定とのこと。なぜブリッドがeスポーツ用シートに? ブリッド広報の岩橋 祐さんにお伺いしました。
eスポーツシート参入のきっかけ
ブリッドはすでにオフィスなどで自社製シートを使用するためのキャスターを販売し、パソコン作業が多いオフィスワーカーなどを支えています。そんな中で盛り上がりを見せるeスポーツに注目し、次なる一手として参入を決めたそうです。
「コンピュータゲームを競技として行うeスポーツは、近年日本人のプレーヤーも増えてきています。その中で使われている椅子に注目したところ、日本製の椅子があまりないことに気づきました。今まで自動車用シートを作ってきた我々としては、違う分野にブリッドの名前を広めたいですし、eスポーツの世界にMade in Japanが少ないなら、なおさらチャンスがあるのではないかと思い、参入を決めました」(岩橋さん)
自動車用とはどんなところが違う?
eスポーツ用シートは、形状こそ自動車用シートと似ていますが、求められる機能や性能は異なります。自動車用シートを作って38年目になるブリッドであっても、日々研究を重ねているとのこと。
「我々が造っている自動車用シートと大きく異なるのは、当然ながら車検がないという点です。自動車用の座席として、車検に通す(保安基準を満たす)ためには強度や寸法といった点をクリアしなければいけませんが、eスポーツ用シートにはそれがありません。そのためライバルメーカーも多く、価格競争も激しくなっています」(岩橋さん)
またeスポーツ用シートを研究していく中で、自動車用シートの常識とは大きく異なる点もあったと言います。
「デザイン面が大きく異なり、eスポーツ用シートは派手なものが多いんです。自動車用シートは黒などの内装色に合わせたものが一般的ですが、eスポーツ用シートはとてもカラフル。中には光るシートもあって驚きました。また、アームレストの形状なども我々が販売しているシートとは違うので、そのような点にも注目しています」(岩橋さん)
- 以前、限定販売されたデニム生地を使用したシート。eスポーツ用シートではこのようなシートも大いにアリ?
ブリッドのeスポーツ用シートはどんなシートになる?
それではブリッドは、一体どのようなeスポーツ用シートを作っていくのでしょうか?
「価格の安さよりも、質の高いeスポーツ用シートを提供したいと考えています。せっかくMade in Japanを謳って参入するわけですから、それに恥じない性能があるものを開発する予定です。自動車用シートで培ってきたノウハウを生かして、快適性やプレミアム性、耐久性などでほかのeスポーツ用シートとはひと味違うシートを提供できればと思っています」(岩橋さん)
- 写真は自動車用として販売されているEUROSTER、eスポーツ用シートはこれに近い形になると言う
「スポーツ」シートメーカーとしてのブリッド
これまで自動車用スポーツシートメーカーとして高い評価を得てきたブリッド。今後もスポーツシートメーカーとして、その名を広めていきたいそうです。
「自動車用シートを提供してきた我々ですが、今後はさらに広い意味での“スポーツ”シートメーカーとして成長していきたいと考えています。eスポーツは新しいスポーツであると捉えていますし、2016年にガンバ大阪の新ホームスタジアムに我々のシートを設置したこともその一環です。もちろん、自動車用シートはこれからも進化させていきます」(岩橋さん)
- ガンバ大阪のホームスタジアムに設置されたブリッドのシート
今後、どのようなシートを世に送り出していくのか? あらゆるスポーツのシートメーカーへ進化を遂げるブリッドから目が離せません。
(取材・文:西川昇吾 写真:ブリッド株式会社、西川昇吾 編集:木谷宗義+ノオト)
<関連リンク>
https://bride-jp.com/
[ガズー編集部]
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