魅せられた! インパルvsトムス スーパーフォーミュラ富士アドレナリン祭り!
好バトルに大興奮!7月16日(土)、17日(日)の両日に渡りスーパーフォーミュラ第3戦が開催された富士スピードウェイ(静岡県駿東郡小山町)は、星野一義監督率いるITOCHU ENEX TEAM IMPULと、舘信秀監督率いるバンテリントムスのガチバトルに、ドライバーだけではなく場内がアドレナリン祭りになった。最終的に、ITOCHU ENEX TEAM IMPULのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手が優勝、チームメイトの関口雄飛選手が3位、2位にはル・マン24時間レースで、悲劇のヒーローとなった中嶋一貴選手が入り、上位7位までをトヨタ勢が占める結果となった。
前日に行われた公式予選は、あいにくの雨に見舞われたが、全車がほぼイコールコンディションになると考えると、それはそれでウェットでもワクワクした。予選で魅せてくれたのは、ストフェル・バンドーン選手。来年は、F1に行ってしまうであろう彼は、富士は未経験。シミュレーターで10周ほど走っただけとのことだったが、他を圧倒しポールポジションを獲得した。走行ラインはいろいろ試したそうだが、他のドライバーも同じ手探りの中でのポールポジション。予選2位に入ったディフェンディングチャンピオンの石浦宏明選手や、3位に入った今回優勝したジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手も、バンドーン選手を称賛していた。
スーパーフォーミュラ第3戦 公式予選ダイジェストムービー
迎えた決勝。中嶋一貴選手が自ら“ツイテナイ世界選手権”の二人と称した自身と、スーパーGT第2戦で終盤トップ快走中アクシデントに見舞われ、目前で勝利を逃し、天を仰いだジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手との終盤まで続いたトップ争いと、チャンピオン経験もあり世界の大舞台で活躍するアンドレ・ロッテラー選手と、ここまで苦労してやっとトップカテゴリー参戦のチャンスを掴んだ関口雄飛選手の星野監督の魂が乗り移ったかのようなバトルに目を奪われることとなった。
レースを大いに盛り上げたインパルVSトムス。この4台のバトルは引かない強さで展開され、手にチカラが入りっぱなしだった。レースの詳細は、レースレポートをご覧になっていただくとして、昨年もこの夏のスーパーフォーミュラは、オリベイラ選手が優勝しているが、この富士のチームインパルの強さは何なのだろう?
チームインパル高橋工場長からは、「ドライバーが、富士が好きなんだよ」と言う答えが。確かにドライバーの“得て不得手”もあるだろう。そして「関口いいよね~」というコメントも返って来た。「うちのチームに合っている。関口も速いから、JP(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手)にも更に火がつく。相乗効果で今後が楽しみだよ」とも。
星野監督のJPへの信頼は非常に厚くチームに籍を置き早6年目。今季チームへ加入した関口選手の事も監督は、「俺が男にしてやるよ!」と以前話してくれたが、記者会見でも「大きく育てたいし、日本人でもセンスの良いドライバー。一貴(中嶋一貴選手)のようなトップドライバーになって欲しい」と、大きな期待を持っているのが伺えた。
今般の併催イベントのTOYOTA GAZOO Racing監督トークショーでも、ライバルのバンテリンチームトムス舘監督が星野監督へ、「関口を優勝させてくれる日が楽しみだ」と語り、ここまでやっとたどり着いた遅咲きルーキーへの期待は、ライバルながらも高いことがわかった。レース直後、好バトルを終えたところへ、舘監督がやって来てお互いを称えあうという素敵なシーンを見ることができた。
当の関口雄飛選手は、初表彰台に関して、これまでの苦労と支えてくれたあらゆる方々への感謝も述べ大人になった感もあるが、アグレッシブな走りのスタイルは、今回のレースで見てわかる通り10代の頃から全く変わらない。周囲の環境は変わることがあったが、彼自身は、どこもブレることなくここまで真っすぐ来た気がする。そして、今掴んだ恵まれた環境、スーパーフォーミュラ、スーパーGTのトップカテゴリーで、それが発揮できているのをひしひしと感じた。
心底おもしろいレースだった…。非常にみんなの記憶に残るものであったと思う。トヨタ陣営の圧勝となった訳だが、ホンダ勢と切磋琢磨し発展していくことは、もちろん私自身も期待していて、そしてこのスーパーフォーミュラというカテゴリーのおもしろさが、もっともっと内外へ伝わればと良いと思っている。
若干長く感じたインターバルがようやく明け、国内のビッグレースがリスタートしたが、モータースポーツ夏の陣、先陣を切ったのが今般のスーパーフォーミュラだ。ワクワクをこれだけ味わったレース、他のカテゴリーも含め夏の連戦にも期待したい!
TOYOTA GAZOO Racing公式サイト決勝レースレポート
http://toyotagazooracing.com/jp/superformula/report/2016/03/03.html
スーパーフォーミュラ公式サイト
http://superformula.net/sf/race/2016/1603/rreview.shtml
レポーター(お)ねえさん・大谷幸子
随時、クルマに関する様々なイベント・テーマでレポートしていきます!
[ガズー編集部]
最新ニュース
-
-
高性能4シーターオープン、メルセデスAMG『CLE 53カブリオレ』発売、価格は1400万円
2024.11.22
-
-
-
【ラリージャパン 2024】開幕!! 全行程1000km、SSは300kmの長く熱い戦い
2024.11.22
-
-
-
「GT-R」の技術が注ぎ込まれたV6ツインターボ搭載、日産『パトロール』新型が中東デビュー
2024.11.22
-
-
-
「高いのはしゃーない」光岡の55周年記念車『M55』、800万円超の価格もファン納得の理由
2024.11.22
-
-
-
レクサスのレザーもリサイクルでグッズに、リョーサンがトヨタと共同開発
2024.11.22
-
-
-
50台限定の『ディフェンダー110』発売、アリゾナの自然を表現した「赤」採用 価格は1300万円
2024.11.22
-
-
-
日産のフルサイズSUV『アルマーダ』新型、ベース価格は5.6万ドルに据え置き…12月米国発売へ
2024.11.21
-
最新ニュース
-
-
高性能4シーターオープン、メルセデスAMG『CLE 53カブリオレ』発売、価格は1400万円
2024.11.22
-
-
-
【ラリージャパン 2024】開幕!! 全行程1000km、SSは300kmの長く熱い戦い
2024.11.22
-
-
-
「GT-R」の技術が注ぎ込まれたV6ツインターボ搭載、日産『パトロール』新型が中東デビュー
2024.11.22
-
-
-
「高いのはしゃーない」光岡の55周年記念車『M55』、800万円超の価格もファン納得の理由
2024.11.22
-
-
-
レクサスのレザーもリサイクルでグッズに、リョーサンがトヨタと共同開発
2024.11.22
-
-
-
50台限定の『ディフェンダー110』発売、アリゾナの自然を表現した「赤」採用 価格は1300万円
2024.11.22
-