【ワンダーフェスティバル2019[夏]】最新の「Fate」レーシングカーやサイバーフォーミュラの新製品も登場!
7月28日(日)、フィギュアやガレージキットなどの展示や販売が行われる国内最大の造形イベント「ワンダーフェスティバル2019[夏]」が、千葉県千葉市の幕張メッセで開催されました。その会場から、クルマに関連する製品や展示をご紹介します!
そのときまさに走行中の最新レーシングカーが早くもモデル化
グッドスマイルレーシングとして国内のレースに参加するなど、なにかとレースに縁の深いグッドスマイルカンパニー。今回ワンフェスでは、この日まさにベルギーで開催されていた「スパ・フランコルシャン24時間レース」の参戦マシン、「GOODSMILE RACING & TYPE-MOON RACING 00号車 メルセデスベンツAMG GT3」のミニカーが、テストキット(参考出品)として展示されていました。
この製品は、ゲームメーカーのタイプムーンが中心に展開している人気シリーズ、「Fate」の誕生15周年を記念したイラストがラッピングされたレーシングカーのミニカーです。ドイツの名門レーシングチーム「ブラックファルコン」と、グッドスマイルレーシングが組んで、「スパ・フランコルシャン24時間レース」に送り出した3台のうちの1台がモデルとなっています。スケールは1/18と1/43の2タイプ。
デザインの公開からそれほど間もない状況でここまで詳細なミニカー出ることは、かなり珍しいこと。同ブースの担当者は「欧州のレース向けに新デザインのクルマが使われることが確定していたので、社内で極秘に動いていました」とコメントします。そのおかげで、ここまで早い全容公開となったわけですね。
当日は、会場でレースの状況を生配信していましたが、残念ながら「GOODSMILE RACING & TYPE-MOON RACING」はスタートから11時間になろうかというタイミングで残念ながらリタイア。その後、イベント終了までの中継がどこか寂しそうでした。
クルマと並べて「昭和の原風景」が楽しめる路面電車のキット
そのほかグッドスマイルカンパニーのブースには、「東京都電6000形」のテストキットが。この製品には、同社で「いすゞ・エルガ」路線バスシリーズなどのミニカーを企画しているチームが関わっているそうです。なぜ、バスから電車に?と、方向展開した理由を聞いてみると「これはミニカーの販促を含めての考えなんです。スケールに注目してください」と担当者。
「この製品のスケールは、ミニカーのスタンダードなスケールである1/24です。例えば、このキットとスバル360を一緒に置いてジオラマを作れば、昭和の原風景が再現できます。今までなかなか難しかった電車とクルマの同スケール展示ができるわけです」。たしかに、今までありそうでなかった企画かもしれません。
ジュウロクホウイと京商コラボで実現した『サーキットの狼』ミニカー
ジュウロクホウイのブースでは、ラジコンやミニカーで有名な京商とコラボした 「1/64 KYOSHO サーキットの狼 風吹裕矢2台セット」が展示されていました。プロアスリートやアニメ、映画に出てくるキャラクターを製品にしているジュウロクホウイと、クルマ系の製品と得意とする京商、両社の長所が活かされたコラボ製品です。
なぜ、今『サーキットの狼』なのか? その理由を聞いてみると、この作品が1970年代のスーパーカーブームの火つけ役であるため、その存在は特別なのだそう。今でも新製品が出るたびに、熱心に買ってくれるファンがいるとのことでした。
『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』の凰呀(オーガ)が再びモデル化
実車をモデルにした製品ではありませんが、メガハウスの「ヴァリアブルアクション 新世紀GPXサイバーフォーミュラSIN 凰呀(オーガ)AN-21」も注目を集めていました。このクルマは、90年代初期に放送されたアニメ『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』に登場するマシンです。
劇中では、高速走行時の変形ギミックが特徴的でしたが、この製品ではそれを再現するため、ミニカーでありながらアクションフィギュアのような特性を持っており、当時発売されていた製品と比べると、可動する部分が多くなっていました。
クルマ系の新製品は若干少ない印象だが……
今回のワンフェスは毎回、新製品を公開しているフジミ模型が参加を見合わせ。青島文化教材社やハセガワなども、既存製品のカラーリング違いなどを展示するのみで、例年よりはクルマ関連の製品が少ない印象を受けました。
しかし、ミリタリーグッズの販売しているリエナクターズギアのブースでは、日本初の本格四輪駆動車「くろがね四起」こと、九五式小型乗用車や第二次大戦中に活躍したドイツ軍の水陸両用車、シュビムワーゲンなどの実車レプリカなどを展示。特にシュビムワーゲンに関しては、車両のスペックや用途をスタッフが熱く解説するなど、製品展示以外でも楽しませてくれました。
ワンフェスというと、キャラクター関連の展示が多いものですが、隅々まで会場をまわると、こうしてクルマにまつわる製品や実車にも出合えます。ホビーの世界は奥が深いですね!
(取材・文・写真:斎藤雅道 編集:木谷宗義+ノオト)
▼ワンダーフェスティバル
http://wf.kaiyodo.net/
[ガズー編集部]
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