誕生35周年! 警視庁のシンボルマスコット「ピーポくん」って何してるの?

警視庁のシンボルマスコット「ピーポくん」。

大きな目と耳が印象的で、そのビジュアルは一度見たら忘れられないほど私たちを惹きつけます。東京都を中心に活動しており、関東近郊のドライバーにとってはことさら馴染み深い存在なのではないでしょうか。

  • 警視庁のシンボルマスコット「ピーポくん」

そんなピーポくんは、2022年に誕生から35周年を迎えていました。長年、愛されてきた人気者ですが、誕生の由来やピーポくんのプロフィールについて詳しく知っている人は少ないのでは?

そこで、警視庁広報課に、ピーポくんの名前の由来や現在の活動などについてお伺いしました。

ピーポくんはなぜ生まれた?

――まずはピーポくんが生まれた経緯を教えてください。

1987年1月ごろ、多くの職員から「都民に親しまれる警視庁独自のシンボルマスコットを作ったらどうか」という声が寄せられたのが、そもそものきっかけでした。今では都民が警視庁をより身近に感じてもらえて、また警視庁と皆さまの接点となって広く橋渡しをしてくれるキャラクターになっています。

――名前の由来はどこから来ているのでしょう? パトカーのサイレン音でしょうか?

いえ、よく勘違いされるのですが、サイレン音ではありません。人々の「ピープル」と、警察の「ポリス」の頭文字をとって「ピーポくん」と名付けています。人々と警視庁の架け橋となりたいという思いを込めています。

――そうだったのですね! ピーポくんはその一度見たら忘れられないユニークなビジュアルも特徴的です。

デザインは、いろいろな動物のかわいい部分を寄せ集めてつくりました。大きな耳は都民の声を幅広く聞くためのもので、頭のアンテナは社会全体の動きを素早くキャッチするためのものです。目は社会のすみずみまで見わたせるようにぱっちり開いています。

  • 大きな耳とぱっちりと開いた目、頭のアンテナが印象的

――ピーポくんには家族もいますよね。

はい。ピーポくんファミリーは、1988年1月に誕生しました。ピーポくんがデビューして警視庁のシンボルマスコットとして定着してきたことから、庁内・庁外からファミリー誕生の機運が高まったのです。専門家や警視庁内部で検討と協議を重ねた結果、今のようなピーポくんファミリーになりました。

  • ピーポくんファミリー

当初は現在のような7人家族ではなく、5人家族だったんです。それぞれの呼び名は「おとうさん」(ピーポくん父)、「おかあさん」(ピーポくん母)、「いもうと」(ピーポくん妹)、「おとうと」(ピーポくん弟)。1989年に祖父母が加わって、「おじいさん」(ピーポくん祖父)と「おばあさん」(ピーポくん祖母)が仲間入りしました。

――みんなピーポくんと瓜ふたつですね。

そうですね。各所属からピーポくんの「いもうと」「おとうと」に愛称を付けて欲しいとの要望が多かったことから、さらに効果的な活用を図るためピーポくんファミリーの「いもうと」「おとうと」の愛称を「ピー子」、「ピー太」と定めました。

今でもイベントなどで家族が集まる様子を見ることができますよ。

ピーポくんは今どんな活動をしている?

――ピーポくんは今、どんな活動をしているのでしょうか?

昔から今まで変わらず、交通安全運動をはじめ、防犯運動などの各種行事、広報啓発ポスターやYouTubeなどの広報動画で広く交通安全と防犯の呼びかけをしています。

警視庁公式YouTubeチャンネルでは、警察官の仕事紹介や防犯について広く知ってもらうためのピーポくんのアニメーションや、警視庁音楽隊によるピーポくんのオリジナルソングとダンスも掲載されているのでそちらも合わせて楽しんでいただければと思います。

ピーポくんと遊んで学べるコンテンツも

――警視庁はSNSをはじめ、Webコンテンツにも力を入れられていますよね。

そうですね。警視庁のWebサイト内に設置した「ピーポくんタウン」では警視庁の仕事や交通安全について楽しく学べるコンテンツを多数用意しています。

  • ピーポくんタウン ピーポくんの家やポリスミュージアムなどがある。

もともとサイト自体はあったのですが、コロナ禍により、小・中学校でICT教育が普及されタブレット教材が利活用されるようになった情勢を踏まえ、2022年7月に学習教材として活用されるコンテンツになるよう「ピーポくんタウン」のリニューアルを行いました。

  • ピーポくんの家

――特におすすめしたいコンテンツはありますか?

警視庁の仕事や建物、乗り物や装備品などを楽しみながら学べる「警視庁なんでも図鑑 」です。漢字には「読みがな」も振られているので、大人も子どもも一緒に勉強することができます。

  • 警視庁なんでも図鑑

その他に楽しめるコンテンツとしては、警視庁の音楽を使った「ポリズム」というリズムゲームや、手信号が学べる「交通整理」もおすすめです。ぜひ「ピーポくんタウン」のコンテンツをきっかけに警視庁のことをもっと知ってもらいたいですね。

  • ゲームの「交通整理」。うまく誘導できないと渋滞が発生する

――ありがとうございます。最後に、ピーポくんが35周年を迎えたことを記念して読者にメッセージをお願いします。

広報課:より警視庁を身近に感じていただくために制作されたピーポくんも、誕生から35年が経過し、皆さまにも認識していただけるようになってきました。

ピーポくんは今後も都民・国民と警視庁をつなぐ架け橋として、首都・東京の安全・安心のため活躍していきます。皆さまにはピーポくんの活躍を楽しみにしていただくとともに、ピーポくんを通じて警視庁に親しんでいただければ幸いです。

ピーポくんとともに安全運転を

以上、警視庁広報課にピーポくんの誕生秘話や警視庁の活動についてお伺いしました。ピーポくんの名前の由来や現在の活動を知ることで、よりピーポくんに愛着が湧いたのではないでしょうか。

クルマを運転するとき、交通安全には気を付けて! ピーポくんとの約束ですよ!

<関連リンク>
警視庁
ピーポくんタウン

<取材協力>
警視庁

(取材・文:神田匠/写真:警視庁/編集:木谷宗義type-e+ノオト)

[GAZOO編集部]

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