軽トラが二足歩行!? 変わり種クルマが続々登場「全日本模型ホビーショー」
2019年9月27日~29日までの3日間(27日は業者招待日)、都内の東京ビッグサイト 青海展示棟でプラモデルやミニカーの新商品展示会「第59回全日本模型ホビーショー」が開催されました。毎年、クルマ関連の新製品が続々公開される、同イベント。今回はその中でも変わり種として異彩を放っていたクルマ関連製品を中心に紹介します。
軽トラを武装させるというシュールな発想をアピール「軽トラぶそう」
会場で一番クルマ関連の製品でインパクトがあったのではないというのが、BANDAI SPIRITSのブースで公開されていた、9月末から発売を開始した新製品の「軽トラぶそう」です。
軽トラにそのまま武装を装着した姿がなんともいえないシュールさ。しかも武装パーツになる方のユニットは、単独で組み立てるとトラクターやコンバインなど働くクルマになります。この製品は4月1日に同社のボビーサイトで初公開され、当初はエイプリルフールのネタと思われていましたが、その後、まさかの製品化が発表されました。
実は去年、猫のフィギュアに武装パーツをつける「ねこぶそう」というものをエイプリルフールネタとして公開したあと製品化に踏み切ったという経緯があり、今回はその派生シリーズになります。
パーツはねこぶそうと互換性があり、両方のキットを自分なりに改造可能。同社の主力製品ともいえる、「ガンプラ」のパーツも一部無改造で同製品のジョイントに差し込むことができ、改造の幅はかなり広くなっています。Twitterなどでは、すでに購入した人たちがパワードスーツ風に改造した画像を公開していました。
全長約6cmながら荷台のディテールなどにはかなりこだわっていると、メーカーの担当者も太鼓判を押します。ねこぶそうのときも絶妙にリアル感のある表情の猫フィギュアが話題となっていましたが、同製品でもその情熱を受け継いでいるようです。
フィリピンの乗り合いタクシー「ジプニー」がミニ四駆として登場
タミヤでは、フィリピンの乗り合いタクシーとして知られている「ジプニー」がミニ四駆のキットとして公開されていました。独特の装飾はシールで再現しているそうで、模型を作った経験のない人でも作りやすそうです。
ミニ四駆といえば、タミヤの動力付き自動車模型ブランドとして長い歴史がありますが、こういった東南アジアの実車を参考にしたキットを作るのは初めてです。
どうしてジプニーに白羽の矢が立ったかというと、ここ数年のフィリピンでもミニ四駆人気が影響しているようです。昨年からオープンした同国のミニ四駆ショップが大会開催に熱心だそうで、今年は600名以上の選手が参加したのだとか。
同国では、現在公共交通車両の近代化プログラムが進行中で、今回のミニ四駆のデザインの元になったような、老朽化したジプニーの廃車を計画しています。事業者は反対しているようですが、もしかすると今後は模型でしか見られなくなるかも?
過去の軍用車や現在活躍している建機も精巧に再現されている!
日本初の本格的な四輪駆動車といわれる「くろがね四起」こと、九五式小型乗用車のプラモデルを展示していたファインモールド。以前にも同車はファインモールドでキット化されたことがあるのですが、今回は旧日本軍の仕官コスチュームをした少女のフィギュアとセットになっています。「歴装ヲトメ」というシリーズで、時代考察やキャラデザインはイラストレーターのSINO氏が担当。インパクト狙いではなく、ちゃんと情報リソースが高い本格派です。
昨年、ホイールローダをキット化して話題を集めたハセガワでは、「日立建機 ホイールローダZW100-6 マルチプラウ(除雪)仕様機」が登場。パっとみただけだと昨年7月に発売された「日立建機 ホイールローダZW100-6」と大差がないように見えますが、ちゃんとブレードが除雪用になっており、さらに車体上部とリアの部分に警光灯が追加されています。今回も働くクルマ好きのこだわりを刺激するキットになっています。
なお、製品化のトレンドとして目立っていたのは「トヨタGRスープラ」でした。カラーリングイメージは赤の製品が多く、タミヤの担当者も「今回のスープラのイメージカラーは『赤』の印象が強いという人が圧倒的に多いんですよね」と話していました。
(取材・文・写真:斎藤雅道 編集:ミノシマタカコ+ノオト)
<関連リンク>
全日本模型ホビーショー
https://hobbyshow.co.jp/
[ガズー編集部]
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