このレースは大好きなのよね… ~スーパーフォーミュラ現場レポート~
スーパーフォーミュラ第3戦(5/26-27)が開催されたスポーツランドSUGO(宮城県柴田郡柴田町村田町)へ行って来ました!
例年の9月から、5月へと開催時期が変わり季節の色も変わりましたが、湿気もなく晴れ渡り、また夕方には若干風が冷たくも感じましたが、気持ち良いレースウィークを過ごすことが出来ました。
ここは、過去2年、19号車の関口雄飛選手がスーパーフォーミュラに遅咲きのデビューを飾った年から優勝していて、彼にとって得意なサーキット。スーパーフォーミュラファンなら、誰もが優勝候補に名前を挙げたと思います。金曜日の練習走行から、20号車のチームメイト平川亮選手と共に、勢いと速さで元気元気。お互いコースオフするなど、元気良すぎましたが、それもテストだしね。電気系のトラブルだったり限界を確認していたりとか。とりあえず、クルマが壊れてなくてよかったよ。
前戦のオートポリスが天候不良でレースがキャンセルになったのはご存じかと思いますが、早くレースが見たくてね。SUGO入りしてから、ファンの方と同じ気持ちでさらにワクワクしていました。金曜日は、東北のカラッとした暑さと共に時が過ぎ、夜は牛タンで〆ました。
翌日の予選は、まさかの展開。関口雄飛選手のタイムが予選の一回目のセッションQ1で抹消になりました。嫌疑がかかる際は、モニターにも審議中と表示されたりタイムが消えたりするんですよね。そのタイミングが問題でね。まだアタックできる時間もあったんです。ずーっと表示されていて、セッション終わりに抹消されたら為す術なし。
そして、タイミングだけかと思ったら、各車に動画撮るカメラを積んでるから、すぐにオフィシャルさんが黄旗振っていたかいないかも確認できちゃう。
大会運営側が非を認めて、チームからの抗議料も返されていたけど、やり直す訳でもないからポジションは変わらない…。これは諦めるしかなく。だからこそ、一言ごめんなさいがあれば…と思った。気持ちが救われないよね。人にぶつかっても、ごめんなさい!と言われたら許しちゃう。何も言わずに立ち去られたら、アタマに来ちゃう。まあ、許せるレベルかそうじゃないかの問題だけど、誰しも間違いはあるし、相手のココロの矛先がわかるじゃない。
翌日は、気持ちを切り替え、雄飛は鬼のように走ってました。朝から、トップタイムだし、自分を奮い立たせている感じがしましたよ、立派。
自身のツイッター(https://twitter.com/yuhisekiguchi)でもいろいろつぶやいてましたが、冷静に書いているなあという印象。文句を言うだけではなく、シリーズを盛り上げたいという気持ちは、ほんと誰よりも大人だなと思いました。
チームメイトの平川選手ですが、開幕戦の鈴鹿で受けた「3グリッド降格」というペナルティが、次に持ち越されオートポリス戦で消化という流れでしたが、レースがキャンセルになりどうなるのかなと思っていました。が、さすがにSUGOラウンドまでは持ち越さず…だったようです。
諸々クリアになってのSUGOラウンドは、予選3番手につけました。今回もそうですが、ずーっとタイム出して名前もモニターの上にあって、速さもアピールもバッチリ。勝つのは時間の問題かと思われましたが、セーフティーカーとピットインのタイミングで9位までポジションダウン。ノーポイントで終わりました…。あれ?って感じですね。
そして、小林可夢偉選手!あの速さなら待ちに待ったあれか?と、14周目でトップに立った時に思いました。速かった…。ほんとに。グリッドでカメラをそっと向けたつもりだったんだけど、ピースしてくれてむしろこちらがビックリ。こういう写真は、勝利した時の為に取っておくんですよね私は。しかし、ここは狭くて短いコースで、レース中、セーフティーカーが名物なくらい入るサーキット…。今回も翻弄されてしまいました。もちろん安全を考慮して入るのがセーフティーカーなのですが、レースの流れを左右してしまうんですよね。
築いたマージンがゼロになる訳ですが、これはどのレースもそうです。可夢偉選手はピットへ向かわずコースに留まりました。となると、リスタートしてから、ピットに入ってもトップを譲らずに済むだけの35秒以上のマージンを稼がないといけません。
築いたマージンが30秒くらいになった際にピットへと向かいましたが、燃料の問題だったそうです。満タンでスタートして訳ではなかったとのこと。どきどきしながら見守るのは、ピット作業。昨年の夏のもてぎラウンドを思い出します。優勝できたはずが、ピット作業のミスでできませんでした。今回は…。残念ながらタイヤが外れずタイムロス…。17秒かかってしまいました。5秒足りずにピットイン、プラスタイムロス、みるみる順位を下げました。んー…。本当に残念! 今回は、6位フィニッシュとなりました。
ソフトタイヤの運用に、まだみんなが不慣れではありますが、徐々に理解を深めて来たかなと思ったところで、可夢偉選手は安定して速いなあと思っていたので、とても残念でしたね。
関口選手も決勝、やっぱり速かったですよね。抑えきるパワーもあった。みんなよりも2秒も速く走り、ファステストラップを記録。しかし、予選のポジションが響いて13位フィニッシュがやっと。どれも仕方ない結果だけど、何か不思議なレースでしたね。
ファンの方が撮られた写真をSNSで見つけました、とても印象的な関口選手の写真です。場内のファンの方に手を振りながら最後走ったようですね。来てくれてありがとう!の気持ちがいっぱい詰まっていました。結果に、もちろん文句はないです。このカテゴリー好きだし、何よりみんな頑張っていますからね!応援する人がいっぱいで困るくらい。いつもレースを楽しみにしていますし、みんなに観て欲しいですね…。
何かさみしいな…。7月までスーパーフォーミュラは、お預けなんですよね、だからさみしいのか。第4戦の富士ラウンドをまた一ファンとして待つことにします。それでは、また!
(写真、折原弘之 テキスト、大谷幸子)
レポーター(お)ねえさん・大谷幸子
随時、クルマに関する様々なイベント・テーマでレポートしていきます!
[ガズー編集部]
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