フライトパフォーマンスも圧巻!オレンジ色のSUPER GT 第5戦富士を振り返る!
お盆休み開けのアップで遅くなりましたが、夏休み真っ只中の8月5日(土)、6日(日)、SUPER GT第5戦が富士スピードウェイにて開催されました。結果は、もうご存知かと思いますが、GT500クラスは8号車 ARTA NSX-GT、GT300クラスは、55号車 ARTA BMW M6 GT3のARTA(AUTOBACS Racing Team AGURI)ダブルウィン、しかもどちらもポールトゥウィンというオレンジに染まった富士でした!
真夏の3連戦の中の2回目になる富士での戦い、シリーズ5連勝をかけて戦ったLEXUS勢の連勝はストップ。LEXUS勢トップは、38号車 ZENT CERUMO LC500が3位表彰台となりました。このカテゴリーの5連勝は、これまで達成されていないとのこと。だからこそ好調なLEXUS勢が5連勝を欲しがっているとLEXUSブースのトークショーで脇阪寿一監督がおしゃっていました。なるほどと思いつつ、5勝目に、ウェイトの軽い19号車 WedsSport ADVAN LC500に期待し、仮に優勝したとします。でも、LEXUS勢それぞれが優勝し星を分け合うと、結局タイトルは遠くなるのでは?などと思ってみたり…。毎戦一喜一憂しながらも、一(いち)ファンとしてもシリーズの行方をあれこれ考えている訳です(笑)。
富士マイスターの38号車。立川祐路選手の“漢”の走りは、毎回観ているこちらをシビレさせてくれますが今回は、得意の富士とあり、予選6番手からスタートし3位で石浦宏明選手へと繋ぎました。これまでも追い上げて来てトップでバトンを渡すなど、立川選手は42歳になっても全くルックス含め衰えを見せません。しっかりそのバトンをゴールまで運んでくれる盤石な石浦宏明選手もいます。ウェイトハンデが辛い中で大健闘の表彰台でした。
でもって来たね、23号車 MOTUL AUTECH GT-R!前戦の菅生、予選では14位に沈みニューエンジン投入が…とあの時は心配しましたが、決勝はきっちり4位でチェッカー。あの決勝の混乱から「運」も味方につけた抜かりない戦いっぷりは、さすがと思っていたんです。そして、今般2位表彰台!第5戦終了後ランキング5位とは言え、トップとたった3ポイント差と差はあってないようなもの。これは大注目というか、LEXUSの連勝のイメージが強すぎだったシーズンが、かなり混とんとして参りました。GT-R勢はシーズン当初は、厳しいシーズンになるのかと思ってしまう流れでしたが、やっぱりみんな手堅いね!
そして、今般優勝の8号車 ARTA NSX-GT!ポールポジション3度目で、3度目の正直、ドライバーの小林崇志選手、野尻智紀選手、GT500クラス初優勝です。今回は、予選でポールを獲った時点で、3回もポールを獲るこの速さは、結果で残してあげないと無念過ぎると感じていました。だから、ここまでハンデを背負ったLEXUSと未知のNISSAN勢との戦いの中で、ウェイトの軽いNSX勢は、ぼちぼち来てもおかしくない流れではありましたよね、おめでとうございます!
シリーズを考えると、大量ポイントを獲得できる次戦第6戦鈴鹿千キロをターゲットにしているのはどのチームもそうですが、1ポイントでも多く積んでおきたいところ。だからこそ、メーカー同士、それこそチームメイト同士の対決も遠慮なく火花を散らします。LEXUS勢のトムスの2台36号車 au TOM'S LC500、37号車 KeePer TOM'S LC500の長きに続いたバトルは、チームメイトとは言えガチンコのバトルでした。トムス関谷監督は、あのような戦いをしっかりファンに見せてあげないといけないとおっしゃっていました。演出ではなく、当然真剣勝負と理解。先輩後輩、こうなると関係ないです。あの走りを見ると、伝わって来ます。結果的に、36号車が前を譲らず4位フィニッシュ!ランキングトップに躍り出ました。
GT300クラスの戦いも熾烈ですが、今季好調な4号車グッドスマイル 初音ミク AMGが、いよいよランキングトップ。今般、ディフェンディングチャンピオン25号車 VivaC 86 MCが残念ながらリタイアとなり、ノーポイントとなったのは痛かったですね。また、31号車のTOYOTA PRIUS apr GTが3位に入りました。このチームのドライバー紹介は、名物になりそうですね。開幕戦から、会場の方を喜ばせるべくドライバーのお二人が頑張っていますね。レースウィークは、その事を真っ先に尋ねていますが、今般、レースの方も結果が出て良かったと思います。次も期待しています。
そして、GTと言えばイベントが目白押しでお祭りで、イベント広場の賑わいはいつものことですが、トピックとして、エアロバティックス・パイロットの室屋義秀さんのプライトパフォーマンスが2日間行われたことが挙げられますね。筆者は、見たことがなかったもので、どんなもんかと思いその時間に最終コーナーでスタンバイしていました。が、いやいや想像のふり幅超えました!圧巻!五感が刺激された気がしましたね。2回も見られたこともうれしかったし、レースの盛り上げとしても素敵な演出でした。また見られるといいなと思います。
また、グランピングの施設などのエリアができるなど、新しい観戦スタイルをサーキット側が模索しているのも感じました。サーキットでBBQができ宿泊も可能ですし、テレビ中継も見られます。コースサイドに行ってみるとわかるのですが、ピットウォークなどには、いろいろなファンの方がいらっしゃいますね。レースを純粋に見るスタイルで、仲間とワイワイやりながらのコースサイドオンリー派。観戦される方の価値観もそれぞれですので、いろんなスタイルが存在。興味深いです。ニュルブルクリンク24時間レースで紹介されるBBQをしながら…という観戦スタイルも、今後普及していくかもしれませんね。ただただうらやましかったです。
次戦、第6戦は、鈴鹿サーキットで開催。いよいよ、鈴鹿1,000キロが最後となりますね。トピックも沢山ありますし、今からとても楽しみです!シリーズを占う天王山!早くレースが視たい! それでは、また!
(写真、折原弘之 大谷幸子)
レポーター(お)ねえさん・大谷幸子
随時、クルマに関する様々なイベント・テーマでレポートしていきます!
[ガズー編集部]
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