この盛り上がりこそ、根付いて欲しい… ~5万人も集まった!モースポフェス2019 SUZUKA初開催!~

3月2日(土)、3日(日)鈴鹿サーキットにて開催されたファン感謝デーが、新たに生まれ変わりました。このイベントの前身が、モースポフェス in 九州で、2017年11月に熊本県で開催されていますが、約一年ちょっとの時を経て、拡大版と言って良いと思いますが、モースポフェス2019 SUZUKAとして豪華に登場です。

イベントは、2日間に渡り開催されましたが、初日のオープニングには、ホンダの八郷隆弘社長とトヨタの豊田章男社長が、それぞれ2輪、4輪で登場するサプライズ!この演出には驚きましたが、直に連絡を取り合う中というプライベートでも仲良しというアピールが、なにかこう…とても微笑ましいものでしたね。にわかに…イベントをやっているという事のいい意味否定的ニュアンスに受け取れました。

こんなトップがいる会社の社員さんたち、うらやましい限りですが、モータースポーツ、そしてクルマが好きという事を至極当然と思っていたら、今や、そんな事よりもしっかり企業体質を見て、優良企業というチョイスで入社する若者たちが増えているとか。もちろん良いことですが、トップの個性も知っていただきたい気持ちになりましたね。既にもうご存じの事かもしれませんが。

ここ数年、取材でお邪魔している鈴鹿サーキットファン感謝デー。ファン感のあり方として、とても好きなイベントです。伝統、ファン感ですからファンの方との距離感も大事。しっかりファンサービスもあるし、毎年とっても充実したコンテンツで、素晴らしいなとこれまでも思って来ました。鈴鹿サーキットでしか出来ないことが沢山あるんですよね…。

今回、コラボイベントとなり、内容がこれまで以上にぎっしりで盛りだくさんだったので、様変わりをしてしまった感じはしますが、コラボイベントですから、変わるに決まってますね。充実度はかなりあがりましたが、アレジさんたち親子が毎年来ていたり、楽しみだったものも変化がありました。

毎年楽しみにしている「永遠のライバル対決 星野一義 x 中嶋悟」。二人の姿を楽しみにしているのは、私だけではないですよね。とうとう世代交代ということになりました。レジェンドたちの年齢考えたら、今なのかもしれません。そのコンテンツは、SUPER GTの前身、JGTC(全日本GT選手権)からシリーズを牽引して来た本山哲、脇阪寿一、道上龍のあえて3選手と表現しましょうか?この3人に「新・永遠のライバル対決」という名のもとで引き継がれることとなりました。トークショーには、星野一義、中嶋悟の両監督も登場し、若きレジェンドたちを加えた5名の豪華なものとなり、これはこれで良かったかな!

レジェンダリーなレースは、懐かしい車両XANAVI NISMO GT-R(2008)、エッソウルトラフロースープラ(2002)、Castrol 無限NSX(2002)の3台で2日間競われ、本山哲選手が勝ちチャンピオンベルトを獲得しましたが、まあ結果はご参考という事で(笑)、この3人の笑顔がしばらく見られるのかな?ということがうれしいですね。今後も、星野さんと中嶋さんもゲスト出演していただきたいです。鈴鹿サーキットさん!素敵なコンテンツ、いつもありがとうございます!

そして、ヤリスWRCを思う存分まわしてくれたトミ・マキネン トヨタガズーレーシングワールドラリーチーム代表。いらしてくれたことに驚きでした。そして、自らデモランをしてくださいました。このパフォーマンスを楽しみにしていた現役ドライバーも多く、サインガードに出て見ている関係者も多数いました。何より、鈴鹿でくるくる回っている不思議さと言ったら…。そして、おまけでまた定常円を描いてくれるサービス精神。直径の小さい定常円、ブレないのが素晴らしかったです。

ル・マン24時間ウィナー中嶋一貴選手に、INDY500ウィナー佐藤琢磨選手と豪華。2輪のル・マンウィナーのジョシュ・フック選手も登場。わたし、昨年12月のホンダサンクスデーでお見かけし、なんとかわいらしいライダーと一目惚れしました(笑)。鈴鹿に住んでいらしたこともあるそうですが、さすが鈴鹿、2輪のファンに囲まれていて、とても自分の目に新鮮でした。鈴鹿では当たり前なのですね…。無知ですので、2輪のメディアの方に、業界のことなど教えていただき、2輪に興味を持ちました。

グランプリスクエアの方は、レーシングコースとイベントがバッティングする事が多々あり、なかなか行けなかったのですが、トークショーや2輪、4輪のパフォーマンスを展開していました。見たかったものが沢山ありましたが残念…。

そんな中、2輪のトライアルという競技のデモが行われているところに遭遇。イベントスペースに、人が寝ころんでいまして、あれ?と。2輪で人を飛び越えるのですが、そのライダーたちのショーマンシップにびっくり。エンターテイナーでしたよ最後の最後まで。これは、ぜひもう一度みたいです。本番は、笑顔などなく真剣勝負ということですが、なんせ見たことがないので、しっかり食いつきました。

それと、鈴鹿8時間耐久レース、いわゆる“8タイ”と呼ばれる2輪のレースの規模が、自分が知っていると思ったものよりかなりスケールが大きいことも改めて学びました。毎年、誘われるのですが、行ってみたいな…。写真撮ってみたいです(笑)。あのかっこよく寝転がった感じの写真撮りたい…チープな表現ですが。

わたしのように、何か少しでも興味を持ってくださった方がいたら、このイベントは成功ですね。自己満足で終わらせてはいけませんから…。思うのは、せっかく初めてここまで作り上げたイベントですので、一過性となることなく回を重ねていって欲しい、そこです。日本にも、世界で開催されている伝統のモータースポーツイベント、欲しいじゃないですか!それができるのは。やっぱりメーカーです。開催されるまでは、違う血が混じる訳ですので、大変だったと思いますが、ぜひ来年も開催されることを願います!イベント時の私のスナップ写真は、Instagramへポストしておきますね!
https://www.instagram.com/yucco_ne_san/) では、また!

(写真:折原弘之・大谷幸子 / テキスト:大谷幸子)

[ガズー編集部]

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