心まで熱くなってくよ!決勝振返り ~スーパーGT第2戦 現場レポート~

引き続き、決勝を振り返ります。レースは、ご存じのように17号車KEIHIN NSX-GTの圧勝。ノーハンデを活かし1分41秒の差をつけ完勝!

FRになったNSX-GTに初勝利をもたらしました。おめでとうございます!誰も絶対に落ち着けませんでした!と、それくらいトップが映らない、見事なレースでした。

レースの方は、トップ争いをしていた2台の攻防が印象深く。トップ走行時の8号車ARTA NSX-GTの野尻智紀選手の単独スピンが印象残ってしまったかな。2位だった後続の17号車がピタリと真後ろについた際のプレッシャーからスピン…と実況されていました。アウトラップだったので、後ろをおさえるのにはタイヤのあたたまりがもう少し必要だったのかな?とにかく心臓が止まった(多分)瞬間でした。

スピンして立ち往生している間は、野尻選手、きっと長く感じたことでしょうね。レース終わってから、私だったら(そんなシチュエーションないけど)SNSと向き合うことなどしません(笑)。ウジウジしてるでしょう、肝っ玉が小さいですからね…。でも素直に気持ちを吐露する野尻智紀選手のツイートに関心が集まっていました。メンタル強いね、前から思ってはいたけど。ドリキンさん(土屋圭市ARTAエグゼクティブアドバイザー)がフォローしてましたが、その熱いメッセージに、レース後仕事しながら感動しちゃいました。

あんなに信頼できる上司の元でしたら身を粉にして働ける!と、そう思うツイートの内容でした。ツイッター、追いかけてみてくださいませ。第3戦は、ホンダさんのホームコース鈴鹿サーキットです。遠慮なく、来るでしょう8号車!リベンジに注目です!個人的に100号車も本命にあげておきますね。

そんなこともあった決勝ですが、GRスープラ勢が開幕戦の戦績から積んだウェイトハンデがある中、健闘していました。スープラ同士もバトルも見応えありましたし、ホームストレートの勝負は、エンジン対決。もちろんウェイト積んでるけど、ストレート上のバトルが思いのほか沢山展開され、テレビに映っていたと思うのですがおもしろかったですよね?

ハンデのあるトムスの2台は、盤石すぎて唖然とするほど見事なレース運びでした。36号車au TOM'S GR Supraのサッシャ・フェネストラズ選手は、GT500クラスのルーキーなのに落ち着いていてベテランみたいと、そう思った方は多いはず。虎視眈々とライバルを射止めて行く感じが、あのかわいいお顔からは想像できない仕事っぷりで驚愕でした。もちろん、コンビを組む関口雄飛選手の後半のスティントも、無事にチェッカーまでクルマを運んで行ってくれるスキルは見事ですよね!

37号車KeePer TOM'S GR Supraも最大の42キロというハンデの中、4位でチェッカーとこれも上出来。まだ2戦ですが、トムスが1ポイント差で36-37ワンツーのランキングとなりました。昨年も好成績を積み重ねタイトル争いまでもつこれ込んだシーズンでしたが、37号車は同様の展開に思います。強すぎだね(笑)。

4人速いドライバーを揃え、トムス舘信秀総監督は楽しくてしょうがないでしょう。GT500クラス全体、打倒トムスの流れだね(笑)。まあ、見る側は最後まで楽しませていただきますよ。って悪代官みたいな言い方だね。

今季GT500クラス14号車 WAKO'S 4CR GR Supraは、ルーキーレーシングからエントリー。同チームからスーパー耐久にエントリーしているモリゾウドライバーさんたちが応援にいらっしゃってました。やっとグリッドでお目にかかれました。応援はチカラになりますが、今回も表彰台獲得ですね。めちゃくちゃビッグな応援ですよね(笑)。開幕戦同様、2位37号車、3位14号車と、GRスープラ強い決勝にきっとおよろこびだったことと思います。良いクルマづくりは、スーパーGTの現場でも!と付け加えておきます、はい。

GT-R勢も奮闘しました。ちょっと頑張りすぎて、最後ペナルティを受けちゃった12号車カルソニック IMPUL GT-Rですが、開幕戦と昨年の最終戦とを考えるとテレビで雄姿を拝むことができて良かったかな。3号車 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rも後半のスティント、千代勝正選手が大健闘。お兄さん車の23号車 MOTUL AUTECH GT-Rよりもポジションが上でチェッカーと、開幕戦に続きファンがざわつくリザルトを残しています。

もちろん23もGT-R勢のエースとしてがんばって欲しいので、期待してますからね!切磋琢磨、百花繚乱がわたしの理想ですから…。

GT300クラスは、10年ぶりの2号車シンティアム・アップル・ロータスの勝利でした。おめでとうございます!ムーンクラフトのシンタロウさん(エンジニア)も大喜びのはずです。長年、加藤寛規選手とコンビを組んだオーナーの高橋一穂選手が昨年最終戦で勇退。たくさんいらした相棒候補の中から、今季の相棒、柳田真孝選手に声をかけたのは、加藤選手だったとご本人がおっしゃっていました。

予選振り返りにも書いたかな。お二人の経験値を考えると今年注目の一台です。まーくん(柳田真孝選手)も久しぶりのGT。日産ワークス時代がとても懐かしいですけど、やっぱりタイトル4回という経験値は非常にポイント高いですし、性格もめちゃよくてちょっぴり天然(内緒)なところもあり、みんなに好かれるドライバーで、私は参戦していることがうれしいです。

加藤選手もGT500クラスの経験も豊富で、何より何年?もう52歳!?とても若々しいですし、レースができる環境、体力、すべて揃えてがんばっていらっしゃる、中年(この言葉、今も使います?)の鏡ですよね。もうね、現役をずっと続けられること、最後まで見届けたい気持ちになりました。私の方が先に引退かもしれませんが(笑)。優勝記者会見で流した涙、絶対忘れませんからね!

今回の第2戦、ちょうど夏休みというのと無観客レースということもありまして、お出かけになっていた方も多かったかな? 一週お盆休みをはさんで、次戦は場所を変え鈴鹿サーキットで開催です!今回も無観客でコンテンツがどうしても少なくなってしまいますが、熱いレースはそのままに…、一緒に応援しましょうね!

では、また!

写真:折原弘之 テキスト:大谷幸子

(テキスト/写真 : レポーター(お)ねえさん・大谷幸子)

随時、クルマに関する様々なイベント・テーマでレポートしていきます!

[ガズー編集部]

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