見たかった!ワークスマシンたちがTGRF 2017で初走行! ~リハーサル日レポート~

待ってましたよ…。ホント待ってました。うれしかったなあという訳で、TOYOTA GAZOO Racing Festivalへ行って参りました。何を待っていたかというと、念願のワークスマシン、WEC(FIA世界耐久選手権)、WRC(FIA世界ラリー選手権)がこのイベントに初登場したんです! やっとその姿がこのイベントで拝める…待っていました。WRCは、今年シリーズに復帰、WECはシリーズ最終戦とスケジュールがぶつかっていたりと、このイベントに登場することがなかなかありませんでしたので、WEC富士以外で初登場です。

ワクワクの中、前日から現場入りし、その様子を待ちわびておりました。WECは、一般メディアとしてもレースウィークにクルマに近づくことは中々困難です。ル・マン24時間に行った際にも、一般のエリアから走行の写真を撮る以外は、なかなかカメラに収めることはできませんでした。今回は、みなさんも会えたと思います!今季の参戦車がピットに鎮座しておりましたので!

過去に、このイベントの前日は、SUPER GTでチャンピオンを獲得すると、ご褒美にF1をドライブさせてもらえる事がありました。書いていてとても懐かしいですが、リハーサル日はFIAの表彰式でパリへ出かけていた中嶋一貴選手の代役として、今季のSUPER GTチャンピオンで、TS050のドライブ経験もある平川亮選手が担当しました。平川選手のシートに座っている写真、失敗しちゃったのでこちらで…(涙)。

また、以前イベントで展示していたWECのデモカーの所に、他メーカーのドライバーさんがやって来て、座ってみたいと懇願されたことがあります。世界で戦うクルマは、「憧れ」であることは間違いなく、また、未知のクルマへは私たちと同じ感覚を持っていることを確信し、少しうれしかった事を思い出しましたね。

今回登場のWECのマシンたちは、トヨタモータースポーツの流れを汲む演出で、ル・マン24時間初挑戦時のTOYOTA TOM’S 85C-L、日本人初の表彰台(2位)のTS010、今季の参戦車のTS050の3台のマシンがラインナップ。TS010は、リハーサル時の午前中は国本雄資選手がドライブしました。彼は、念願のル・マン24時間初挑戦、世界デビューを今年果たしましたよね。この笑顔で、歴史の重みも感じていたのでは?と思います。

TS050は、当初モリゾウドライバーがドライブする予定となっておりました。残念ながらご参加できず、リハーサル日、GAZOO Racing Companyの友山プレジデントがドライブしましたが、どちらにしろ驚きましたね。クルマを愛するだけでは、ドライブなどできませんよね。なんて会社だと思いました良い意味で。

リハ日のこちらの走行様子は、脇阪寿一TOYOTA GAZOO RacingアンバサダーのFACEBOOKにもレポートがございます。わたくしも見ておりましたが、この時の状況が良くわかります。ご参照の事。
https://www.facebook.com/juichiwakisaka/posts/1550573145024250?pnref=story

そして、WRC。ラリーは、藤本吉郎さんがST165をドライブ。スバルのインプレッサ555 WRCは、世界の新井敏弘さんがドライブ。そして、我らがYARISは、エサベッカ・ラッピ選手がイベント初お目見え。富士も初走行しました。どのクルマのパフォーマンスも、もちろん期待以上。クルマの挙動が、レース車両とも、当然市販車の車両とは全く違いました。我らがYARISは、年初のトヨタ自動車のモータースポーツ体制発表会の際、ヤリマティ・ラトバラ選手が、東京お台場のメガウェブでデモランしましたが、運動性能の違いに愕然としたのを記憶しています。これが3台の中での一番新しい記憶。ですので、もう一度ラリー車が見たかったんですよね。とりあえず、言葉で言うよりも…ですので、こちらの今回のラッピ選手の動画をどうぞ!

そして、WRCと言えば、クルマが飛ぶ!というのも特徴。こちらは、リハーサル時のものですが、どうぞ。

これだけで感激です。TGRFに行って良かった!見て良かった!と思ったのではないでしょうか。その他、トヨタモータスポーツの原点、トヨタ7の走行も毎年必ず行われますが、今年は、平手晃平選手がドライブしました。

ニュルブルクリンク24時間レース参戦車の走行ももちろんあります。TOYOTA86が2台(社員ドライバーの矢吹久さん、蒲生尚弥選手)、LEXUS LFA CodeX(影山正彦選手)、LEXUS LFA(木下隆之選手)、TOYOTA C-HR Racing(佐藤久実選手)、LEXUS RC(松井孝允選手)、LEXUS RC(井口卓人選手)の合計7台が登場しました。滞りなくリハーサルも済み、本番を迎えておりました。

トヨタ自動車のモータースポーツの世界への挑戦は、あらゆるカテゴリーで続いていますね。日本でその世界の勇姿が見られるのは、年に一度のこのイベントしか今のところありません。国内のカテゴリーもそうですが、現行車を拝むこともうれしいですし、歴史に名を刻んだクルマを拝見できるのもうれしい。世界への挑戦を見守り応援し続けたいですね。もちろん、吉報をいつでも待っていますよ! 今年は、改めてそんなことを思うTGRFでした!

(写真、折原弘之、大谷幸子/テキスト、大谷幸子)

[ガズー編集部]