タクシーが「新年祈祷をする」のは本当? タクシー会社に聞いてみた
タクシー会社は、新年になると一斉に交通安全祈願を行う。こんな話を聞いたことはないでしょうか?
新年に行われる交通安全祈願は、タクシー会社のように仕事でクルマを使う人や企業にとって大切なもののはず。そこで、神奈川県横浜市のタクシー会社、三和交通株式会社にお話を伺いました。
――三和交通では新年の交通安全祈願を行っているのでしょうか?
はい。三和交通では、会社設立当初から毎年実施しております。一年間、事故がないことを祈るとともに、会社の発展を願います。創業者の発案によって始まりました。
――毎年どのような形で行っているのでしょうか?
各事業所が、近くの神社で祈祷を行っております。弊社の本社になります横浜営業所は、師岡熊野神社です。
三和交通では、毎月乗務員の班長を集めて行う会議である「班長会」がありますが、年明け最初の班長会で交通安全祈願を受けます。管理職と各班の班長を中心に、希望した乗務員、全員が対象です。
新年の交通安全祈願を受けるタクシー会社はたくさんありますが、乗務員も祈願を受ける会社は、タクシー業界の中でも珍しいのではないでしょうか。
――乗務員の方の反響はいかがでしょうか?
実際に交通安全祈願を行ってきた班長や乗務員はもちろんですが、行ってきたと報告すると、乗務員は「気が引き締まる」と言います。毎年、祈願をしていることもあり、大きな事故は起こっていませんし、トラブルやアクシデントそのものの数も減っています。
毎年の積み重ねが交通安全へとつながる
毎年の交通安全祈願を大切にしているという三和交通では、新年の交通安全祈願で一年の安全を祈るとともに、毎年夏に行っている「心霊スポットツアー」でも全ツアー終了時、担当者全員で神社での祈祷を行っているそう。このような積み重ねが、日々の交通安全につながっているのですね。
「事故やトラブルに遭遇したくない」という気持ちは誰もが同じはず。皆さんも交通安全への祈りを捧げてみてはいかがでしょうか?
(取材・文:西川昇吾 写真:三和交通、西川昇吾 編集:木谷宗義+ノオト)
<関連リンク>
三和交通
https://www.sanwakoutsu.co.jp/
[ガズー編集部]
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