片岡龍也 ドライバーズコラム 第4回 BMW Familie!2015 レポート
皆さんこんにちはレーシングドライバーの片岡龍也です。
今回は先日参加したBMWのお祭りBMW Familie!2015のお話をしたいと思います。
こちらのイベントは、2014年まで一緒にSUPER GTを戦っていたBMWカスタム専門店のStudie(http://www.studie.jp/)さんが運営をしているイベントになります。
小雨の降る中でしたが、富士スピードウェイにこれでもか!っていうくらいのカスタムされたBMWが集まって来ました。他の欧州車に比べると、BMWユーザーは走り系のカスタムをしている方が多い印象もありますね。
イベント広場では、i3の試乗会などやお子様向けのイベントも開催しておりご家族で楽しめるようなイベントになっていましたが、やはりレーシングドライバーとクルマが揃ったら、ガンガンクルマを走らせなければ意味がありません。
ジムカーナー場にパイロンで作られたコースでお客様を乗せ、4人のレーシングドライバーが用意されたM3,M4,M5,M6のハイパフォーマンス車でドリフトして喜ばせました!
合計何名のお客様を乗せたか分かりませんが、僕が担当したM6グランクーペはなかなか僕に馴染まなかったです(笑)。
M3とM4も空き時間で走らせましたが、小さいターンが連続するパイロンコースではコンパクトで軽量な車の方が乗りやすいという印象でした。
多くの方に同乗走行を体験してもらい、クルマを操る楽しさを共有できたように感じます。
それ以外にも、YOKOHAMAタイヤさんの企画で、同車種にランクの違うタイヤを履いて同じプロドライバーが運転するクルマに同乗し、グリップの違いを体感してもらうという凄く良い企画がありました。
タイヤは、性能の違いが見た目ではよく分からないと思います。でも、実際に限界付近で走行をすると確実にその違いが体験できることで、タイヤ選びの重要性が分かっていただけたと思います。
今回のお客様にも説明をしながら走行をしました。普段の運転では、限界付近で走る訳ではないので、メーカーや銘柄はなんでも良いのでは?と思ったりしていないでしょうか?でも実際には、皆さんにもグリップの限界の瞬間は訪れるのです。
例えば、脇道からクルマや人が飛び出して来た時や突然の渋滞によるパニックブレーキなど、とっさの時には絶対にタイヤの限界を誰でも超えてしまいます。今回比較したタイヤの小売価格には倍の違いがある物でしたが、だからと言ってグリップ力が倍に増えるわけではありません。しかし、数%~数十%のグリップの差が危険を回避できるかどうかの運命の分かれ目になることは間違いありません。
タイヤ選びは、転がり抵抗の少ない燃費を優先するものから、サーキットを走るようなスポーツハイグリップまで幅が広く、それぞれのニーズに合わせる必要があります。今度タイヤを選ぶ際には、ちょっとだけ今回の話を思い出してもらえると嬉しいかなと思います。
BMW Familie!2015のイベント終わりで、サーキットのパレードランが行われていましたが圧巻の台数でした!
これだけを見ても楽しそうですよね! 同じ趣味趣向の仲間で集まるとカーライフがぐっと楽しくなることは間違いないと思います。最近のクルマは、買ったままでも十分な性能はあると思いますが、ホイールを変えたりマフラーを変えたりすると愛着も増えますし、仲間と自慢しあったりすれば、より一層の充実感が得られるのではないかと思います。
このようなオフ会的な集まりは、非常に素晴らしいと思います。今回はBMWの特集になりましたが、他の車種でもこのような会は沢山あると思うので、積極的にイベントなどに参加され、カーライフが益々充実して行くことを願っております!
では、また!
片岡龍也ドライバーズコラム
第1回 プロのレーシングドライバーまでの道程
第2回 レーシングドライバーという職業とは?
第3回 ドライビング
第4回 BMW Familie!2015 レポート
第5回 ドリフトへ挑戦
第6回 D1ストリートリーガルデビュー苦労話
第7回 愛車でドライブ
第8回 シーズン始動!
第9回 タイヤテストのお話
第10回 サーキットを無理なく走ってみませんか?
第11回 新車到着!
第12回 初音ミクGTプロジェクトファン感謝祭
第13回 AMG 一気乗り
第14回 レーシングカートのススメ
第15回 メンタルトレーニング
第16回 ニュルブルクリンク24時間レースへ参戦します!
[ガズー編集部]