Honda Racing THANKS DAYに行って来た!

12月3日(日)、ツインリンクもてぎ(栃木県茂木町)で開催されたHonda Racing THANKS DAYに、10数年ぶりに行って参りました!これまでスケジュールがなかなか合わず、久しぶりにこちらのイベントへお邪魔させていただきました。

まず、こちらに行く前に、「Honda」に関わるニュースをおさらい。日本のモータースポーツ界へのビッグニュースともなりましたが、インディ500での佐藤琢磨選手の優勝!が筆頭に来ますね。日本人初の吉報は、あの日の早朝(日本時間)、日本中のモータースポーツファンに届き震えたはず。時差もありますが、レースを見ていなかった方でも、この偉業達成を素直に、そして大いなる驚きと共に喜んだ事と思います。私もその一人でした。それと、2輪の世界最高峰のMoto GPで、マイク・マルケス選手が2年連続のタイトル獲得と、こちらのメーカーには、ワールドクラスの勝者が二人もいるという。WTCCの道上龍選手は、マカオグランプリで表彰台獲得など、とにかく話題豊富です。

そこへF1ドライバーなども含む世界の方々と国内のトップドライバー、ライダーが一堂に介して行うイベントと聞いたら、これはもう行くしかないでしょうと、仕事の体だったのですが、結局、一(いち)モータースポーツファンとして行きたい気持ちも抑えられなくなり行った次第…。こんな共演は、見られませんからね…。

早速、インディ! 私、熊本の「モータースポーツフェス」と言うイベントでも対面しましたが、一足お先に日本に到着していたインディ500の優勝マシンがいよいよ走る、そして、優勝トロフィの「ボルグワーナートロフィ」が初めてアメリカ以外で公開になる…、遥々日本へやって来て、このイベントでアンヴェイルされるという貴重尽くしな時間に遭遇できることがうれしいなあと感じながら、サーキットに来ました。

その遥々太平洋を渡って来たトロフィ、目の前に現れた際には唖然としましたね。その瞬間、これを見られたことへの歓びの感情が溢れ出しました。感動しかないトロフィは、こちらです!

デカい! 偉業の大きさに比例するこのトロフィは、純銀製で数億円もする高価なものとのこと。高価も何も優勝しないと手にすることはできない訳ですので、その価値と言ったら桁違い…というか換算などできません。佐藤選手のお顔が、指を差している箇所に入っています。ピットの天井に背が届きそうな大きさですよね。スタッフの方がパーテーションを外して、間近で見せてくださったりしていました。お子様だけではなく、時には大人もこのトロフィの真横で写真撮影が可能だったりと、スタッフの方々もトロフィくらい太っ腹でした。

優勝した際に飲み干す”牛乳”のボトルも展示してありました。世界一有名な牛乳ボトルですよね。私、この牛乳瓶に非常にリアリティを感じまして、インディ500に関連する写真が展示されていましたが、それと共に行ったことのないインディアナポリスに思いを馳せました、いつも取材で来させていただいている栃木県のサーキットだというのに。

さぞかし、何もかもスケールがデカいのだろうと妄想しつつ、このツインリンクもてぎで、10年以上前に INDYを観戦した時の事も思い出しました。派手な演出と、オーバルを疾走するマシンの音、異国情緒たっぷりなレースでしたよね。ここまで、思い出すとまた見たいなと思う気持ちがふつふつと沸く訳でして…、わたしの単純明快な思考回路はかなり影響を受けショート。いつか機会があれば、インディ、インディ500を生で観たい衝動に駆られました。

そして、イベントに戻りますが、ゲストが豪華なのは言うまでもありません。F1ドライバーのストフェル・バンドーン選手や、ジェンソン・バトン選手、WTCCから ティアゴ・モンティロ、ノルベルト・ミケリス、道上龍の3選手。2輪からは、MotoGPのチャンピオン、マルク・マルケス、ダニ・ペドロサ、中上貴晶の3選手、その他にも豪華すぎるドライバー、監督のラインナップと、こちらのメーカーならではの素晴らしい方々ばかりでした。

