「SUBARUISM(スバリズム)」ってどんな番組?

自動車メーカー「SUBARU(以下:スバル)」の特約店で、群馬県の正規ディーラーである「富士スバル株式会社(以下:富士スバル)」。今年4月、富士スバルは自社で制作・提供するテレビ番組のリニューアルを敢行。装いを新たにした番組「SUBARUISM(スバリズム)」は、地元群馬県のスバルファンを中心に話題となっています。

SUBARUISMとはどのような番組なのか? どういった経緯でリニューアルを行ったのかを、富士スバルの営業スタッフに教えてもらいました。

  • 進行を務める小野梨紗子アナウンサー。放送は群馬テレビだが、県外の人もエムキャスで視聴が可能

●SUBARUISM番組情報

放送局:
群馬テレビ
放送日:
毎週土曜日12:00~12:55(同日22:00~22:55に再放送)
キャスト:
メインアナウンサー 小野梨紗子さん(群馬テレビ)
その他 富士スバル社員
放送開始日:
2021年4月3日

富士スバルってどんな会社?

スバルの本工場があり、また「スバル(中島飛行機)発祥の地」である群馬県。富士スバルは群馬県の特約店(スバルの特約店は原則、各都道府県に一社のみ)で、群馬製作所にて生産される、いわゆる「県産品スバル車」を扱う唯一のディーラーです。群馬県内に新車取扱店舗17店、中古車取扱店舗5店を有しています。

SUBARUISMってどんな番組?

基本的には富士スバルの各店舗、並びにスバルの新車、中古車のPRを目的としていますが、「富士スバルが届ける<スバル車の安心と愉しさ>・<富士スバルはどのような雰囲気で、どんなスタッフが働いているのか>・<群馬県に縁のある人、お店、チームなど>の魅力」をコンセプトにしています。クルマ情報だけでなく、バラエティに富んだ内容で放送しています。

  • 群馬県太田市をホームタウンにするバスケットボールチーム「群馬クレインサンダーズ」の取材風景。地域の話題も積極的に取り入れている

週末のお昼に、55分の放送枠を持つSUBARUISM。現在、放映されている主なコーナーは以下になります。

  • 富士スバルの新車店舗をPRし、社員の紹介を行う「Let` スバル!」
  • スバル車オーナーをゲストに迎え、クルマの魅力やカーライフを紹介する「Welcomeスバリスト」
  • スバルについて小野アナウンサーと学ぶ「おのスタ」(「小野アナウンサーとLet`sスタディ」を略したもの)
  • 群馬県内の各種イベントやエンターテイメント情報を紹介する「リズムクリップ」
  • 富士スバル中古車店舗のおすすめ車をナビゲーターが詳しく紹介する「スバ推し」
  • 富士スバルの中古車を5台紹介する「ラインナップ」
  • 富士スバルのグループ会社「株式会社ユーロブレッツア」が経営するレストラン「バー&グリル チェント」のおすすめメニューを紹介する「チェント今月のおすすめメニュー紹介」
  • 番組冒頭とコーナーの始まりに放送される、群馬県内のミニバスケットボールチームによる「シュートチャレンジ」

ほか「メンテナンス情報」「富士スバル採用情報」、ユーロブレッツアの社員が紹介する「外車紹介」などがあります。

過去、放映されたSUBARUISMの中で、特に反響の大きかった放映回を聞いたところ、以下の回がピックアップされました。

●「全日本ラリードライバーの新井敏弘選手」出演回

  • 新井さんは世界の舞台でも活躍した、スバルを代表するドライバーのひとり

全日本ラリー選手権で活躍するラリードライバーの新井敏弘さん。新井さんをスタジオに招き、全日本ラリー選手権「モントレー2021」での結果報告やレース内容を分析して解説。マニアックな視点になりすぎないよう、自動車競技に疎い小野アナウンサーに分かりやすく説明するといった回です。

  • 「モントレー2021」は6月11~13日にかけ、群馬県で開催された全日本ラリー選手権の一戦。大会の様子も詳しく放映された

●「スバルテクニカインターナショナル株式会社 広報宣伝部 篠田部長」出演回

  • 内部のスタッフが解説するSTIの歴史は、スバルファンだけでなくモータースポーツファンなら気になるところ

ファンにはお馴染み、スバル車両のパーツ開発や競技車の製作を手がける「スバルテクニカインターナショナル株式会社(通称:STI)」。広報宣伝部の篠田部長をゲストに招き、STIの歴史やパーツを紹介してもらった回です。

ほか、定番コーナーである「新車店舗紹介」は安定した人気を維持。富士スバルのSDGsへの取り組みを紹介した回は、同じくSDGsに取り組む企業より多くの反響が寄せられたそうです。

SUBARUISMが企画された経緯は?

