レース好き必見!ライセンス不要で夜の富士スピードウェイを走れる「ナイトレーシングエクスペリエンス」
本格的にスポーツ走行を行い、サーキットのライセンスを所有していても、夜のサーキットを走行する機会はなかなかありません。
そこで、富士スピードウェイでは「富士SUPER TEC 24時間レース」のナイトセッション気分を味わってもらうため、体験走行の一環として「夜間体験走行」、「ナイトパレードラン」の実施を予定。今回は、その夜間走行イベントを導入するにあたって試験的に催された「ナイトレーシングエクスペリエンス」を取材してきました。
ライセンス不要で夜のレーシングコースを走れる!
夜間体験走行、ナイトパレードラン、ナイトレーシングエクスペリエンスは、それぞれのイベント名が示すとおり、夜間にライトアップされたコースを走行できます。いずれも先導車(オフィシャルカーやセーフティーカー)の後に付いての走行となり、ライセンスは不要。ヘルメットやグローブといったスポーツ走行用の装備も必要ありません。それぞれのクルマの乗車定員まで同乗可能となっています。
夜間体験走行はレーシングコースを3周走行でき、ナイトパレードランはレーシングコースを2周走行。それにプラスして、グリッドに停車して愛車を撮影する時間が取られています。ナイトレーシングエクスペリエンスは、まだ確定した内容が公表されていません。この日は先導車の後に付いてショートコースを6周走行し、その後、レーシングコース3周を2回走行。くわえてグリッドに停車して愛車の撮影が行われました。
ライトアップされたショートコースとレーシングコース、両方が走行できる
この日のナイトレーシングエクスペリエンスは17時30分より、ショートコースのコントロールタワーにて開始。まずはミーティングが行われ、予定している走行の内容や注意事項が説明されました。ミーティング後、まずはショートコースでの走行が始まります。
2つのグループに分かれ、まずは最初のグループが先導車についてコースイン。時間とともに暗くなるコースに慣れるべく、安全な速度で走行します。
6周走行後、コースから出てピット前に停止。代わって後半グループがコースインし、走行を開始します。
後半グループの走行が終わる頃にはすっかりと暗くなり、ナイトランの雰囲気が出てきました。参加車両は先導車の後ろにつき、レーシングコースへと向かいます。
いよいよレーシングコースにコースイン。まずは愛車の撮影から
レーシングコースのコントロールタワー前へと移動し、コースの準備が整うまで待機。確認後に順次、ピットレーンからコースへ入ります。ライトアップされたコースをゆっくりと回った後、参加車両はグリッドに停車し、愛車の撮影会が始まりました。
滅多にない機会とあって、はしゃぐように撮影する人。最高の一枚を残すべく、真剣な面持ちでカメラを構える人。積極的にほかの参加者に声をかけ、シャッターを切ってあげる人など、時間の過ごし方は参加者によりさまざま。クルマ好きオーラがグリッドを包み、見ているこちらまでうれしくなってくる、和気あいあいとした一時でした。
15分ほどで撮影時間は終了となり、参加者はそれぞれのクルマへと戻ります。全車の準備終了を確認後、先導車が走行を開始。いよいよナイトランが始まります。
安全のため、先導車は日中に行われる体験走行よりも遅い速度で走行します。この日も一番、ゆっくり走る車両に合わせて速度が調整されていました。
3周走行した後、ピットレーンに戻って停車。車両の順番を入れ替えてコースに戻ります。さらに3周走行したら、チェッカーが点灯。参加車両は先導車の後についてピットレーンに入り、そのままコントロールタワー前へと誘導されます。手渡されたアンケート用紙に記入した後、解散となりました。
今回、収集したデータやアンケート結果は、今後の夜間体験走行やナイトパレードランに生かされることでしょう。ナイトレーシングエクスペリエンス自体は、年末に開催する予定があるとのことでしたが、内容や7,200円という料金設定には変更があるかもしれません。
日中の体験走行は“レースやイベントがない日”に実施するのに対し、夜間走行イベントは“レースやイベントが終了した後”に実施するとのこと。レース観戦で富士スピードウェイに訪れた際はちょっと帰りの予定を遅くし、コースのナイトランを楽しまれてはいかがでしょうか?
(取材・文・写真:糸井賢一 編集:木谷宗義+ノオト)
<関連リンク>
富士スピードウェイ
https://www.fsw.tv/
[ガズー編集部]
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