星野一義、中嶋悟、関谷正徳がGTマシンでガチンコ勝負! 大盛況の2016鈴鹿ファン感謝デー
3月12日(土)~13日(日)、鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)で「2016 モータースポーツファン感謝デー」が行われ、2日間で合計4万4000人の来場があった。星野一義氏、中嶋悟氏、関谷正徳氏のレジェンドドライバーによる永遠のライバル対決をはじめ、様々なイベントで盛り上がった。
今年は、「対決」をテーマに2輪、4輪の各カテゴリーのマシンが鈴鹿サーキットに登場しデモランを行った他、シリーズ戦同様にグリッド&ピットウォークも行われた。公式ホームページ内「特別招待券」をダウンロードすると無料で入場可能。さらに、普段のレースウイークでは、チケット料金1万円以上もするエリアやパドックエリアも解放され、ファン感謝デーならではのサービス内容だった。
特に、鈴鹿サーキットの場合はコースに近いエリアで観戦できる「激感エリア」が大人気。スーパーフォーミュラのデモレースなどでは、多くのファンで賑わった。
注目を集めたのは、星野一義氏、中嶋悟氏、関谷正徳氏の「第7回永遠のライバル対決」だ。毎年「星野vs中嶋」として盛り上がった対決だが、今年は「日本人初のル・マン24時間制覇者」である関谷氏も参戦。初のメーカー三つ巴対決が実現した。
昨年、この対決で勝利した星野がベルトを返還。土日でそれぞれ3周のレースを2回行い、ポイント合計で最も高いドライバーがチャンピオンとなる。今までは、F1やスーパーフォーミュラなどフォーミュラカーでの対決だったが、今回は初めてSUPER GTのマシンが採用され、星野は日産GT-R、中嶋はホンダHSV-010、関谷はレクサスSC430をドライブした。今年も、この対決を楽しみにしていたファンでグランドスタンドは埋め尽くされ、週末で一番の盛り上がりとなった。
12日(土)のレース1では、スタートでトップを奪った中嶋が2人を引き離す速さをみせ勝利。星野が2位、関谷が3位という結果に。翌13日(日)のレース2では、満員のグランドスタンドを見た関谷が「こんなにたくさんのお客さんの前でレースができるのは光栄。だから今日は本気でいくよ!」と意気込みを見せマシンに乗り込んだ。
中嶋、星野もチャンピオンベルトがかかった1戦ということで、スタートから3台が接近するバトルを展開。2周目のメインストレートでは、なんと3ワイドで1コーナーに飛び込んでいくなど、本番さながらのバトルに観客席も大興奮となった。ここでトップを奪った関谷がそのまま守りきりチェッカーフラッグ。レース2を制した。
2日間の合計で中嶋と関谷が3ポイントで並び、ルールにより最終決着は「じゃんけん対決」に。最終的に関谷が勝利し、見事初参戦にしてチャンピオンベルトを獲得。満面の笑みを見せていた。しかし、中嶋、星野も勝てなかったことには納得がいっていない様子で「来年もやるぞ!」と、その場ですぐ再戦を申し込んでいだ。
また、今回のファン感謝デーではジャン・アレジ氏とジュリアーノ・アレジ氏の親子もゲストとして来場。今年GP3シリーズに参戦するジュリアーノ・アレジは、女優後藤久美子さんを母親に持つ。現役時代に父親がドライブしていたティレル「019」に乗り、フェラーリ「F187」を駆るジャン・アレジとともに鈴鹿を走行。こちらも大歓声に包まれた。
(写真:テキスト、吉田 知弘、大谷幸子)
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