雨と共に、シーズンイン！　～SUPER GT開幕戦　現場レポート～

開幕戦、雨でまともにレースが出来ませんでしたね…。ほんのちょっとの間のバトルがかっこ良かったけど、あれも数周だけだったかな…。やっぱり残念なシーズンの幕開けとなってしまいましたが、私の気になるポイントでレースウィークを振り返ります。

雨と寒さ…。桜があちこちで咲いているのに、気温が低かった岡山。土曜日は快晴でぽかぽかからの、日曜日は、朝9時過ぎのピットウォークからぽつぽつ来ました。スニーカーが水没しちゃったので、足元がくちゃくちゃ言いながら仕事してましたが、雨と寒さは、ご来場されたみなさんの方が大変だったのではないでしょうか…。風邪、引かなかったかな。私が言うのも変だけど、来てくれてありがとね！

決勝日の雨は、コース上にたまり、川が出来ているところもあったようですが、悪さをしてしまいました。レーシングスピードで駆け抜けたら、ハイドロを起こして足元すくわれちゃいます。視界も、あれだけ高いウォータースクリーンがあがるんだから、前が遮られて見える訳ないです。見えない中で、やはりアクシデントは起きてしまいましたね。

多重クラッシュが多発した今回。クラッシュしたクルマから、ドライバーが出て来ない状況は非常に心配でした。Gセンサーが作動したり、医療的初動ルールもあるでしょうから、それだけでは何とも判断できない状況。しかし、最終的に打撲ということで、命に別条はなかったことは安堵でした。シンプルに、クラッシュもその後も見ていて怖いですね。しっかり、レースコントロールも状況判断をしてくれているので、そこは私は信頼をしています。何はともあれ、次戦の富士では、青空のもと、全開で行って欲しいと切に願います！

レースウィーク、「若さ」をたくさん感じました。今季、一番感じるポイント？いや、これまでも若者がいるのですが、人数が多い？の？　ホンダさんとトヨタさんの若者が元気でよろしいですね～と思っていた矢先、GT300 クラス55号車の福住仁嶺選手（21歳）は、ポールポジション獲得！決勝2位。96号車の阪口晴南選手（19歳）は、GT300クラスで優勝しました。第2スティントご担当だったので、決勝はモニターを見ていて出番がなかったけど、優勝は優勝。

オフシーズンから気になっていた若者たちが、リザルトの良い場所に名前を残しました。他にも、トヨタ宮田莉朋選手、そして、遅咲きと本人は言ってましたが、まだ23歳のGT500クラス坪井翔選手やホンダ牧野任祐選手など、有望な若者がいます。当然、若手が台頭しても良いのですが、ベテランもいい味出してるんですよね。まだまだ現役、そして、若者に負けない大ベテランがそここに。

現役の育成の先生ですね。実戦で教えてくれるのが何より良いです。レースウィーク中、私は新田守男選手を「お父さん」と呼んでました。高木真一選手も「お父さん」ですね。私は「お母さん」ですけどね。ベテランさんは、現場も盛り上げてくださいますし、愉快な方ばかりなんで、後輩の指導も、厳しさと優しさをきっと持ち合わせていると思っています。

ちなみに、こちらのお二人は、最多勝記録を競っていて、お互い20勝で記録タイだったのですが、今回は、新田選手が優勝したので頭ひとつ出ました。簡単には引退できないレベルになって来ましたよ！　優勝記録伸ばしたいと、お互い言ってらっしゃるのでね。とにかく、元気でがつがつ走って、いつまでも頑張って欲しいですね。

でもって、開幕戦の予選に戻ります。
開幕戦のGT500クラスの予選結果は、こちら。
（https://supergt.net/results/index/2019/Round1/3/gt500）

昨シーズンは、日産陣営、大敗の珍しいシーズンでしたから、開発陣は奮起したと思うし、ホンダ陣営は、F1も調子良いし、昨年2カテゴリーのタイトルを獲ったから、簡単にダメにならない？だろうし…。と思ったら性能調整をNSX－GTは受けるようだけど、GT500クラスは、このGTの公平なルールの中で、いい感じの三つ巴だと思ってますよ。開幕奮わなかったレクサス陣営に、これから隠し玉はあるのか？ 目が離せませんね。

LC500は、デビューした2017年の開幕戦でいきなり6台全車が入賞。トップ6までレクサスという、稀に見るリザルトで戦いを終えました。あれはあれで、私はつまんないなあと思ったんだよね（ごめんなさいね）。もちろん、開発陣が頑張った成果なのかもしれないけどね…。手に汗握るバトル…、が見たいですからね。

あと気になるトピックとしては、GT300クラスで、ブリヂストンタイヤを履くチームが1チーム増えたことかな。予選上位を、BSユーザーさんが占めましたが、リザルトに如実に現れるほど、素晴らしいタイヤメーカーさんなのは、みなさんもご存じだと思いますけどね。GT500クラスでは、常にチャンピオン争いをしています。

（ヨコハマタイヤユーザー、他にダンロップタイヤも参戦しています）
今後、BS優位（ごめん…）は続くのかな。んじゃ、みんな同じタイヤを履けば…と考えちゃう訳ですが、ワンメイクレースにするのは、なかなか難しいですよね、GTの場合は…。タイヤメーカーが、サプライヤーだけではなく、スポンサーだったりしますからね。だから、ライバルメーカーにも、開発を頑張っていただくしかないのです。頑張って！

とうとう始まりました！残りの7戦は、全部ドライで行きたい！簡単な振り返りでしたが、さらに隙間目線のトピックと私のへなちょこスナップは、Instagram（https://www.instagram.com/yucco_ne_san/）で！レースクイーンのおねえさんたちも一新したのでめちゃ気になるね？それは次のコラムに久しぶりにアップしちゃいます…。何もかも新しい開幕戦、気になるポイントレポでした！

（写真:折原弘之 / テキスト:大谷幸子）

[ガズー編集部]