ニスモフェスティバル2016が富士スピードウェイで開催!

2016年のモータースポーツシーズンが終了した12月11日、静岡県の富士スピードウェイで日産・ニスモのファン感謝イベント「NISMO FESTIVAL at FUJI SPEEDWAY2016 Supported by MOTUL」が開催。3万人のファンが来場し、終日盛況となった。

例年より約2週間遅い開催ということで、朝晩は冷え込みが厳しかったが、オープニングイベントから多くのファンが集まり熱気に包まれていた。今年もサーキットサファリやレーシングカーの同乗走行イベントがコース上では行われ、イベント広場ではドライバーやチーム監督によるトークショーが開催。シーズンオフのリラックスした雰囲気だからこそ見ることができる和やかなトークショーだった。午後になると、日産モータースポーツの歴史を彩った様々なマシンが登場。今年は特に1960~1980年代のマシンが登場。当時と変わらないサウンドを響かせ、ファンの前にその勇姿を披露していた。

最後には恒例のSUPER GTの車両によるエキシビションレース、NISMO GPが開催され、GT500クラス、GT300クラスのGT-Rに加え、スーパー耐久やブランパン耐久に参戦しているマシンなども参戦。特にGT3仕様のGT-Rが10台以上揃ってレースをするのは珍しく、普段は見られない迫力が味わえた。

また8月に起きたイタリア地震の救済のため、ロニー・クインタレッリが中心となって「PRAY FOR ITALY」の活動を実施。会場には募金箱が設置されたほか、日産ドライバーたちがレーシングスーツなどのレアアイテムを出品したチャリティオークションも開催。クインタレッリ自身も故郷イタリアのために普段は絶対に出さないという使用済みヘルメットを出品した。ニスモフェスティバルで集められた義援金はフィナーレでニスモの片桐CEOから手渡され、クインタレッリを通して被災地に届けられる。

そして、フィナーレでは、これまで支えてくれた日産応援団が結成20周年を迎え、日産・ニスモから感謝状が贈呈。さらにサプライズでドライバーや監督らから寄せられた感謝のメッセージがまとめられた動画がサーキットビジョンに公開され、関係者全員が日産応援団に対しての感謝の気持ちを伝えていた。

今年もSUPER GTとスーパー耐久をはじめ、数多くのレースに参戦。昨年はSUPER GTで両クラスチャンピオンに輝き、スーパー耐久でもST-3クラスのタイトルを勝ち取る活躍を見せたが、今年はスーパー耐久でスリーボンド日産自動車大学校GT-Rのチャンピオン獲得したのみに留まり、陣営としては悔しいシーズンとなった。最後に、集まったファンに来年はタイトル奪還を狙うことを誓い、2017年シーズンに向けての第一歩を踏み出していた。

(写真、折原弘之 、テキスト、吉田知弘)

[ガズー編集部]