SUBARUISMが放映される以前、前身としてスバルの中古車紹介をメインとした番組「レッツゴーカーバザール(1977~2008)」、「レッツゴーカースポット(2008~2021)」が放送されていました。リニューアルに際し、富士スバルの総合番組に路線を変更。前述したコンセプト「富士スバルが届ける<スバル車の安心と愉しさ>・<富士スバルはどのような雰囲気で、どんなスタッフが働いているのか>・<群馬県に縁のある人、お店、チームなど>の魅力」を掲げて企画、制作は進行。4月3日より放送を開始しました。

  • ただクルマ(新車・中古車)を紹介するだけでなく、そのクルマの持つスバル車ならではの魅力と愉しみを伝えることを心がけているそう

「SUBARUISM」という名称は、文字通り「SUBARU(スバル)」と「ISM(イズム)」をあわせたもの。ISMは主義や主張といった意味を持っています。スバルが持ち続けている「走りを極めれば安全になる」というISMを、番組を通して視聴者に届けるべく名付けたそうです。

群馬県に住んでいなくてもSUBARUISMは視聴できる

現在、SUBARUISMが始まってから半年あまりが経過し、富士スバルに寄せられた感想や意見は概ね、好意的なのだそう。その中の一部を教えてもらいました。

「スバルはコアなファンが多いので、小野アナウンサーの素人目線の質問が楽しみ」
「コロナ禍で現地へラリーの応援へ行けないので、特集がありがたい。モータースポーツ関連目白押しで楽しかった」
「マリオ高野氏がゲストに登場していて驚いた」
「Let’s スバルの店員のインタビューコーナーはスタッフがどのような方なのかわかり、店を選ぶポイントとして重要です。視聴者としてはとてもありがたい情報です」
「番組冒頭に登場する群馬県内のミニバスケットボールチームの子供達の活発な姿をたくさん見たい」
「ずっと番組を見ていて、今年レヴォーグを購入し、夢のスバリストになりました。これからも番組楽しみに見ていきます」
「レッツゴーカーバザールからスバリズム。スバル車が在り続ける限り番組も続いていくことを期待します」

群馬テレビが見られない地域のユーザーでも、動画配信サービス「エムキャス」のアプリケーションを利用することで、番組をリアルタイムに視聴することができます。また最新放送分は富士スバルの公式サイトでも視聴可能。富士スバルの公式YouTubeチャンネルでは、バックナンバーがコーナー毎にアップロードされています。

富士スバルに「未視聴ユーザーに向けてのコメント」をお願いしたところ、とても熱のこもった返信をいただきました。ここではそのまま掲載します。

「スバルには『安心と愉しさ』という一つのテーマがあり、これはスバルがお客様に提供する価値です。家族、友人、恋人、そしてなにより自分自身の大切な命を乗せるものがクルマです。スバル車は乗る人の命を一番に考えさまざまなこだわりを持ち造られています。『走りを極めれば安全になる』、これはクルマの基本性能を突き詰めると走行安全性が高まるという意味で、スバルのこだわりです。そしてそれは、クルマを操ることの愉しさへも繋がっています。そのスバルの思いを皆様にお伝えすることが、我々ディーラーの務めです。この番組ではその“安心と愉しさ”を一人でも多くの人に知ってもらいたいという思いで制作しています」

「また、クルマだけではなく、私共の会社である“富士スバル”で働く仲間の紹介、そして群馬県を共に支え、盛り上げてくださっている方々を応援するコーナーを作成しました。さらに盛り上げるために、弊社が活動を応援する全日本ラリードライバーの新井敏弘選手をはじめ、地元のプロチームである、ザスパクサツ群馬や群馬クレインサンダーズの選手をゲストに迎え、群馬県ならではの情報を愉しめるコーナーもご用意しております」

「『こだわりを持って突き進む』という観点から見れば、皆様『SUBARUISM』の仲間なのではないかと考えています。SUBARUISMから、エムキャスにて視聴が可能となりましたので、全国からスバル車、富士スバル、群馬県の魅力をお楽しみいただけると幸いです。番組の裏側など富士スバル公式Instagramからも配信しておりますので、フォローしていただけるとうれしいです」(富士スバルスタッフ)

スバル車に興味のあるユーザー、そして地域に住まう人たちに向けて情報と話題を提供。気軽に富士スバル店舗へ訪れてもらうためのPRを、SUBARUISMはしっかりと両立。多くの視聴者と実店舗への来客数を獲得しました。百聞は一見にしかずといいます。気になった方はぜひ視聴してみてください!

<関連リンク>
富士スバル株式会社

(文:糸井賢一/写真:富士スバル/編集:奥村みよ+ノオト)

[ガズー編集部]

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