自分で「変態」って言うんだから間違いないね ~谷口信輝選手大阪オートメッセでのあれこれ~

ただいま!大阪オートメッセ、行って参りました。3日間という祝日含めての日程、例年2月の開催でやっぱり極寒の大阪でしたが、寒さを跳ね除け、会場となったインテックス大阪には沢山の方がお見えになっていました。やっぱり、「ザ・大阪」的なクルマも多いのがこのイベント。いや、東京オートサロンもそうですね、みなさまご存じのようにイカついムードの展示も多く、その過激さは逆に微笑ましくなってしまいました。そもそも、そんなクルマいじりを楽しむ方々のイベントに、近年メーカーなどが参加させていただいていると考えるのが正しいのかな?

トヨタガズーレシング(以下TGR)ブースは、大阪ではいつもトヨタ村。TRDとモデリスタのトヨタ系チューニングメーカーやモータースポーツにも積極的に参戦しているディーラー、OTG(大阪トヨペット)さん、KTMS(神戸トヨペット)さんに囲まれ、雰囲気は身内な感じで例年通りでした。今回は、レーシングドライバーの谷口信輝選手があちこちのブースにご出演されるとのことでいらしてましたが、初日が終わると、早速ブースにいらしてくれて、こんな感じでしたよ。ニコニコでしょう?

これっていくらするんだろう?欲しい!と。2日目も終わりに、スーパーGTでチームメイトの片岡龍也選手と共にブースを訪れ、GRスーパースポーツコンセプトをじっくり眺めていました。やっぱり彼も欲しいと。

トヨタ車のヘビーユーザーで、クルマはとことんいじり倒すタイプという谷口選手は、スーパーGTこそ、メルセデスユーザーではありますが、RC Fからトヨタ86、そしてヨタハチなども所有されています。ハチロクは、若かりし頃に5台乗り継いだというか、きっと壊したからこの台数?とご本人が言ってらっしゃいましたが、そんなやんちゃな経歴もあり。

以前、所有しているヨタハチについてのコラムを読み、新しいものだけにではない造詣の深さを感じ驚いたことがありますが(ごめん)、そのヨタハチをドリフトできるように改造し、You Tubeに動画をアップするのが、今の夢らしいです。旧いクルマに負荷をかける訳だから、そこ気を遣いますよね、動画見る方も(笑)。でも、見たいと言ったらみたいかも。それに今の時代、ご本人も言ってらっしゃいましたが、1本動画を残せば一生もんですからね。ビジュアルがもうかなり衝撃的。完成するのを首を長くして待ってますね。動画も撮りに行きます!私はスマホですがね!

下記コラムをご参照ください。このシリーズは、彼の愛あるクルマ生活がずっと綴られていたコラムです。今思えば、10万アクセスを誇るブログの合間に、よく書いてたなあと。もったいないから、お時間ある際にまた読んでいただければ。
〇「谷口信輝 ドライバーズコラム 第3回 ヨタハチで○○○○」

ヨタハチオーナーの方々が許してくれるのなら、TGRF(トヨタガズーレーシングフェスティバル)で行われるパレードランを一緒に走りたいとも言ってらっしゃいました。ヨタハチとヨタハチオーナーをリスペクトしつつ、大切なクルマでドリフトをしたいという、愛するあまり偏重な愛情を注ぐご自身でも、ほんの少しの葛藤が垣間見られ、ちょっとくすっとしました。あくまでも謙虚に、同じクルマ好きの仲間として迎え入れて欲しいのだと思います、勝手な推測ですが。

そして、メーカーに対する意見も、クルマを愛するあまりたくさん出て来ました。「トヨタよ!おれに言わせろ!」というトークショーが大阪ではありまして、このチューニングカーのイベントに沿ったステージコンテンツだなあと思いながら見ていましたが、それは、メーカー批判ではなく、「愛車」という存在に対して、とてもポジティブなものでした。

クルマは、値段もそれなりにして簡単に買えるものでもない大切なもの。だからこそ、自分色に染めて欲しいと。エンジンまで選べたら楽しいね!と、究極のオプションにも触れていました。ゲームのように排気量別に選ぶという発想でした。もちろん、これが実現するかしないかは別の話。大事なのは、こういうクルマ談議、いや単なる雑談をするところで、何か生まれるかもしれないとのこと。これは、この話に限ったことではないですよね、アイディアはそこら中に転がっていますが、それを発見タイミングって大事だなと。

余談ですが、86GRMNの直系のコGR86と、ノーマルの86がTGRブースに展示してありました。限定車の販売は終わっておりますが、ノーマルの86に直系のコGR86のパーツを装着してドレスアップもこれから可能になるかもしれないとの事でした。まだ開発中のメーカーとしては、お客様からの声をこの場で聞き、生かす余地がたくさんあると説明員の方から。クルマを実際作っているメーカーにはない発想も、もしかするとどこかにあるかもしれませんが、そこで谷口さんの発言です。メーカーの方と話す機会があり、クルマ談議が非常に楽しかったと…。雑談なのか可能性を秘めた話なのかはわかりませんが、この機会は貴重だし、クルマ好きにはさぞかし楽しかった事でしょう。この会場のお客様と同じで、そこから何か発見されている可能性もありますよね。楽しい時間を共有するだけでも、価値がありますね。

谷口選手は、ステージで86/BRZレースについても、参戦しているプロフェッショナルクラスドライバーと共にたくさん語られていました。このレースを熟知している先駆者としての意見は、もっと素晴らしいカテゴリーにしたいという愛に満ちたものでした。服部尚輝選手もご出演されていたのですが、お二人のリミッターをカットしたい!という意見は、ただ勝ちたいというお話ではなく、安全面を考慮した話で納得しながら聞きました。なぜなのかは、服部選手の説明が非常にわかりやすかったですね。アーカイブがあると思いますので、TGRのサイトからご覧になって見てくださいね。どんな仕事でも、プロの話ってわかりやすいし、有意義な時間を与えてくれると感じました。

最後に、晴れてGRスーパースポーツコンセプトが世に出た際、小林可夢偉選手は絶対買うとおっしゃっていましたが、どなたかがかならず購入する訳です。そして、今、見る限りタイヤだけなのかなあと谷口選手はおっしゃっていましたが、購入されたら、東京オートサロンや大阪オートメッセに展示して欲しいですね。いじりました!ってね!それが、近い将来だったら、楽しみだなあと期待を込めて〆ます。100年先も楽しいクルマを作り続けるなら、100年先もいじり倒す人がいそうですね!それでは、また!

[ガズー編集部]

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