世界最大級にしてミニチュアな世界?!屋内型ミニチュア・テーマパーク「SMALL WORLDS TOKYO」ってどんなところ?
2020年6月、東京都江東区有明にオープンした、世界最大級の屋内型ミニチュア・テーマパーク「SMALL WORLDS TOKYO(以下、スモールワールズ)」。およそ8,000平方メートルのミニチュアの世界では、数多くのクルマが陰になり日向になり活躍しています。
今回はミニチュアのクルマに注目し、代表取締役の近藤正拡さんにインタビューをさせていただき、近藤さんやスタッフの皆さんが抱いているクルマへの思い入れや、今後の可能性について聞きました。
「SMALL WORLDS TOKYO」は、どんなテーマパーク?
サッカーフィールドの広さは7,140平方メートル(105メートル×68メートル)。8,000平方メートルのスモールワールズの床面積は、それより一回り広いものになります。人やクルマ、建物といったミニチュアのサイズは80分の1。
「宇宙センター」
「世界の街」
「関西国際空港」
「美少女戦士セーラームーン」
「エヴァンゲリオン 格納庫」
「エヴァンゲリオン 第3新東京市」
といった6つのエリアが設けられており、それぞれの街並みや日常が描かれています。
『宇宙センター』エリア
『世界の街』エリア
『関西国際空港』エリア
『美少女戦士セーラームーン』エリア
『エヴァンゲリオン格納庫』エリア
『エヴァンゲリオン第3新東京市』エリア
それぞれのエリアが持つ、世界観や物語性。巡り、移ろう昼と夜。たたずむミニチュアと動くミニチュアの静と動。スモールワールズのミニチュアを眺めていると、いつの間にか世界に引き込まれ、時間が経っていることに気付かされます。
近藤さんによると、スモールワールズは「心のよりどころとなるエンターテインメントを提供するテーマパーク。何かにチャレンジしている人が、ふと気を抜くことができる場を目指して、世界を構築している」そう。
来場者の中心層は20~30歳代。女性の割合が高いというデータからも、多くのお客様はミニチュアの精巧さを見るだけでなく、スモールワールズの世界を楽しみ、癒やされるために訪れていることが読み取れます。
ドライバー視点でミニチュアの世界を走行できる!
自身もスズキの「ツイン」を愛車にし、「ちょっと変わったクルマが好きだ」という近藤さん。クルマは特別な存在だといいます。
「スモールワールズにとってというよりも、人にとってクルマは特別な存在だと思っています。私もクルマは好きですし、実車が好き、クルマの造形物が好きと、嗜好はそれぞれですが、スタッフにもクルマが好きな者が沢山います」(近藤さん)
昨年10月にはスタッフの主導で「オートモデラー模型展示&交流会」という模型のイベントをスモールワールズ特設会場で開催。クルマやオートバイなど、400点を超える作品が展示され、イベントを知らずに訪れたお客様の評判も良かったそうです。
そんなクルマに思い入れのあるスタッフの手により、ミニチュアのクルマは制作されています。展示されている車種は、元となったモデルはあるものの、あえて完全な再現を避け、少し違いを作っています。
スモールワールズに展示されているミニチュアのクルマは、大別してVer.(バージョン)1.0と2.0の2モデル。
Ver.1.0は動力を持たない静止展示用のモデルですが、Ver.2.0は動力と集積回路が搭載された走行可能なモデル。通常時はコンピューターに制御され、それぞれのエリアの道路上を走行しています。
Ver.2.0のクルマはライトやウィンカーが点灯。またラジオコントロールカーのようにプロポ(送信機)での操作も可能で、内蔵カメラによりドライバー視点でミニチュアの世界を走行することができるバージョンの開発もおこなっています。
現在は限定的に運転の体験イベントを行っていますが、将来的には走行専用の時間を作る予定です。
「昼間はお子さんや学生向け、夕方以降に大人向けの走行時間を設定してはどうかと考えています。
面白いのが、コンピューターで制御しているクルマは事故を起こしませんが、人が操作すると事故は起こるんですよね。自動運転の意義をあらためて知ることができましたし、次世代の交通安全啓蒙にちょうど良いのではと考えています」(近藤さん)
愛車と一緒にフィギュア化し、ミニチュアの世界に展示できるかも
スモールワールズの大きな特徴のひとつに、「最新鋭の3Dスキャナを用いてお客様のフィギュア(ミニチュアの人形)を作り、好きなエリアに1年間飾ることができる(有料サービス)」が挙げられます。
クルマ好きなら「自分のフィギュアと愛車のミニチュアを作り、一緒に飾ってもらいたい」と思うはず。現在、愛車のミニチュア化サービスは行われていませんが、将来的に実現する可能性はあるのでしょうか?
「技術的には十分可能ですし、クルマが好きなお客様の気持ちも分かります。先ほどと同様、自動車メーカーさんとのお話がまとまれば、具体的な展開に動き出せます」(近藤さん)
クルマが好きな人は、より多くの楽しみ方ができるスモールワールズ。今後も近藤さんをはじめとしたスタッフの熱意により、ミニチュアのクルマは進化し、私たちに驚きとワクワクを提供し続けてくれることでしょう。
<関連リンク>
SMALL WORLDS TOKYO
(文・写真:糸井賢一 取材協力:SMALL WORLDS TOKYO 編集:奥村みよ+ノオト)
[GAZOO編集部]
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