<世界のタクシー事情>カローラの多さに驚き。だけど日本のカローラとは違う!?世界にはどんなタクシーがあるのか? タイ・バンコク編
世界の街角にはどんなタクシーが走っているのか?クルマ好きなら、旅先でどんなタクシーが走っているのかをついチェックしてしまいますよね。今回はタイの首都、バンコクのタクシーを紹介しましょう。タイは、何を隠そう東南アジア最大の自動車生産国。そんなバンコクのタクシーは、世界の中でも車体がカラフルなことで有名です。
多くはカローラだけど、日本では見かけないカローラ
はじめてバンコクを訪れた人は、日本車の多さに驚くことでしょう。タイは日本車の比率が高く、現地生産も含めて8割以上が日本メーカー製のクルマ。当然、タクシーも多くは日本車です。
中でも、もっとも多いのが「カローラ」。バンコクのタクシーはほとんどがカローラなのです。この車両は2019年まで販売されていたタイプで車名は「カローラ アルティス」。日本では販売されなかった海外向けモデルで、日本のカローラよりも車体が一回り大きく造られています。
タイ名物となっている客を乗せる3輪の乗り物「トゥクトゥク」もタクシーとしてカウントしてもいいかもしれませんね。トゥクトゥクの前を走るカローラは、2006年から2013年まで生産されていた「カローラ アルティス」。これも海外専用のカローラです。
ピンクのタクシーもあります。タイのタクシーはとにかくカラフルで派手。遠くからでも一般車両との違いがすぐにわかります。目立つので利用者にとっては便利ですね。
タイのタクシー車両でおもしろいところは、カスタマイズ車がかなり多いこと。このタクシーは大きなリヤウイングをはじめエアロパーツを装着していますね。
ときには、レアな車種も見かけます
少数派ではありますが、カローラ以外の車両ももちろん走っています。
こちらはシボレー「クルーズ」。アメリカ車のタクシーは珍しいですね。カローラとほぼ同じサイズのゼネラルモータース(GM)製コンパクトセダンで、タイで現地生産していました。
荷物がたくさん積める、ミニバンやSUVのタクシーも
大きなスーツケースを持った旅行者に重宝するのが、広い荷室を備えたタクシー車両。バンコクではそんな車種もたくさん走っています。
ミニバンタイプのタクシーの代表車種が、トヨタ「イノーバ・クリスタ」。インドネシアで生産されているASEAN(アセアン)向け車両です。3列シート車ですが、多くは3列目を畳んで荷物用スペースとしています。大きな荷物を持つ旅行者に好まれるので、空港のタクシー乗り場でたくさん見かけました。ちなみに料金はセダンタイプのタクシーと同じです。
こちらは、トヨタのASEAN(アセアン)向けSUVの「フォーチュナー」。ピックアップトラックの「ハイラックス」をベースにしたSUVで洗練されたデザインと高級感は現地でも人気のモデルです。
こちらもほとんど見かけることのない珍しいタクシー。三菱のSUV「パジェロスポーツ」です。ピックアップトラック「トライトン」のメカニズムをベースに造られ、タクシーとして見かけることはほぼありませんが、一般向けとしては大ヒット車種です。
ほとんどが日本車で、日本では見かけないカローラが大多数。そしてイノーバ・クリスタやフォーチュナー、パジェロスポーツなど日本車ながら日本では見かけない車種を見つけるのが楽しい。それがバンコクのタクシー事情です。日本人としてはちょっと不思議な感覚でした。
ちなみに、バンコクのタクシーは初乗り1㎞の料金が35バーツ(約115円)。リーズナブルなので気軽に利用できますが、トラブルを避けるにはメーターを使って料金を計算してくれる運転手のタクシーに乗るように心がけましょう(メーターを使う決まりだが悪質な運転手は法外な値段を請求することがあります)。乗り込む前に、まずは運転手に目的地を告げてメーターを使うかどうかを確認するのがおすすめです。
以上、“微笑みの国”ともいわれるタイの首都、バンコクのタクシー事情でした。
(文:工藤貴宏 編集:奥村みよ+ノオト)
<関連リンク>
バンコク観光案内 | 【公式】タイ国政府観光庁
https://www.thailandtravel.or.jp/areainfo/bangkok/
[ガズー編集部]
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