【初心者向け】 「eスポーツ」と「ゲーム」の違い、あなたはわかりますか?
最近、耳にすることの多い言葉に「eスポーツ」があります。トヨタでも、今年からソニー製プレイステーション4のソフトウェアである『グランツーリスモSPORT』で「GR Supra GT Cup」を開催中。オンラインで予選を行い、10月の東京モーターショーの会場で決勝が実施される予定です。トヨタの場合、これを「eモータースポーツ」と呼んでいますが、広義に見れば、これも「eスポーツ」のひとつと言えるでしょう。
そもそも「eスポーツ」って何なんだろう?
とはいえ、「『eスポーツ』と『ゲーム』はいったいどう違うのか?」「身体を動かしていないのにスポーツというのは、どうにも納得できない」と考える人も多いでしょう。
では、まず「eスポーツ」とは何でしょうか? 今年の春「eスポーツの振興」を目的にできた団体「一般社団法人日本eスポーツ連合:Japan esports Union (JeSU)」の説明を見てみましょう。ちなみにこちら、セガやカドカワ、カプコン、コナミ、ガンホーといった日本のゲーム関連の企業の多くが会員になっています。
“「eスポーツ(esports)」とは、「エレクトロニック・スポーツ」の略で、広義には、電子機器を用いて行う娯楽、競技、スポーツ全般を指す言葉であり、コンピューターゲーム、ビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉える際の名称。”
この文章から、次の3つのことがわかります。
1, 「eスポーツ」は、「エレクトロニック・スポーツ」の略。
2, 電子機器を用いて行う娯楽、競技、スポーツ全般。
3, コンピューターゲーム、ビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉える際の名称。
そして、JeSUは「ウイニングイレブン2019」をはじめ11のソフトウェアを公認タイトルとし、138人のプロライセンス、8つのチームライセンスを発行しています。
ポイントは、公認タイトルに「ウイニングイレブン2019」のようなサッカーや、格闘技の「ストリートファイター」「鉄拳7」といった、いかにもスポーツ! というタイトルだけでなく、「ぷよぷよ」「パズドラ」といったパズル系までが含まれていること。つまり、タイトルの内容も、一般的な“スポーツ”のイメージに遠いものまでが「eスポーツ」となっているのです。
スポーツではなく、“競技”、もしくは“試合”と考えてみよう
eスポーツの協会の説明を読んでもいまいち、ピンとこない人もいることでしょう。それは、やはり「スポーツ」という言葉が、強く“筋肉的な運動”をイメージさせるからかもしれません。
そこで、「スポーツ」という言葉を横に置いて、「競技」、もしくは「試合」と考えてみてはいかがでしょうか。
一定のルールがあって、それを人が競う。それが競技や試合です。「eスポーツ」は、エレクトロニクスのゲームを使った競技、もしくは試合とみなせば、きっとスッキリするはず。あくまでもゲームは手段であって、「eスポーツ」の目的は、他人と競うところにあります。
また、そうした人と人との競い合いを見て楽しむ人がいて、そこで興行がなり立てば、プロ化も可能となります。
もともと個人的に楽しむための野球やサッカーが、観戦するほど人気が高くなった結果、成立したのがプロ野球であり、プロサッカーです。同じことがゲームの世界でも発生しており、それが「eスポーツ」のプロ化と言えるでしょう。これから、「eスポーツ」は、ますます注目度を高め、ビジネスとしても大きく成長するはず。もうしばらくすれば、「eスポーツ」は、野球やサッカーと同様にポピュラーな存在になることでしょう。
ちなみに、もともと日本語には「スポーツ」に該当する言葉はありませんでした。そして、英語の「スポーツ」には、肉体的な運動という意味もありますが、娯楽や楽しみというニュアンスもあり、意外に幅広い言葉です。それが明治期以降に日本に、肉体的な運動とセットで導入されたという歴史があります。そうした歴史が、現在の「eスポーツ」を理解しにくくさせている理由なのかもしれませんね。
(文:鈴木ケンイチ 編集:ミノシマタカコ+ノオト)
<関連リンク>
一般社団法人日本eスポーツ連合
https://jesu.or.jp/
[ガズー編集部]
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