スーパー耐久シリーズ シーズン開幕!

国内のモータースポーツがいよいよ開幕しましたよ!ってことで、3月31日(土)、4月1日(日)鈴鹿サーキットで開催されたスーパー耐久開幕戦に行って来ました! これを皮切りに、スーパーGT、スーパーフォーミュラなど、ビッグレースも開幕の声が聞かれることとなります。予選日、13,500人、決勝 15,000人の来場がありました。びっくり!

今季は、待望のレクサスRC F GT3がスーパー耐久にもデビューとなりました。ST-XクラスのMAX Racing 244号車がそれです。先日、富士スピードウェイで開催された24時間レースに向けたナイトセッションでお目にかかりましたが、その時の姿のままでした。そうです、一部カーボンむき出しのまま…。ん?開幕戦だよ?と思ったのですが、かっこいいからシーズン通してこのままでいくそうです!

そして、QRコードがクルマとメカニックのスーツについていますが、これがカラーリングの一部、宣伝と思っていただければ。これを読み取ってみてくださいな。Max Racingの公式サイトにアクセスできますからね!斬新ですね。

開幕戦、5時間の耐久レース、無事に完走を果たしました!まず、完走からデビューシーズンのスタートを切られたことが安堵です。クルマの熟成は、シリーズを通してますます頑張ることと思います。メンテナンスは、匠工場、土屋エンジニアリング。ニュルブルクリンクVLN帰りの土屋武士さんが請け負っていましたからね。Go MAX選手!田中哲也選手!佐藤公哉選手!初レース、お疲れさまでした!

ST-4クラスのトヨタ86も元気に走ってましたよ!以前、このクラスに86がデビューしたシーズン、私は当時のトヨタガズーレーシングのレポート担当だったのですが、その当時は、ホンダのS2000の独壇場でした。電子制御のクルマが勝つ日は来るのだろうかと思ったことが懐かしいです。開幕から、堂々のクラス優勝でした。みんなスーパーGT現役ドライバーでもありますから、勝たないと!という感覚もありますが、参加型カテゴリーですのでそこはね。チームの方針で。今は、トヨタガズーレシングの傘下ではないですが、おなじみの蒲生尚弥選手もエントリーしてますので、応援してくださいね!

スーパーGT、GT300クラスチャンピオンでもあり、監督などもそつなくこなす片岡龍也選手。スーパー耐久では、昨年から監督を務めていらっしゃいますが、今季は2台体制。86号車と共に、モリゾウさんが激励に訪れるというサプライズがあり、ますます頑張っていました。トヨタ育成プログラムから生まれたドライバーの一期生という彼の経歴を見ても、ここんところの監督業などは、その年齢になって来たこともありますが、今も国内4輪最高峰のスーパーGTの現役、しかもチャンピオンというところが、こういう仕事を安心して任せたくなる存在なのでしょうね。彼自身も、物事良く見えていますし、良い意味でうまく立ち振る舞う度量もありますからね。頑張って欲しいです。

あと気になったのがというか、気になるドライバーさんは沢山いらっしゃるのですが、井口卓人選手!昨年までは、トヨタワークスドライバーでしたが、今季は、いや今季もスバル、スーパーGTはスバルだね。もちろん、GAZOOファミリーではあって、特にご縁が切れる訳でもないようで安心しておりますが、スバルを、スーパーGTの相棒の山内英輝選手と共に牽引していって欲しいですね。ニュルブルクリンク24時間耐久レースも頑張ってもらいたいです!これからもよろしく!

参加型レースですから、アマチュアドライバーも一緒に走ります。チーム編成は、各チームのオーナーさんの自由。参加型の最高峰でしょうか。近年、運営側もさまざまなトライをしているようで、ネット関係のプロモーションなど充実して来ました。レース自体は、YouTubeでライブも流していらっしゃいますが、あとは、その視聴人口やSNSのフォロワーを増やすだけ。地道に続けて行って欲しいですね。無料のライブは、ありがたい。富士の24時間は、見る人多いかもね。

開幕戦で気になったのが、FCY、フルコースイエロー。導入してました。FCYボードが呈示されると、カウントダウンと共に50キロ制限となります。私が見たことあるのは、WECかな。WEC富士で、いきなり静かになって知ったのが最初。ル・マンに行かせてもらった当時はなかった気がします。

フルコースイエローは、レース自体がそのまま続けられるメリットがありますよね。セーフティーカーが介入すると、タイミングによって、不利益になるクルマも出てしまうのが難点。今回は、6回もFCYが導入されました。タイミングによる利益不利益は、FCYが解除になるタイミングでしょうか。FCYの時間、すぐに解除されるパターンもありますのでね。

今シーズンは、まずタイヤメーカーがピレリタイヤに代わったことが大きいですが、第3戦は、富士SUPER TEC 24時間レースと話題がいっぱいのスーパー耐久シリーズ。お近くのサーキットで開催される際、ちょっと見に行ってみては、いかがでしょうか? 参加型レースは、ゆるくて楽しいですよ!それでは、また!

(写真 折原弘之 大谷幸子、 テキスト 大谷幸子)

[ガズー編集部]

MORIZO on the Road