いよいよ開幕!2016、スーパーフォーミュラ!

国内最高峰のフォーミュラカーカテゴリーである2016全日本スーパーフォーミュラ選手権が4月23日(土)、24日(日)に鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)で開幕した。

今年も全11チーム19台が参戦。ドライバーズラインナップもさらに豪華になっている。
トヨタエンジン勢では、昨年チャンピオンの石浦宏明選手をはじめ、WEC(世界耐久選手権)にも参戦するアンドレ・ロッテラー選手、中嶋一貴選手もトムスから引き続き参戦。2年目を迎える小林可夢偉選手は、テストでもトップに匹敵するタイムをマークしており、今年は間違いなく優勝候補の一角になりそうだ。安定した強さのJ・P・デ・オリベイラ選手、日本のレースにもすっかり慣れたジェームス・ロシター選手も怖い存在だ。

一番注目を集めているのは、F1のレギュラーシート獲得に最も近い男と言われているストフェル・バンドーン選手。2015年にGP2シリーズでチャンピオンを獲得。今年はスーパーフォーミュラ参戦と並行して、マクラーレン・ホンダのリザーブドライバーも兼務。F1第2戦バーレーンGPでは、大クラッシュでドクターストップがかかったフェルナンド・アロンソ選手の代役を務め、デビュー戦ながら10位入賞と活躍した。スーパーフォーミュラでも公式合同テストで好タイムをマークしており、開幕戦でどんな走りを見せるのか気になるところだ。

バンドーン選手と同じく、今年ルーキーとして参戦するのが関口雄飛選手。2011年に全日本F3選手権のチャンピオンになって以降、なかなか国内トップフォーミュラへの参戦チャンスがなかったが、今年満を持して名門チームインパルのシートを獲得。こちらも開幕戦から台風の目になることは間違いないだろう。

昨年2度のポールポジションを獲得し、最終戦鈴鹿レース2で優勝を飾った山本尚貴選手は、引き続きTEAM無限からエントリー。岡山での合同テストではトップタイムを記録し、ホンダのエースとして開幕戦からトップ争いに絡んで来るのは間違いない。今年は、そのエースの座を狙い、参戦3年目を迎える野尻智紀選手や、鈴鹿合同テストではトップタイムを記録していた中嶋大祐選手も、ライバルを脅かす存在になってきそうだ。

今季は、オフィシャルタイヤサプライヤーがヨコハマタイヤに変更となることは、大きな変化。すでにテストも行われているが、この新しいタイヤをどう攻略するかが鍵となる。

(写真 テキスト、吉田知弘 大谷幸子)

[ガズー編集部]

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