美貌の中に闘争心を秘めた女子たち ~競争女子現場レポート~

ル・マン24時間が開催されている中、6月17日(日)富士スピードウェイにて、インタープロトシリーズが開幕、競争女子(KYOJO-CUP)も併せて開幕しました!

競争女子http://kyojocup.com/)とは、昨年よりスタートした女性だけのシリーズ。2年目を迎えた今年は15台がエントリーし、シリーズ4戦を予定しています。昨年気になりつつ、取材の機会がなかったので行ってみましたよ。

(昨年のチャンピオン 小山美姫選手)
(昨年のチャンピオン 小山美姫選手)
(SUPER GTチャンピオン平川亮選手の実妹の平川真子選手)
(SUPER GTチャンピオン平川亮選手の実妹の平川真子選手)

昨年チャンピオンに輝いた小山美姫選手が、速さで頭一つ抜きに出ているこのシリーズには、ジャーナリスト、現役レースクイーン、女医さん、SUPER GTチャンピオンの妹さんなどの興味深い経歴の持ち主が参戦しています。走り始めると、男勝りですが、実にキレイでかわいらしい女性ばかりでびっくりします。その美貌のどこに闘争心を秘めているのかなと思いますが、競争が生まれ持って苦手な自分からすると、何もかもうらやましい限りです(汗)。そんな素敵な方々から、今回はお二人をピックアップしました!女子トーク(ごめん、わたし女子でもないけど)をしたかったのですが…。やっぱレーサーやーという感じです。それでは、どうぞ!

ベイスク・フィッセールさん 愛称は、バイス

一人目は、初の外国人ドライバーさんです。とてもかわいらしい女性でしてね。ご紹介します、ベイスク・フィッセールさんです。フォーミュラルノー3.5やGP3参戦の経験のあるオランダ人です。

チームからのオファーで、候補が何人かいる中、フォーミュラの経験がある方ということで、最終的に彼女になったそうです。日本でレースができることがうれしいとまずシンプルに語ってくれました。日本に来たのは初めてで、富士はとても走りやすいコースとのこと。

レースを始めたきっかけは、お父さまがレーサーで、こどもの頃からサーキットに通われていたそうで、5歳でカートを始めました。女の子ひとりだけの環境で走っていて、周囲の男の子たちよりとても速かったそうですよ。さぞかし、男の子に勝つことは気分も良いだろうと思ったら、負けん気が強い性格で、それはチームの方も感じていますとのことでした(笑)。さすがですね。

男勝りはインタビューを横で聞いていたお母さまもうなずくほどのよう。女性らしいところは、どこかあるだろうと伺いましたが、普段からトレーニングにチカラを入れていて、横にいたお母さまもノーノ―と、女の子的な要素がないらしい。多分、盛っていなくて本当のようです。

レースのことばかり考えていて、ないわとアッサリ。大人しい雰囲気のコでしたが、男子っぽいコでもありました。将来の夢は、DTMやフォーミュラEで走ること!ガチです、ガチのドライバーですね。近い将来、それが実現できることに期待したいですね。残りのシリーズの参戦は、まだ正式には決まっていないようでしたが、走りたいとのことでした。またお目にかかれますように!

池島美紅さん

今季、TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Raceでスバル・BRZを駆るかわいらしい彼女。とっても気になっていました。本当にかわいらしいのですよ。娘にしたいコでね。

2年目となりますが、昨年は開幕戦しか出られず富士でVITAは久しぶり、そしてチームも初参戦という環境でのレースとなりました。

モータースポーツは、10歳からお父さまとキッズカートを始めたのがきっかけ。お父さまはクルマをいじるのがお好きだったそうで、カートもメンテナンスを担当してくれていたそう。この業界、3、4歳からなど、かなり小さい頃から始めたコが多い中で、10歳で。その数年のギャップは、あっという間にご自身で埋めて来たようですね。

話していて本当にかわいらしいのですが、負けん気はどこにある?と思いきや、何をするにも、やっぱり負けたくないそうです(笑)。男の子が負けちゃうと、女の子に負けてると言われますが、そういうのは、やり甲斐にもなったみたい。そんな周りにいた幼なじみの男子たちも、応援してくれているそうです。サーキットにいらしてくださったりね。

ご両親は、応援してくれているそうですが、お母さまは危ないから見るのが怖いとのことで、おうちで応援しているそうです。わかります、この気持ち。直視できませんよ親としてはね…。普段は、レース関係の会社でお仕事されていて、サーキットにいつもいるそうです。見かけたら頑張る女子を応援してあげてくださいね。

で?バイスちゃんと同じく、女の子らしいこと何かしていますか?と質問してみましたが、ありました!洋服を買うのが楽しいそうです。ストレス発散にもなるそうですが、もう一つ !絵を描くのが好きなんですって!見たいよね!家にこもるタイプと言ってましたが、普段サーキットにいると、家にいたくなるのは同じ(笑)。いつかその絵を見せてくださいね!

将来の夢は、プロのレーサーになること。資金面でこれまでも苦労を重ねてレース活動をして来ました。練習することですら、大変お金のかかる職業ですよね。諦めず頑張るバイタリティをわたしも応援します!頑張ってね!

競争女子、今後の予定は富士スピードウェイ公式HPhttp://www.fsw.tv/freeinfo/034234.html)で確認してくださいね!女性だけの戦いってどうなのと思っていたけど、おもしろいよ!では、また!


(写真:折原弘之・大谷幸子 / テキスト:大谷幸子)

[ガズー編集部]

MORIZO on the Road