バーチャルと生&スーパーGT第5戦
みなさんこんにちは!
報告が遅くなりました…。先般のスーパーGT第5戦から現地観戦が解禁になりましたね。日本で人気のあるモータースポーツのカテゴリーですので、待ちわびたファンも多いはず…。来られた方、いかがでしたか?残念ながらレース以外のイベントがほぼナシというカタチで開催されました。それでもいらしてくださったみなさま、その気持ちはとてもうれしく感謝です。
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今回優勝の39号車 DENSO KOBELCO SARD GR Supra
この半年を振り返ると、コロナ過の自粛期間(今もそうと言えばそうですが…)に、オンラインのレースがさまざまなカテゴリーで開催され、ファンの方は楽しまれたことと思います。これもイマドキのオンラインコンテンツで新しい世代へのアプローチにもなり良い試みだと思います。また、既存のファンもさみしさを紛らわすことができたのではないでしょうか。サーキットで観戦するのはとても大変ですが、容易にそれが実現できますしね。
でも、それで良いのかな?そう思ったことがありました。インターネットの「東條」(変換の優先順位もモータースポーツ優先…エンジニア様の名前が出ちゃいます)いや、ちゃうちゃう、「登場」は、バーチャルでまず観ることを実現させてくれ、劇的に趣味趣向への深度を変えたように思います。
行ってみたいところへ数秒で行かせてくれたのが、20年以上も前にわたしが出会ったインターネットでした。ピーひょろろろろろ~とネットに繋ぐ音がして、23時から混み合う回線を繋いで楽しんだものです。好きな洋楽の情報やコレクターだったアメリカのカントリーグッズ、行ってみたい世界遺産に世界の絶景、ネットサーフィン(死語か)をするだけで情報が得られるのは何ともうれしかったです。こんな簡単に…と思ったものです。満足度は高いものでした。
今や現地まで行けない憧れのレースもライブで、しかもスマートフォンでも見られますし、YouTubeにアクセスすると過去のレースもみられる。何とも楽しい自分のサーキット、そして手の平の中のサーキットです。
レース観戦は、物理的にもなかなかできない方も多いですよね。モータースポーツに限ったことではないですけどね。現地まで移動の手段も必要ですし、なかなかハードルが高い。悲観して書いている訳ではないですよ。ただ趣味ですからお金をかける方も当然います。良いゴルフクラブに会員権などの世界と同じで、どこまでも正解がないです。満足度で解決します。
だから、行かなくても…という方が増えたらどうしようと思いましたが、そうではなかった。行って良かったという方、表彰式までずっとスタンドで観られていた方が多くて、うれしかったのです。メッセージをいただいたりコメントもらったり、そんな言葉を聞くことができて良かった…、それが私の心配を消してくれました。
今後、オンラインでのeモータースポーツは、スポーツ観戦の楽しさ、その意欲をかきたてる活動として必要だと思うので、オフシーズンますます盛んになって行くのではないかと思っています。そして、少しでも多くの方に良さをわかっていただいて、サーキットに足を運んでくださることを祈っています。テレビ観戦で視聴が増えた…でも正解だと思っています。
そして現地観戦が解禁。他のカテゴリーは、制限付きで開幕していますが…。ようやくと思いつつ、すでに10月、今月も残り2か月と考えると、今季はめちゃくちゃさみしかったね。レースクイーンさんも初めて現地に駆け付けましたが、スポンサー露出も彼女たちの活躍の機会も少なくなってしまったので、スポンサーさんが離れないかも心配をしております。異例なシーズンではありますが、本業の業績などもコロナ禍で打撃を受けている会社も当然あるはず。ただただコロナを恨むばかりです…。
どうか来季、全車が開幕のグリッドに並びますようにと今から祈るしかありません。来年もしばらくコロナの影響はあるでしょうね…、誰も先の事はわかりませんので、また無責任に少しでもポジティブに考えていこうと思います。
さて、第5戦は、富士スピードウェイさんの企画で、エアロバティック(曲技飛行)パイロット 室屋義秀さんが登場してくれ、気分がとても盛り上がりました。例年夏のラウンドで楽しませていただいてました。2日間のフライトは、やはり夢があって良かったです。決勝日は、ピットビルから室屋さんをずーっと追いかけていました。バイバイ!と機体をゆらゆらさせて飛び去って行ったときは、ちょっとさみしくなりましたね。なんだろ、いちいち涙もろいのですよ。年を取って行くと…のそれはコロナ禍でも変わらずでした…残念。
そして、そんな流れからの決勝は、いつも通り白熱したレースでした。今季、新体制の39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supraが優勝!GRスープラ、強いですねえ。ウェイト軽いチームがそろそろということで、注目していました。体制がガラリと変わったことでも注目でした。脇阪寿一監督が、ここまで何か目立たない…そんなことも心配でしたからね。とにかくおめでとうございます!
