余韻と共に振り返るWEC富士 vol.1 ~WEC富士6時間レース 現場レポート~
今年も行って参りましたよ~。これまでと若干違いますね。TOYOTA GAZOO Racingのル・マン24時間レース優勝の凱旋レースとなりました。あらためて、やっぱり勝つとやっぱり何か違うんだろうなあって思いながら、現場に向かいましたよ。
現場には木曜から入りましたが、今年もWEC富士、全般のお手伝いです。ですので、全部をフラットに見られるお仕事は、やらせていただける事が光栄でなりません。ほんと、感謝です。
では、トヨタさんから。
レース全般のレポートは、公式サイトで
TOYOTA GAZOO Racing https://toyotagazooracing.com/jp/wec/
10日(水)は、お台場でファンイベントをやっておりましたね。以前、F1に参戦していた時代、かれこれ10年も前の話ですが、ファンの方がサーキット以外でドライバーに遭遇できるチャンスは、結構あったような気がします。だから、このようなイベントがある事はうれしいですし、楽しみにしていらした方も多かったと思います。ネットでも配信されていましたね。
(わたくしのスナップ/ピット作業の確認などをしていらっしゃしました)
SUPER GTの公式テストがその前日の9日(火)まであったので、中嶋一貴選手や小林可夢偉選手は、バタバタだったかもしれません。いやそれがなかったとしても、お膝元開催ですので、スポンサー周りなど多忙ではあったでしょうか。イベント翌日の木曜日、サーキットに行ったら早速見かけましたが、もうピット作業の練習を精力的にやっていました。早っ!
そして、サーキットには、例年通り地元の小学生が課外授業でたくさんいらしてました。中嶋選手など、ドライバーさんに気付いてくれたかな?フェルナンド・アロンソ選手も目の前にいますよ!と思いながら見ていましたが、自分自身も今季のメンバーのお顔を拝むのは初めてですので、しっかり拝見させていただきました。まあ、仕事柄、ドライバーさんに目がハートになる事はあまりないのですが、SUPER GTに参戦していらっしゃるF1ワールドチャンピオンのジェンソン・バトン選手もWECに参戦していますので、今回は特別な感じはしますよね。いつもと違うのは、木曜日からサインをもとめるお客様がいらっしゃいましたしね。
- (わたくしのスナップ/練習を終えてから…。“頑張れ”というハチマキをまいた7号車のドライバーたち。多分、“頑張る”が正しいのかもしれませんが、誰かに贈られたものなら“頑張れ”かな。記念撮影中)
午後からは、いつものトラックウォーク。どのチームも、コースチェックに出るのですが、今年は、トヨタメンバーはみんな歩いていました。昨年は、自転車。そんなのどうでも良いって?いや、とても入念なイメージを受けたんですよ。
(わたくしのスナップ/ホームストレートで各チームを待って撮影)
いつも通り大人数でトラックウォークですが、アロンソ選手が10年ぶりに富士、今はホームコースというべきでしょうか、そこに戻りました。F1以来の彼だけWECで走るのは初めてですから、みんなで一緒に!なのかな。そこは勝つためには、当然の事ですけどね!
早々のピット作業の練習にしろ、昨年も全て見ていた訳ではないので、ルーティンな流れと言えばそうかもしれませんが、違うと思えば全て違って見えました。
11日(金)から、いよいよ走行が始まりました。中嶋一貴選手が、ガチバトルなのでどちらが勝つかわからないという言葉を述べていたのを、ふと思い出しました。予選は、暫定で7号車がポールを獲得。この時の小林可夢偉選手の表情が何とも素敵でした。トップのドライバー捕まえて言うのもなんですが、非常にかわいらしかったですよ。最近、たくましくなったような気がするのですが、照れも含めた笑顔…。思った事を常にストレートに伝える可夢偉選手。まっすぐな所が大好きですが、このかわいらしいお顔は、いつもの表情や言葉の強さと真逆でしたね。
各クラスのポールシッターが集まっての記者会見が終わって、例年行われる囲み取材の時には、すでに予選のタイムが抹消になっていた事がわかっていて、少しご機嫌斜めでしたが、その気持ちは大いにわかりますよね。可夢偉選手、いつでも結果を出せる素晴らしいドライバーなのですが、何か少し遠回りしてしまう事が多いのかな~って、今年GTで優勝してますけどね!
昨年、スーパーフォーミュラでピットミスにより勝ちそびれた事がありました。彼は、チームは責めませんでしたが、俺、いつもこうやから…という発言をして、吹っ切っていました。もちろん、心の奥までのぞいた訳ではないのですが、そうしないと前に進めませんから、彼なりの正直な言葉だったと思っています。
ピットウォークのトヨタ人気は、例年以上。アロンソ選手の人気っぷりは、確かにわかるのですが、想像以上でしたね。もうね、会えないわ…。でも会いたい。仕方ないですよね。ひとめでもご尊顔が拝めたかなあと、心配になりながら見ていましたよ。ツイッターにあがってたファンの方の動画…。アロンソ選手がサインしながら、“ガンバリマス!”、ファンの方の“ハーイ”が、めちゃくちゃ和んだ。たくさんの方に囲まれていたけれど、対応は「神」ですね。
レースは、8位からスタートした7号車が、最初少しだけタイヤがコンディションにあわず苦労しましたが、その後、スリックに換えてからSCも味方につけ序盤からトップに。ここが肝だったかな。詳細は、前述したTOYOTA GAZOO Racingのレポートをご覧になっていただきたいのですが、8号車の猛追も押さえたし、戦略がそれぞれ違うのはいつもの事ですが、今回は強さが際立った7号車でしたね。
性能調整で、ノンハイブリッドのクルマとの差が、若干埋まったかに見えたけれど、そこはやっぱり四駆、ハイブリッドは速かった。しかし、少しのミスで攻略されてしまう事もあるので、油断できない状況ではありますね。アンドレ・ロッテラー選手は、レべリオン1号車で虎視眈々と、トヨタがドロップするのを狙っている気がします。隙あらば!とね。素晴らしいドライバーの参戦するカテゴリーですので、今後も何が起こるかわかりません…。
予選のミスは、少しカッコ悪いと正直思いましたが、前をゆずらない可夢偉選手のドライビングを見ていると、やっぱりガチで頑張っているし、何よりチームメイトが最大のライバルで、レースウィークはバチバチだね。国内にも、そんなトップチームがありますよね!同じピットにおさまっているけれど、絶対に負けたくない相手として、バチバチにレースを戦っています。そういうの大好きだわ。
レース後、こちらの方の姿が、印象的でした…。おめでとうございます!青いフレームは、ハイブリッドね!
長くなりましたので、一旦終了!WECレポートは、続きます! 素敵なフォトギャラリーをお楽しみくださいませ!
(写真:折原弘之・大谷幸子 / テキスト:大谷幸子)
レポーター(お)ねえさん・大谷幸子
随時、クルマに関する様々なイベント・テーマでレポートしていきます!
[ガズー編集部]
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