衝突軽減ブレーキをプログラミングで学ぶ!MEGA WEBの子ども向けプログラミング教室
東京・お台場にあるモビリティの体験型テーマパーク「MEGA WEB」では、月に一回、小学校高学年から中学生までを対象としたプログラミング教室「自動運転技術を学ぼう!! 自動(被害軽減)ブレーキ編」が開催されています。実車を中心とした体験プログラムが多い中、なぜプログラミング教室を行うのでしょうか? プログラミング教室企画立案者の和田真さんにお話を伺いました。
学校でプログラミングが必修に
プログラミング教室がスタートしたのは2017年8月。子どもたちに次世代のクルマをより具体的に感じてほしいという思いからスタートし、当初から定期開催してきたそうです。
「近年、衝突軽減ブレーキなどの運転支援技術を搭載したクルマが次々と登場しています。これらの技術はプログラミングをもとに動いているのですが、どのように動いているかはイメージしにくいものです。そこで、自動停止させるプログラミングを子どもたちに作ってもらい、そのシステムを理解してもらおうと企画しました」(和田さん)
企画立案の背景には、プログラミング学習が学校のカリキュラムで必修になったこともあったそう。
「企画を始めたころは、ちょうどプログラミング学習が必修になると報道され始めた時期でした。それならば、学校よりも早く取り入れて事前にプログラミングへの理解を得られるものにしようと思いました。でも、プログラミングは私たちにとっても初めて。資料を集めて実際に専門家の先生にも聞きに行き、一から自分たちで勉強しました。初めてのプログラミングを自分で学んだことが、実際に教室でも役立っていますね」(和田さん)
プログラミングを通じて学ぶ、運転の重要性
では、実際のプログラミング教室で行われる内容はどのようなものでしょうか?
「始めに、プログラミングを入力するクルマに『真っ直ぐ走らせる』というプログラムを入力します。教材で使っているクルマは、左右別々のモーターで駆動しているので、2つのモーターが同じ速度で回るよう、しっかりプログラミングしなければ真っ直ぐ走りません。その次に、指定の枠内に止めるプログラムを入力します」(和田さん)
ここまでできると、いよいよセンサーを使った衝突軽減ブレーキのプログラムに入っていきます。ここでは、プログラムだけでなく、センサーによる衝突軽減ブレーキが万能でないことを伝えているそうです。
「プログラムを学習することも大切ですが、衝突軽減ブレーキが万能でないことを伝えることも大事。走行テストでは、自転車に見立てた小さな障害物などを横から飛び出させ、回避が難しいことを学んでもらいます。最終的には人間がブレーキをかけなければいけない、ということを伝えられたらと思っています」(和田さん)
どのような速度で走り、どのような強さのブレーキをプログラミングするのかは、参加した子どもたちの自由だそうで、ゆっくり走らせて確実に止めることを重視する子どももいれば、速い速度から急ブレーキをかける子どももいるそうです。
プログラミングを通じて衝突軽減ブレーキについて学んだあとは、実車で衝突軽減ブレーキ体験を行います。MEGA WEBならではの体験コンテンツです。
「プログラミング教室の最後は、参加した子どもたちを実車に乗せて、衝突軽減ブレーキ体験を行います。衝突軽減ブレーキがプログラミングによって成り立っていることを、具体的にイメージしてもらうためです」(和田さん)
プログラミング教室は今後も進化予定!
始まって2年ほどのプログラミング教室は、反響も上々だそうです。
「月に一度の開催ですが、最近は毎回、定員いっぱいになるほど人気となっています。中にはどのようなシステムになっているのかしっかり理解したいと、5回ほど参加している子もいますね」(和田さん)
今後、このプログラミング教室はどのようにしたいと考えていますか?
「衝突軽減ブレーキだけでなくて、さまざまな運転支援技術を学べるようにして、目に見えない技術がどのように成り立っているのかを理解してもらえたらと思いますね。一度、教室に参加したことがあるお子さんを対象に、もっと難しい内容のプログラミング教室も実施してみたいと考えています」(和田さん)
次世代を担う子どもたちに次世代のクルマの技術を知ってもらいたい、そんな想いから始まったプログラミング教室。小学4年生から中学生のお子さんがいる方は、チェックしてみてください。
(取材・文:西川昇吾 写真:メガウェブ、西川昇吾 編集:木谷宗義+ノオト)
<関連リンク>
MEGA WEB プログラミング教室
https://www.megaweb.gr.jp/article/programming/
[ガズー編集部]
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