自分目線&フォトギャラリー vol.2 ~WEC富士6時間レース 現場レポート~
今年は、5万人の観衆を集めたWEC富士。決勝日は、朝から雨だったので、10月なのに…こうも雨が続くというのは、本当に持ってないなあと正直思ったの。でもね、結果オーライでした。レースもおもしろくなったし。不安定なコンディションの時こそ、ストラテジー…いや、戦略(こんなかっこいい日本語があるんだから、横文字にする必要がないと思うのよね)が生きるよね。7号車は、持ってたね!と改めて思いつつ、再び振り返ります。
(わたくしのスナップ/また会いたいね)
今回、その姿を拝んでみんなハッピーになったのでは?と思うのが、アンドレ・ロッテラー選手。とうとう日本で走る姿が見られなくなったけど、そもそももっと早くいなくなっていても不思議ではなかったよね。彼のトムスとの強い信頼関係、とりわけ舘さん(日本のお父さん的存在の舘信秀氏)との関係が、日本での滞在期間を延ばしたと思うんだ。本当にお互い慕っていたからね。
今季もWEC富士へやって来てくれて本当にうれしかった。環境は、これまでのガチワークス、ワールドチャンピオンとは全く違う。ピット裏に行けば、サインガードまで見えちゃう丸見えのピット。パーテーションも最小限だ。でも、ずっとノンハイブリッドの雄のチーム。だからこそ、トヨタに何かあればアンドレが行く。怖い存在。マシンの性能差はあるけどね。決勝で、チームメイトとやり合っていて、いつものアンドレの走りでちょっと笑顔になったね。
日本で走らないのは寂しいけど、とっとと世界でまた活躍しないと年齢的に最後のチャンスでもあるよね。フォーミュラEでもチームを押し上げてる感じする。もう大ベテランの年齢だけど、未だに速いからかっこいいホントに。とにかくお顔を見られただけで、うれしかったよ!
(わたくしのスナップ/かつてのチームメイトと談笑中)
トヨタから今年移籍した、アンソニー・デヴィッドソンも全く環境変わったね。でも、LMP2クラスのドラゴンスピードでポール獲ったから、そこはさすが。可夢偉選手とポールポジション会見の時に、うれしそうにずっと話してた。同志だったからこそ、いろいろわかるだろうしね。トヨタから移籍したドライバーは、個人的に少し親近感があるからお顔が見られるとうれしい。あ、こちらが勝手に思ってるだけね。
あと、無知であったと思う事がたくさん。各メーカーでは、ジュニアの育成を行っているけど、そんなドライバーがいたという事。これからどのカテゴリーに羽ばたくのかは、わかりませんが、調べたりすると、有名だったり…。昔、マカオGPに行くと、これからF1に行っちゃうコたちがたくさんいました。今は、F2というカテゴリーがあるので、マカオからいきなりF1はないんだけど、若手に注目という事をすっかり忘れていたWEC富士。そこもおもしろかったりします。
(わたくしのスナップ/向かって左が、ニック・デ・フリーズ選手 真ん中は、ニック・キャシディ選手、右は野尻智紀選手)
こちらのドライバー(写真上)は、記者会見にも出て来ていたので、有力選手なんだなあと思ってはおりましたが、結構なキャリアですね。オランダチームから参戦のニック・デ・フリーズ選手。イタリアの名門チームのプレマからF2にも出てますが、優勝してたんだね4回も。ポールも獲ってるし、F1行っちゃうかも?な戦績。知らなかった。ニック・キャシディ選手と話してましたが、ニック(キャシディ)もプレマでF3走ってたし年齢的にも話題も合いそう。目座すところも一緒(きっとF1)なんだろうからね。
あと、メディア向けのクルマの試乗が毎年行われるのですが、セッション終わりでポルシェのジュニアドライバーさんの運転するクルマに乗せていただきました。これまで、この枠があまると乗せてもらえるというおまけです。私、ジャーナリストでもないので(笑)。ポルシェジャパンさんありがとうございます。
(わたくしのスナップ/タクシードライバーは、びっくりの現役ドライバーたち。走行中に打ち合わせ中)
ドライバーは、77号車のGTE Amクラスのマット・キャンベル選手でした。他に、アストンマーチンがずらりです。高級車に乗れるという高揚感って素敵ですよね。庶民としては、何ともうれしい体験ですが、サーキットですので…、そこは…。わたくし、クルマに酔いやすい体質。覚悟して乗りましたが、まあ、ホントにかわいくない絶叫をあげておりました。
若いコだったら、さぞかしかわいいんだろうけどね(汗)。
加速感を、ここまで体感したのは久しぶりじゃないかな。クルマ降りてから、ふらふらしました(弱っ)。ドライブ中、いろいろ聞こうと思っていたのですが、最後に、“どぅー ゆー らいく ふじ?”しか言えなかった情けなさ…。反省ですね。ポルシェの育成ドライバーとの事ですが、さて今後はどこに行くんだろうね。ありがとうございました!
あー、長文失礼。あとちょっとだけ。富士は、テントエリアも増えていましたし、イベントスペースは、いつも通りかな。TOYOTA GAZOO Racingブースに、ル・マン24時間の優勝トロフィーや、豊田章男社長に、TMGからプレゼントされたTS050のペダルが展示されていましたね。中嶋一貴選手のヘルメットと共に。勝たないと見られない代物ですし、ペダルはSNSで見て見たかった…。これは貴重ですね。TGRFでもあるといいなあと思ってみました。
(わたくしのスナップ/ちょっと写真失敗だけどお許しを…)
毎年、レース以外もお楽しみが増えていますが、わたしはレースが好きなので、そこは個人的に二の次でして。今季は、GTEクラスのSUPER GTのような激しいバトルもおもしろいですね。欧州メーカーの名車のバトルが激しい。BMWも日本初お目見えで、レースで暴れていました。これまた個人的な話ですが、プロトタイプのクルマの戦いは、一般のレースをまだ知らない人へどう説明したら良いのか、わたしの課題です…。フォーミュラと同じで、難しい…。常に探っています。
- (わたくしのスナップ/表彰式など全て終わってから…)
終わってしまって寂しいですが、今後のシリーズの発展を期待しています。海外に行かなくても見られるこのレース、観た事ない方、来年は是非!
(写真:折原弘之・大谷幸子 / テキスト:大谷幸子)
レポーター(お)ねえさん・大谷幸子
随時、クルマに関する様々なイベント・テーマでレポートしていきます!
[ガズー編集部]
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