初心者だけど、TRDスノーレッスンwith NUTAHARAに参加してみた! その1

2月18日(土)、新千歳モーターランド(北海道千歳市)にて開催された「TRDスノーレッスンwith NUTAHARA」に、ラリー初心者わかばさん(仮名)を同行して参加して来ました。初めての挑戦は、他の経験ある参加者に迷惑かけたくないなあ、でも興味あるなあとか、参加するまでに他人に知られたくないけど、みんな最初は同じだよ的なちょっとの勇気が必要になりますよね。しばし葛藤しましたが、それは、わかばさんに託しまして取材に臨みました。氷点下の中での開催されたイベントの様子をレポートしたいと思います。

このイベントは、大まかに説明しますと、午前中に座学があり雪道での走行の基本、そしてラリーに参加するための知識を習得するプログラムとなっていて、翌日開催される「EZO ENDLESS RALLY」に参戦される方々の練習も兼ねていました。しかし、競技として行われるラリーに必ずしも参戦して欲しいという強い趣旨は主催者にはなく、雪での走行の習得と、何より雪道でもクルマで走ることの楽しさを学ぶことに主眼を置いたものでした。愛車での参加は当然OKですが、TRDのクルマのレンタルも可能となっていましたね。私たちは、TRDのCVTのヴィッツをレンタルいたしました。北海道、そして雪道という関東在住の者としてはイレギュラーな環境でしたので、今後の為に、具体的な一日の流れを振り返りたいと思います。

サーキットへの移動は、我々はレンタカーを利用しました。北海道は、当然スタッドレスタイヤ装着のレンタカーが待っています。空港近くのレンタカー屋さんは、非常に大きいんですよね。空港へは、シャトルバスが出ていました。デカいでかい。さすが北海道。

ピックアップしてクルマに乗り込んだは良いものの、ガッツリ凍った路面(写真↓↓)に、助手席から若干ビビりました。慣れない雪道に、ドキドキの助手席(笑)。冬の北海道、アイスバーンの氷の厚さも半端なく、氷の上のパウダースノーの滑りやすさにも目を丸くし、既にレッスン開始のコンディションでした。

会場で受付を済ませ、座学の行われる建屋に移動しました。今回ご指導くださるのは、ラリードライバーの奴田原文雄さん。過去にはWRCへ参戦、一昨年の全日本ラリーの覇者でもあります。こじんまりしたスクールに、クラス違いの先生の登場で、再びビビりながらの受講です。あれ?ここに来て良かったのかしら?と、場違い?わかばさんと顔を見合わせたのは、言うまでもありません。

座学

ここでラリーの基本を学びました。コース脇に置いてあるサインボード、コースインの様子など、今更聞けないという初心者レベルのお話です。いや、やっていただかないとわかりません。参加者の中には、我々のような初心者もいる訳ですから、大事ですハイ。この日は、参加10組のうち、半分が初めての参加となりました。仲間がいてほっとしたしだい。

ラリーに参加しなくても、とりあえずサインボードを覚えておくと、スムーズに参加できます。サポートしてくれるコドラの存在も大事。コースを一緒にレキ(下見)したり、メインであるナビゲーターの役割もあったりと、心強いパートナー。今回は、短いコースなのでレキはナシですが、オフィシャルさんが、コースを全てコントロールできる訳ではないので、やっぱりコドラの存在は、ラリーでは大変頼りになります。わかばさんは、わたくしがコドラなのですが、撮影もしたいので単独参加にほぼ等しく…(笑)。心細さは、励ましに行ってカバーということにしました…、かなり不安な様子でしたが度胸は私よりありますので無問題。

そんな緊張の面持ちの中、奴田原選手から、ラリーデビューの際に、1本目に舞い上がりコースを逆走したエピソードが語られ、チャンピオンがそうなら大丈夫かと安心させられました。そしてスタート30秒前に大事なことは?と問いかける奴田原選手。30秒前のボードがスタート前に提示されますが、この30秒は、これから走るコースをイメージしたり、自分がこれからやることについての注意と反復、前のクルマの位置の確認をしたりなど貴重な30秒とのこと。1コーナーに入るイメージを作る時間、最初のクリッピングポイントにちゃんとつくよう“願う”という時間ということで、願うというフレーズが出て来ました。確かにそこに行きたいと願うと、自然とクルマもそっちに向く…かな。アナログ的発想ではありますが、しっかり意識持って願うと、そうなるもんだなあと。会場では笑いも起きつつ、願う…というフレーズに共感を持つ方がいらっしゃいましたね。かっこ良く走ろうと願う。大切に加速して、ブレーキで詰めて、頑張ることを願う。ちょっとこのフレーズは、万事に共通しそうなのでいただきですが、願えば叶うではないけど、願うと叶うのがクルマの運転かもです。

フロントに加重を残しながら、雪を掴む。ツルツル路面は、小さくまわる、せこくまわる。アウト側の雪に片輪を乗せた走行も有効。S字は、2速3速を使いクルマの挙動を動かし過ぎないなど、細かなアドバイスも飛ぶ中、質疑応答を経て座学は終了しました。

昼食をいただき、そのあといよいよ雪道を走ります!

続く!

[ガズー編集部]