レーシングドライバーの愛車をご紹介!~国本雄資選手の愛車 LEXUS RX450 F SPORT~

レースシーズンを無事に戦い終えた国本雄資選手の愛車を、そのカーライフと共に紹介しようと思います!

自己所有のクルマは、TOYOTA 86に次いで2台目。以前取材したTOYOTA 86は、4年以上乗られ、サーキットでドライビングの練習なども行ったりしていましたが、じっくり次のクルマを考えていたようです。そして、この10月からLEXUS RX450 F SPORT! SUVのスタイリングが昔から好きで欲しかったそう。いよいよLEXUS!ということで、RX! かなりお気に入りの様子です。

まずは、クルマを。こちらのRXは、プラチナムシルバーのRX450 F SPORT仕様。エアロパーツは、TRDのフロントスポイラー、サイドスカート、スポーツマフラーにリヤディフューザー。4本出しのマフラーのデザインも、気に入っているポイント。今後は、改造予定は考えていないとのこと。そのためのF SPOTRS仕様なのだから…と、それも納得ですね。

―――国本選手のクルマ選びのポイントを教えてください

  1. 国本
    「今、僕は、多くの読者のみなさま同様にクルマは移動の手段としてドライブすることがほとんどです。ですので、今クルマに求めるものは、快適性ですね。具体的には、荷物が積めて静粛性が高く、オーディオの音が良いという居住性の高さでしょうか。その点RXは、動力的にはパワーがあるし、F SPORTSなので足もしっかりしていますし、勿論、たくさんの荷物を積むこともできます。他に僕がクルマに求める要素は、カッコ良さです。RXは素のままでもデザイン的にも気に入っていますけが、TRDのエアロをつけると更に精悍さが増してスタイリッシュ。今のスタイルがとても気に入っています」
  1. 筆者
    国本選手が現在のクルマ選びに、利便性や居住性を重視したのは理解できますね。

―――ドライビングプレジャーを求めた場合、どんなクルマを選びますか

  1. 国本
    「簡単に言えば軽量コンパクトなハイパワー車ですね。現在の市販車で選ぶのは難しいです。コンパクトで速くて、エンジン音も良いTCRとかヤリスのWRCカーなどは、一つの理想形だと思います」
  1. 筆者
    やはりそこは、レーサーの本質が垣間見えるクルマ選びと感じます。

―――せっかくですので、私たちにドライビングのアドバイスをください

  1. 国本
    「クルマをスムーズに走らせるには、月並みかもしれませんが、遠くを見ることです。目の前だけ見ていると、前のクルマがブレーキを踏んだから自分も踏む…、と言うことになりがちなのですが、2〜3台前を見ていればブレーキを踏む準備ができるので、スムーズですよね。あとは周りをよく見ることです。例えば渋滞している時に、路地からクルマが出ようとしていたら、前のクルマとの車間を詰めて出れるようにしてあげるとか。他に、周りのクルマと同調して走り、その流れを変えてしまうような運転をわざわざしないとか…。そんなことで運転もスムーズになるし、事故も減ります。 また、レーシングドライバーは、クルマの動きを予測したり記憶したりするのが早いんだと思います。例えば、チョットミラーを見ただけで。どの辺にクルマがいてどのくらいで近づいてくるとかの情報処理が、我々は早いと思います。だから前を見ていても、ミラーで見たクルマを記憶していて周りが分かるんです。でも運転に慣れていない人は、ミラーをずっと見ていないとそれが分からないのではないでしょうか。その情報処理が遅れるから、ハンドルやブレーキがラフになってスムーズに運転できないのだと思います。ですからとにかく周りをよく見ることがスムーズで安全な運転につながるはずです」
  1. 筆者

    運転の基本をよく知り、周りをよく見て優しい運転を心がけることが、スムーズなドライビングに結びつくという基本を再確認させてくれました。

    雨の日の運転については、濡れた路面の怖さを知らない人が多く、土砂降りの高速道路で国本選手自身が危ないと思っているのに、追い越していく人がいると。クルマは重く滑りだしたら止まらないので、自分のスピードを把握し路面状況にあった運転をすることが大事であると述べてくれました。雨の話の冒頭、国本選手は「ゆっくり走るしかないです」と切り出しましたが、その“ゆっくり”とは“状況に合ったスピード”と言う意味で、これがキーと感じました。

    愛車紹介というよりドライビングの心得になってしまいましたが、あらためてレーシングドライバーからのアドバイスで、初心に立ち返ることができました。さて、レースのお話も簡単に振り返っていただきました。

―――今シーズンは、どんなシーズンでしたか?

  1. 国本
    「今シーズンのSUPER GTは、開幕前は開発の調子が良かったのですが、シーズン中は苦戦…。しかし後半戦は、結果は残せなかったですが、少しずつ取り戻すことができました。今年コンビを組んだチームメイトでルーキーの山下健太選手は、最初からとても速く関口雄飛選手と組んでいた時と何ら変わらず自分の仕事もでき、とてもやりやすいドライバーです。これまで同様、ヨコハマタイヤとチームが一緒に頑張ることのできたシーズンでした。スーパーフォーミュラは、もう少し爆発力が欲しかったですね。トラブルが出たレースが2つあり、流れに乗ることができませんでした。しかし、どちらのカテゴリーも、自分がしっかり把握できる範囲で計画通り走ることができたので、今後それが結果に反映されるよう来季も頑張りますので、応援よろしくお願いします!」
  1. 筆者
    本業のレースのお話をしていると、ますますたくましくなったなあと感じる国本雄資選手ですが、最後に、趣味のお話を…。ゴルフも上手い国本選手ですが、今、一番楽しんでいる趣味はきっとカメラ!

キヤノンの一眼レフを所有されています。現場で以前からカメラを奪われていたのですが、なんと!オーロラを撮りにアラスカに行ってしまうほどの写真好きだったことが判明。なんともうらやましいですが、そんな国本選手が、今シーズン、サーキットで撮られた写真をこの機会に紹介させていただきましょう。スーパー耐久のシーン。国本選手にしか撮れないショットが満載です。そんな写真の数々をぜひご覧ください。ほんと上手なんですよ! では、また来年!

国本雄資カメラマン(!?)フォトギャラリー

(写真:折原弘之・国本雄資 / テキスト:折原弘之・大谷幸子)

[ガズー編集部]

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