SUPER GT岡山公式テストで新型Z、NSX type-s、GRスープラをチェック

SUPER GTもコロナ禍、シーズン3年目の開幕が目前に迫りました。恒例、SUPER GT岡山公式テストへ行って参りました!

トランスポーターたちにワクワク

  • SUPER GT岡山公式テストで並ぶトランスポーター
  • SUPER GT岡山公式テストで並ぶトランスポーター
  • SUPER GT岡山公式テストで並ぶトランスポーター
  • SUPER GT岡山公式テストで並ぶトランスポーター

パドックに立ち並ぶトランスポーター 大好きです。
2011年の東日本大震災の時もそうでしたが、モータースポーツは開幕できるのだろうか?と世間の状況などを見ていると心配になります。コロナ禍で自動車業界は痛手がなくても、モータースポーツ業界を取り巻く環境はやはり変化があって、大口スポンサーの業績不振がニュースで伝わって来ると心が痛いのは当たり前。それでもこの状況の中で支えてくださる企業様は存在して…。では、スポンサーメリットはあるのだろうか?と関係ないのに考えてみたりするのですが、マシンのカラーリングが毎年変わらなかったりするのは、とてもうれしいんですよね。費用対効果を考えると、実際どうなんだろうと思うことがあるので。応援してくださる企業は、ファンとして少しでも御恩返しをしたくなります、はい関係ないけどね…。

  • SUPER GT岡山公式テスト トンラスポーターとGTカー
  • SUPER GT岡山公式テスト トンラスポーターとGTカー
  • SUPER GT岡山公式テスト トンラスポーターとGTカー
  • SUPER GT岡山公式テスト トンラスポーターとGTカー

パドックに立ち並ぶトンラスポーターから、いよいよピットへ搬入。

ここに来て、まん延防止等重点措置が解除になりコロナと共存する世の中へ移行するとなると、今年は少し以前の世の中へ戻る兆しがあるのかな。そうなると、サーキットへファンの方が戻って来てくれたらいいな!ファンサービスのコンテンツが元に戻ってくれたらいいなと思います。気が早いかしら。では、振り返ります。

話題のNissan Z! 4台全て見るのは当然初めて。公になるのが例年岡山テストですので、仕事じゃなくても待ちきれずに行きたいくらいの岡山テストなのですがね。3カ月半のオフシーズンもマシンとご対面するととても短かったと感じます。その間、メーカーやチームのみなさんはクルマづくりと開発に頑張っていらっしゃるので、私のような一般メディアはこの時期ようやくサーキットに出没です。開幕戦から取材にいらっしゃるメディアさんが当然多いですが、取材は目に新しく楽しいものです。

NSX type-sにGRスープラ

GT500クラスは、前述のように日産勢はGT-RからZへ、Honda勢は、NSX type-sに改良され、GRスープラ勢もエアロなどクルマを進化させています。これも例年通りですが、あまり度アップの写真を掲載するのは少し遠慮?開幕まで待とうかなと思いきや、他のメディアさんもアップしているので…。

GT500クラスの開幕戦の舞台岡山は、勢力図は素人目線でHondaさんのBSタイヤ勢が安定している感じにも見受けられました。

タイトル争いに必ずいるでしょうね…こちらの2台も

GRスープラも得意なサーキットですのでそれは変わらず速かったし、上位にZが来ることももちろんありました。テストメニューで順位は当然変わるのでこれ以上判断できませんが…。この2つ上の↑17号車Astemo NSX-GTは、松下信治選手が以前所属していたHonda陣営に戻りまして、まあとにかく速いのですよ。テストでもインパクトがありましたね。彼は何に乗っても速いのね、さすがF2経験者。昨年も最終戦までタイトル争いにも加わりましたし、一昨年はランキング3位。タイトルに近いところにいるんですよね。松下選手は、SUPER GTの移籍後とSFも含めて初優勝は近いかもね。いやタイトル争い最初から飛ばして来そうな気がします。ここ、未戴冠のクルマとして注目です。

Nissan Zは、もちろん未知。今季、タイトル奪取はマストなのは言うまでもなく。こちらは、ドライバーのシャッフル+ひとり移籍がありましたよね。ですので、もう少しテストの様子と次の富士のテストで様子見(ずいぶんわかったような書き方してるけど)。富士の公式テストは今週末。この記事がアップされる頃には、もう終わってると思うけど。

3号車の高星明誠選手がキーマンになりそう。こちらのドライバーさん、以前からこそっと注目していたんです。今季は以前履いていたヨコハマタイヤからミシュランに変わるので慣れる時間がどれくらいかかるかでしょうか。また、昨年、スーパーフォーミュラにも平川亮選手の代わりに代役参戦しましたが、11位フィニッシュであと少しでポイント獲れそうだったんですよね。SFに乗っていないだけで、めちゃ秘めたスペックあるかもと思ったので、今季の新天地でどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか、楽しみにしたいと思います。岡山では、まだちらっと見ただけ。

ミシュランタイヤを装着する23号車と3号車の2台、ニスモさん久しぶりの2台体制ですね。赤いZが2台並ぶのを早くみたいです。とにかく新しいクルマとなって、気持ちも新たに3メーカー、激しく三つ巴といきましょう。楽しみにしています!

