マモノ!?っていう話は嫌いなんだけど、マモノ出たねえ ~スーパーGT 第6戦 現場レポート~

ウェイトハンデマックス!スーパーGT 第6戦が開催されたスポーツランド菅生へ行って参りました。今年は、レースは荒れないかと思ったのですが、やっぱり最後にびっくりがありましたね。簡単に振り返ります。

(☆設営日にパチリ)
(☆設営日にパチリ)

GT500クラス。NSX-GTは、菅生ラウンドの前に、BOP「性能調整」(https://supergt.net/news/single/18454)で重くなりましたが、それでも速かった。予選は、山本尚貴選手の渾身のアタックでポールポジション!そして優勝!と、F1ワールドチャンピオンが子どものように無邪気に喜んでいました。ジェンソン・バトン選手はコメントの随所に、SUPER GTは難しいし、簡単に勝てない…とおっしゃっていましたが、世界を極めたドライバーが、日本のレースの勝利をあんなに喜んでいる姿にこちらもうれしくなりました。ありがとうございます!という気分です。
(記者会見ツイッターLive SUPER GT 公式ツイッター: https://twitter.com/SUPERGT_JP/status/1041231762049781761

記者会見では、そんな優勝を喜ぶ気持ちと、ファイナルラップにコース上に突如現れたドクターカーについて、きっちり述べていましたね。サーキットの判断でクラッシュした64号車のドライバーの救出に向かったそうですが、一瞬の判断ミスで2番手の8号車に抜かれてしまう可能性もあったし、安全面での心配であったし、そこはきっちり指摘していました。

シーズンも半ばに入ると、すっかりGTのドライバーという雰囲気も出て来ましたが、やっぱりそこは別格ですので、他のドライバーさん以上にファンの方が常に追いかけていますね。夢にまで見た方に、お目にかかれるのですからね。みなさん譲り合って、バトン選手を拝んでくださいませ。

華やかなF1の世界から、日本のハコのカテゴリーにいらっしゃる事で、あまりの環境の違いのギャップに当初はネガティブな気持ちになったと思うのです。ヘイキ・コバライネン選手もね。小林可夢偉選手や中嶋一貴選手もそうですね。日本と欧州の文化の違いは大きいし、かける資金も桁違い。無理矢理、納得させる言葉を探すと、「郷に入っては郷に従え」でしょうかね。そんな環境でも、コバライネン選手は、チャンピオンにも輝き、バトン選手は今回優勝、他のF1経験のあるドライバーも当然優勝経験があります。環境で足りない部分もあるかもしれませんが、走る事の周囲のサポートは、万全なのだろうと推測できますね。タイトル争いにも、絡んでいるのでざわざわしちゃいますね!楽しみ!

さて、今回ランキングワンツーで臨んだレクサス勢は、ウェイトハンデもあるので我慢のレースウィークと思いましたが、予選の最初は悪くなかったですよね。赤旗でリセットされ流れが変わりましたが、ホンダさんが本当に速かったし。決勝では38号車のみ孤軍奮闘でした。ファステストラップも獲って、出来うる事を全てやりましたね。さすがでした。

(☆こちらも設営日)
(☆こちらも設営日)

レクサス4台で同士討ちは「何だかなあ」しか感想がありませんね。珍しいですね、こんな散々な結果。もちろん次で頑張って! 日産さんは、12号車が優勝争いに絡んだのに、マシントラブルで残念でした。ホント残念ね…。星野監督の喜ぶお顔が見たかったですよホントに。

GT300クラス!スバルさん。ポールトゥウィン!おめでとうございます!今季、表彰台に乗っているにも関わらず、3レースリタイアと何やら痛いシーズン。イベントで山内選手にお会いした際も、心配でいろいろお話しさせていただき、今回は、決勝日の昼にポールはうれしいのだけど、心配でしょうがない…と母心で声をかけてしまいました。失礼だったらごめんなさい。

決勝中もマージンをたくさん築いていてもドキドキでね。SC入った時は、正念場でした。無事に優勝してくれて安堵。優勝記者会見で、勝因を聞かれ、「メカニックが何度も何度も立ち上がってくれて、ファンが離れなかった」と井口卓人選手が語ったのですが、これは響きましたね。

(☆ちょっとわかりにくいけど、ご参考)
(☆ちょっとわかりにくいけど、ご参考)

GT300クラス1台の参戦に、ファンシートの規模と言ったら…。スバルブルーで埋めつくされます毎レース。レクサスの参戦台数がメーカーとしては一番多いのですが、ファンシートの広さは“比”ではないですね。ファンの前で、その勇姿を魅せる事が出来る、これに限りますよね。おめでとうございました。

簡単に整理すると、GT500のランキングは、トップ100号車61pt、2位8号車49pt、3位1号車47pt、4位17号車 40pt、5位36号車(関口)40pt。

  • 31号車のお二人
    31号車のお二人

GT300クラスは、トップ55号車52pt、2位は31号車45pt!ドライバー紹介でネタチームになっていると思いきや、ランキングもしっかりタイトル争いに絡んでいます!今回は、マモノが出る前にマモノで登場!もうね、この手の話は好きではなかったけど、菅生ラウンドは、相変わらずアクシデントがたくさん起きるので、居るって認めざるを得ないね…。 3位は、チャンピオン0号車で45pt! 混戦ですね!楽しみ!

そして来月、SUPER GT 公式テストがあります(SUPER GT 公式サイトhttps://supergt.net/news/single/18533)。一般公開ですので、10月8日~9日、ツインリンクもてぎへどうぞ!

今回は、SF岡山で引いた風邪でずっと冴えないレースウィークを過ごしました。残りのシーズンは、体調万全でしっかり取材が出来たらなあ…と思っております。ごめんなさい!では、また!

(写真:折原弘之・大谷幸子 / テキスト:大谷幸子)

[ガズー編集部]

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