レジェンドドライバー、バトン、可夢偉、一貴が登場し大盛り上がり!鈴鹿1000km前夜祭

2017年のスーパーGT第6戦「インターナショナル鈴鹿1000km」が行われた鈴鹿サーキットで8月26日(土)、恒例の前夜祭が開催され、豪華ゲストの登場やレジェンドマシンによるデモランも行われ、グランドスタンドは満員になるほどファンで埋め尽くされた。

今年で46回目を迎える真夏の耐久レースだが、来年から新しくFIA-GT3マシンを中心とした「鈴鹿10時間耐久レース」の開催に伴い、今年が最後の鈴鹿1000kmとなった。そのため、今回の前夜祭も内容盛りだくさん。最初は、かつて鈴鹿1000kmの主力マシンだったグループCカーが登場。トヨタTS010、日産R92CP、タイサンスターカード ポルシェ962が登場。さらにドライバーもTS010は関谷正徳氏、R92CPは星野一義氏がドライブ。彼らが参戦していた頃の1000kmの話もトークショーで盛り上がっていた。

注目のデモランでは、グループCカー独特の迫力あるサウンドを披露。グランドスタンドに詰めかけたファンの中には、グループCカーを知らない人も少なくなかったようで、その迫力に驚いていた。

そして今回の注目は、何と言ってもジェンソン・バトン。2009年のF1ワールドチャンピオンがNo.16 MOTUL MUGEN NSX-GTから最後の鈴鹿1000kmにスポット参戦した。レースウィーク中もチームのピット裏には多くのファンが詰めかけ、移動する様々な場所でサイン攻めにあっていたバトン。この前夜祭でも、彼を一目見ようと熱心なバトンファンが集まった。

さらに、彼とF1で一緒に戦った小林可夢偉、中嶋一貴も登場。スーパーGTの難しさや、F1でのエピソードなども飛び出した。途中、決勝第2スティントをバトンと一貴が担当することがわかった可夢偉が、ステージ上からチームに2番目(第2スティント)でお願いします!と直談判するシーンもあった。

イベントの最後には、来年からスタートする鈴鹿10時間耐久レースに向けて、GT3カーが登場。そのデモランのためにNo.46S Road CRAFTSPORT GT-Rの千代勝正が登場。2015年にバサースト12時間耐久レースで彼が優勝した日産GT-R NISMO GT3に乗り込んだ。さらにバトンも国内初走行となるNSX GT3に乗車。実はバトンにとってナイトランは初めてだったが、2台とも本番と変わらないアクセル全開のドライブを披露。またNSX GT3は国内初登場ということもあり、一貴と可夢偉も興味津々だった。

前夜祭が終了すると、鈴鹿1000kmでは初開催となるナイトストレートウォークを開催。ピットレーンも一部開放され、決勝に向けて準備を進める各ピット前までファンが入場し、楽しんでいた。

(写真 折原弘之、テキスト 吉田知弘)

[ガズー編集部]

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