  • SUPER GT岡山公式テスト 36号車 TGR TEAM au TOM'S / au TOM'S GR Supra

    36号車 TGR TEAM au TOM'S / au TOM'S GR Supra

GRスープラ陣営は、岡山は得意なサーキットでもありますが、初戦で優勝を飾ると、サクセスウェイトの関係で、シーズンが辛くなるというジンクスが。いや、ジンクスではなく確かにハンデが半減するまでずっと苦しいシーズンとなるんですよね。ここ岡山が「庭」なのは、平川亮選手でしたが、今季は“世界の亮”になってしまったので、新しいメンツで得意コースにするのか、はたまた他に得意なクルマがあらわれるのか?楽しみです。

昨年は、たまたまGRスープラが表彰台を独占したのですが、今季はそうもいかないような気がしてなりません。まあ、初戦からどのクルマもガンガンに獲りに来るでしょう。結局予想にもなってないけど、楽しみしかないのです。

 

〇今季は、450㎞のレースが3回も!

ラウンド 日程 開催サーキット 決勝レース距離
第1戦 4月16日・17日 岡山国際サーキット(岡山県) 300km
第2戦 5月3日・4日 富士スピードウェイ(静岡県) 450km
第3戦 5月28日・29日 鈴鹿サーキット(三重県) 300km
第4戦 8月6日・7日 富士スピードウェイ(静岡県) 450km
第5戦 8月27日・28日 鈴鹿サーキット(三重県) 450km
第6戦 9月17日・18日 スポーツランドSUGO(宮城県) 300km
第7戦 10月1日・2日 オートポリス(大分県) 300km
第8戦 11月5日・6日 モビリティリゾートもてぎ(栃木県) 300km

長距離のレースは、チャンスもどんでん返しもあって、先が読めませんよね。だからこそ楽しい。そして、いつもより長い時間クルマを見ていられます(笑)。最終戦は、例年250㎞で決着がつくのも少し残念に思っていましたので、これでワクワクが増えました。もちろん、もっと長いレースが戻ってくれればと思いますが、とにかく一歩前進。良いことだ。

SUPER GT 公式サイト2022 AUTOBACS SUPER GTの決勝レース距離について

さみしくなります

11年間に渡り地上波でスーパーGTを紹介してきたテレビ番組「スーパーGTプラス」の終了が3月20日の放送で発表されました。唯一の地上波がなくなることは、非常に残念です。

日曜日の夕方、2003年に始まった「激走GT」という前身の番組が一旦打ち切りになり、その1年後、2011年に地上波、日曜23時半テレビ東京で復活しました。30分番組の中で、他にはない濃い内容で制作されていました。誰も踏み込めない内容だったりするので、現場にいてレースを見ているにも関わらず、放映を楽しみにしていました。

始まった当初、ピットでモニターを見つめる姿がアップで映ったり、まあ何度も見切れ出演させていただいていたようです。そのたびに友人たちからLINEが来て見切れているのを知る…などということも何度かありました。今思えば録画して取っておけば良かったです、老後の楽しみに。

歴代のレポーターの方も経験を積んでいくとどんどんSUPER GTにハマっていって、熱のあるレポートをされていましたね。ピットで取材をしていると遭遇して、お話させていただくこともありました。現在ピットレポータ~をやられている岡副麻希さんもそのひとり。小さな体でがんばっていらっしゃって、ふとした時にお話してからお見かけする度に現場ではちょっとの時間しかお互い無いですが、少し話したり。タレントさんですので、写真などは撮っていませんでしたけどね。

今年の一月、幕張メッセでバッタリ会った時は、つかつかっと小走りでいらしてわざわざ挨拶してくれたんですよね。恐縮しちゃってね。ほんと気さくなお嬢さん。今回の岡山テストは、メディアセンターから撮影されている姿をながめていました。パドックで話したらまさかの今回の現場が最後…。富士テストまでいらっしゃるかと思っていたので残念でなりませんでした。

いろんな事情があっての番組打ち切り決定でしょうから、何も申し上げません。番組を離れてもいつまでもSUPER GTを楽しんで欲しいと心から思います。メインMCの俳優の中尾明慶さんも、きっと番組を通して年々深くSUPER GTを楽しんでいただいたのではないかと思います。芸能活動は続くはずですので、お顔は拝見できるはず、視聴者としてテレビで再会するでしょう(笑)。頑張ってくださいね!

2022年の開幕直前でのこのさみしいニュース。残念ですが、どんなカタチであれSUPER GTがもっと世に広まりますよう願っています。次のコラムは、開幕戦を賑やかにお伝えしたいですね!モータースポーツに関わるみなさまは、本当に頑張っています!今季もそんな姿を応援できればと思います。また私、現場に行けるようですので、周囲への感謝を忘れずとにかく頑張りたいと思います!では、また!

(テキスト:大谷幸子 写真:折原弘之/大谷幸子)

[GAZOO編集部]

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