〇イベント詳細は、こちら
www.twinring.jp/hrtd/

朝から、この国内のトップドライバーを含むバラエティに富んだ面々が、2輪4輪に関係なく、たくさんのコンテンツでお客様を楽しませていたのですが、お昼にF1トークショーがステージで開催され、ストフェル・バンドーン選手とジェンソン・バトン選手が登場しました。バンドーン選手は、昨年、日本でスーパーフォーミュラにフル参戦、またバトン選手は、今年のSUPER GT第6戦 鈴鹿1000キロにスポット参戦を果たし話題となりました。

バトン選手はF1の現役ではないとは言え、モータースポーツ最高峰にいるお二人が、非常に何か近いところにいる錯覚に陥りそうになりましたが、バトン選手はとにかくオーラが違いましたね…。それと、このトークショーには出ておりませんが、スーパーフォーミュラに今季参戦したピエール・ガスリー選手も、すでに雲の上のF1へステップアップ。やっぱり馴染みのあるドライバーの一人となりました。日本のメーカーと契約してくれたドライバーやライダーの方々に感謝したいです。間近で“世界”を感じることができるんですから…。

話がそれましたが、そのトークショーでバトン選手の口からうれしい報告がありました。来季のSUPER GT GT500クラスへHondaからフル参戦すると。このニュースは、瞬く間に世界に配信されましたね。SNSは速い!わたくしも歓びを込めてツイートさせていただきました。常にその来季の去就が話題となっていましたね。日本のGTファンもワールドチャンピオンの吉報が流れて来ないかなと思っていたと思います。日本のモータースポーツ界へようこそ!と、大歓迎ですが、みなさまいかがでしょうか。

バトン選手は、「来シーズン日本のファンの目の前でレースのキャリアを続けられることもうれしいし、日本のレースに参戦出来る事もうれしい」と述べ、「パッケージも煮詰めないと…。ファンのみなさんご期待ください!」と、やる気満々のコメントを残していました。今月から海外テストも始まるSUPER GT。来季は、公式テストで私はお目にかかると思うのですが、毎戦いらっしゃるんですよね~。いや~、不思議。これも現実ですけどね。来季の盛り上がりが楽しみです。この発言によって、こちらのメーカーのシートも動くということで、ストーブリーグに注目ですね!

そして、再びイベントに戻りますが、具がいっぱい過ぎてね…。個人的に見ていてどれも楽しかったのですが、わたし自身が見慣れない2輪に興味を持ちました。1億台販売記念のスーパーカブレースでは、MotoGPのライダーが乗ると、あれだけ前傾姿勢になるのですね…と、非常にカッコ良かったです。何か引き込まれました(笑)。

エコレースも行なわれ、Honda Fitを使った「10リッターチャレンジ」では、エコランと言えどレーシングドライバーがレースで全開にならない訳がない。燃費の表示のメモリ、最初にポチっと赤くなったのは、佐藤琢磨選手でしたね。さすが、インディ500!なんて…。

Moto GPのマルケス選手の走りは、もっと見たかったですね。自分で見逃したりしたので。初Moto GPの私でしたが、非常に興味が湧きました。なんでしょ、ファンになって帰って参りました。全く何も知らない私ですが、少し見てみたいなと思います。世界最高峰のカテゴリーがクローズアップされる中、国内ドライバーについて触れませんでしたが、もちろんいつでも応援しています! サーキットで走りが見られるのはうれしいです。仕事柄、SUPER GTとスーパーフォーミュラの現場にいることが多いのですが、来季もまた切磋琢磨したシーズンが始まるかと思うと、ワクワクでシーズンオフが辛いです(笑)。だからこそ、イベントでしっかりシーズンを締めくくることが出来て良かったと思います。

自分としては、新たな分野に触れることができたHonda Racing THANKS DAY! 今年は、初めて入場料が無料になったそうです。トライだったと思いますが、このイベント、来ないともったいないです! 久しぶりで、来年はもっとしっかり見たいので、リベンジしたいです。来る前よりテンションがあがったまま、貴重な時間の玉手箱の中から帰宅しましたとさ!

(写真、本田技研工業、大谷幸子)

[ガズー編集部]

MORIZO on the Road