ドライブ前に知っておきたい!冬場にありがちなトラブルと対策
- (写真:JAF)
雪の降らない地域でも路面の凍結によって、より一層の安全運転が必要なこの季節は、寒い時期ならではのトラブルも起こるもの。そこでJAFの協力のもと、冬に起きがちなクルマのトラブルや、お出かけ時に注意したいポイントをご紹介します。
どんなトラブルが多いのか?
まず気になるのは、ほかの季節と比べてどんなトラブルが多いのか。JAFロードサービス救援データを年末年始シーズン、ゴールデンウィーク、お盆で比較してみると、ロードサービス出動の原因は基本的にすべてのシーズンで共通しています。一般道ではバッテリーの過放電とタイヤのパンク・バースト、高速道路ではタイヤのパンク・バーストが出動理由の上位です。
スタッドレスタイヤは製造時期にも注意
冬場に多いトラブルを知ったところで、どんな準備が必要なのかをチェックしていきましょう。まずは、もっとも多いバッテリーのトラブルに対して。
- (写真:JAF)
バッテリーは、お出かけ前にバッテリー液がしっかりと入っているか確認しておきましょう。カー用品店やガソリンスタンドなどで実施している、バッテリー点検を活用するのもひとつの手です。
もちろん、タイヤのチェックも大切です。積雪や凍結が予測される場所に行くときは、スタッドレスタイヤを装着し、できればタイヤチェーンを携行すべき。
スタッドレスタイヤは、タイヤの製造年月日にも注意しましょう。天然ゴムを含む合成樹脂でできているタイヤは、時間の経過とともに劣化し、素材が硬化していきます。製造から3年以上が経ったスタッドレスタイヤは、本来の走行性能が発揮できなくなっている可能性が高まります。
3シーズン以上使っているようであれば、新品に交換した方が安心です。もちろん、プラットフォームや空気圧のチェックもお忘れなく。
橋の上やトンネル付近、交差点は特に注意
ここからは雪道走行の注意点をご説明してきます。雪道が通常のアスファルト路面よりも滑りやすいのは当然ですが、路面がより凍結しやすくなっていることにも注意が必要です。特に、風通しのよい橋の上、トンネル出入口付近は要注意。このような場所では、より速度を落として慎重に運転しましょう。
また交差点も危険なスポットです。多くのクルマが発進と停止を繰り返すため、圧雪路面が磨かれ、より滑りやすいアイスバーンが発生しやすくなっています。交差点の手前では、早めのブレーキを心がけましょう。
スタックしてしまったら?
雪にハマってしまい、タイヤが空転し動けなくなる状態を「スタック」と言います。もしも、スタックしてしまった場合はどうしたらいいのでしょうか?
ひと口にスタックと言っても状況はさまざまですが、新雪にハマってしまった場合はゆっくりとクルマを前後に動かして、周囲の雪を踏み固めるといいでしょう。それでも脱出できない場合は、フロアマットなどの布をタイヤの接地部分の奥まで差し込み、ゆっくりと発進します。砂利を駆動輪に振り掛けるのも手です。
それでも動けない場合は、ほかのクルマに牽引してもらうか、JAFのロードサービスを呼びましょう。
- (写真:JAF)
事前準備万全でも無理せず、過信せず
冬のドライブはしっかりと事前準備をすることも重要ですが、「無理をしない、過信をしない」ことも重要です。事前準備をしっかりとしたからと言って「絶対に大丈夫」ということはありません。トラブルなく帰ってくるために、もっとも大切なことは安全に対するドライバーの細心の注意です。
(取材・文:西川昇吾 取材協力・写真:JAF 編集:木谷宗義+ノオト)
<関連リンク>
JAF「クルマなんでも質問箱」
http://qa.jaf.or.jp/
[ガズー編集部]
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