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3号車CRAFTSPORTS MOTUL GT-R 車高下げてバチバチに攻めてます予選かな
他にも3号車CRAFTSPORTS MOTUL GT-R、8号車ARTA NSX-GT、19号車WedsSport ADVAN GR Supra、優勝した39号車などを含め、シーズン中盤はウェイト軽いチームにチャンスが訪れますよね。
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8号車 ARTA NSX-GT
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19号車 WedsSport ADVAN GR Supraの国本雄資選手と宮田莉朋選手
3号車は、オープニングラップで他車との接触によりボディにダメージを受け、直後にボンネットが飛んでリタイアと衝撃のスタート。8号車は、ポールポジションからの2位。アウトラップで速さ足りなく苦しみました。19号車も同様、予選3番手でしたが7位フィニッシュでした。
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12号車カルソニック IMPUL GT-R
もう今週に迫った第6戦鈴鹿ラウンドもウェイトが軽いクルマが上位に来るでしょうから、同じくチャンスはあります。日産勢が今季苦戦しておりますが、12号車カルソニック IMPUL GT-R、24号車リアライズコーポレーション ADVAN GT-Rは、富士ではペナルティ、マシントラブルとこれまた苦戦してウェイトが軽く一ケタ。ここはしっかり結果残して、日産ファンを喜ばせて欲しいですね。
12号車のパフォーマンスは、結果に結びついてないけど、今季は見ていておもしろいですよね。ルーキーの平峰一貴選手の元気の良さは、ワクワクします。前戦、佐々木大樹選手がSC中の追い越しでペナルティを受け残念でしたがドンマイです。ミスはご本人とチームで解決してもう前を向いてるはず、頑張ってもらいましょ。
あと19号車ですね。ヨコハマタイヤで言えば24号車も軽い、16号車は前回6位入賞ですからね。39号車の優勝は同じGRスープラ勢としてプレッシャーになったと思うので、そーっと見守りますよ。ガンバです!
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14号車WAKO'S 4CR GR Supra
14号車WAKO'S 4CR GR Supraは、優勝こそないもののここでランキングトップ。ウェイトハンデ競争も激化です。
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1ポイント差で、ランキング2位 37号車 KeePer TOM'S GR Supra
漠然とですが、ウェイトハンデ重いのにどのクルマも速い…のが今季のトレンド?もちろん、重いなりに速く走るようみんなが頑張っているんだけどね。37号車KeePer TOM'S GR Supraが、エンジントラブルを抱えていたそうだけど、やっぱりこのクルマは死角なし。タイトル争いには最後までいるでしょう。その重たいクルマたちの戦いぶりも注目しましょう。
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6号車 ADVICS muta MC86
GT300クラス6号車、ADVICS muta MC86は、昨年までGT500クラス39号車を担当されていた私の大好きな田中耕太郎エンジニアが今年はご担当されていますが、今回ポールポジション獲得と、初参戦のクルマながら2度もポールポジションを獲得しています。阪口良平選手と小高一斗選手のコンビ。小高選手は、メーカーの育成ドライバーなので、頑張りによっては羽ばたく可能性を秘めています。今はとにかく頑張れ~って応援していますよ。
今回の優勝は、GT300クラスは56号車リアライズ 日産自動車大学校 GT-Rでした。GT500クラスのお兄さんたちが苦戦している中、GT300クラスのGT-R GT3たちは好調かな。とにかく、みんな頑張れですよ!
忙しいスケジュールで、頭が混乱しておりますがしっかり見届けていきますね。
では、また!
写真:折原弘之、テキスト:大谷幸子
レポーター(お)ねえさん・大谷幸子
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[ガズー編集部]