Z強し!タイトル争いを大きくリード ~SUPER GT第6戦スポーツランドSUGO~
GR勢、完敗!タイトル争いが一気に前進!
Zデビューシーズン、タイトル獲得は、メーカーとしてもマストなはずにしても、また勝ったよ!強すぎ~という訳で振り返りです。
4度目のポールからの悲願のポールトゥウィンか?そろそろHondaさんかな?という想いで決勝日を迎えました…。
それが結果を言うとどちらでもなかった。
Hondaさん、今季はどうしちゃったんだろう?NSX GT…。なんか今季は派手な戦いがなく、影を潜めてしまったというのは言い過ぎではない感じ。
残りまだ2戦あるので、そう言い切ってしまうのは申し訳ないけど…。うーむ…。振り返ります。
ファッショニスタ、3位表彰台獲得
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カメラに向かってピースをする笹原右京選手(左)、大湯都史樹選手(右)
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笹原右京選手(左)、大湯都史樹選手(右)
搬入日に遭遇したこちらのお二人。いつもオシャレなので、撮り貯めておけば良かったなあと後悔したファッショニスタの登場。こちらチーム無限の笹原右京選手と大湯都史樹選手。大湯選手、最初スカートかと思いまして慌てました。おばさん(私)、イマドキのファッションに疎くてね…すみません。わたくしの時代だと、モード系と言ってたな。服飾の専門学校のファッション先取り感の学生のあのムードを醸し出しておりました。わかるかしら…。
大湯選手、個性的です。おしゃれなので人気が出るわけよね。
YouTubeもTikTokも若者向けで、比較するのもどうかと思いますが、私とは全く趣向が違います。レースを知らない同世代に向けて発信していて自然体で見ていて楽しいです。新しいファンを獲得していると感じますね。
私のようなものは、若者に寄り添っていかないと、と彼を見るととても感じます。老害と言われたくないので(笑)。
だいぶ大人のわたくしからすると、斬新でいろいろと驚くのですが、貫いて!というのが今の気持ち。以前おっしゃっていましたが、彼は、“モータースポーツ界をいろいろ変えたい“というのがコンセプトだからね。
今回、3位表彰台を獲得しました。おめでとうございました。
思わず出た「次で決めたい」
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優勝トロフィーを掲げる千代 勝正選手と高星 明誠選手/NDDP RACING
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喜びを分かち合う千代 勝正選手と高星 明誠選手/3号車 NDDP RACING
今回は、天候に翻弄された状況の中で、晴れから雨、雨から晴れ…でピットを大きく遅らせて我慢の走りで大正解でした。
大量ギャップを築いて大勝利の3号車。タイトル争い、一歩リードと日産勢同士の戦いが熾烈となりました。
今回優勝したドライバーの高星明誠選手が優勝記者会見で、「オートポリスで決めたい」と述べました。あれ?もうそんなに差が開いたの?と慌てましたね。そこまでポイントはリードしてないのですが、気持ちがそう言わせたのでしょう。気合が入っていると理解しています。
今季は、第2戦で大クラッシュとなりポイントを獲れていませんが、あのレースも優勝争いをしていた時に発生したものでした。次の第4戦鈴鹿では優勝し、報われた結果となりましたね。
サクセスウェイト(重さによるハンディキャップ)があっても、今回の菅生のように2回目の優勝が出来るほどの強さがあるのが、今季の日産Z。強すぎです。
今回は、23号車とワンツーフィニッシュでした。
もうね、赤いクルマ2台、華がありすぎるリザルトでした。ここにくるまで少し苦労した時期が長いかな?
日産陣営が直近でタイトルを獲得したのは、2015年。その後は、わたくしが見て来た“強すぎて憎らしいニスモ”ではなかったかな…。
また勝ってる~、うらやましいなあと、チームを眺めた時期がありましたよ。本山哲選手が帝王と言われ続けた時代もあってね。近づくのも恐れ多いチームでした。
日産と言えば、GT-Rの活躍は言うまでもなく。そこからのクルマのスイッチは、新車の出るタイミングというのが大きいと思いますが、今季は2004年~2007年以来の日産Zの登場となりました。
以前は赤いカラーリングが2台でした。今季も赤いカラーリング2台で揃えてきました。今季はニスモが2台ともメンテナンスを担当するということで、昨年まで白の3号車を赤に変える以前にそろえたのかな?理由はわからないけど。3号車は、クラフトスポーツがメインスポンサーでNDDP RACINGのクルマ、これまでと変わりません。
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12号車 TEAM IMPUL
日産Zが大暴れなシーズン。ここまでで3号車がランキングトップ。2位の12号車と、3.5ポイント差で次戦、オートポリスをまもなく戦います。
GR、Hondaのライバル陣営は大きく水を開けられましたが、もちろんレースは最後まで諦めません。楽しみにしてますね。
また来季のシートのお話は、佳境に入っているでしょうしね。残り2戦で大きくアピールするドライバーが出てくれば、メーカーの中の人たちの食指はすぐに動くでしょう。まあ、例年そんな時期なのです。早いね、一年…。
お大事に!
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GT300・4号車GOODSMILE RACING & TeamUKYO
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谷口信輝選手/GOODSMILE RACING & TeamUKYO
4号車の谷口信輝選手が、菅生の予選のあと、虫垂炎になり急遽欠場となりました。びっくりしましたね。だいぶ我慢されていたようで、YouTube見たら腹膜炎を起こしていたみたい。
彼のYouTubeチャンネルで退院の報告がなされていました。が、あんなに元気のないノブさん見たの初めて。ま、退院したばかりでしたからね。
今季は、5年ぶりにSUPER GTで優勝し、GR86/BRZ Cupでも優勝。良いシーズンを大切に過ごしていました。大人気のドライバーですし、前にコラムにも書いたようにとてもうれしかったんですよね。
息の長いベテランが、いつまでも乗り続けられるのは、とてもすごいことなんですよね。どのカテゴリーでもそうですが、結果が出なければ放出されるのが、プロの世界です。そこを維持できているのには、いろんな要素があるはず。
ドライビングスキルを認められていたり、ファンが多かったり、というだけではダメで、発信力があることも大切。総合的に彼はナンバーワンだと思っているので、今回病欠は残念だけれど、少し休んでということなのかも。
早くしっかり走れる体調に戻られることを祈念します。
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片岡龍也選手/GOODSMILE RACING & TeamUKYO
急病でしたので、レースはチームメイトの片岡龍也選手が規定周回まで走って終了。お客様のために走ったと思われますが、ピットスタートを選択して、他の陣営に迷惑をかけないよう配慮してましたね。
そうか…そういうことか。レースを離脱することがわかっていましたから、敢えてそんなスタートを選択したということで、クルマを走らせることはどんなに大事で、どんなに大変かがよくわかりました。
途中、雨でとても難しいコンディションとなりましたので、スピンしちゃったかな?その際にも、周囲に迷惑をかけないよう自力でコース復帰していました。チームのさまざまな配慮をリスペクトする菅生ラウンドとなりました。お疲れさまでした。今後を見守りたいですね。
こちらの復活を見逃さないでくださいよ。
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GT500 38号車/ TGR TEAM ZENT CERUMO
最後になりましたが、38号車復活です!一時トップに立つなどして、表彰台を獲得して欲しいと思いましたが、上位がぶっちぎりでね。でも4位に入りました。開幕戦以来です。
まだ2戦あるので、小さく書いて大きく期待しています!
連続で同じカテゴリーのレースがあると集中できますが、仕事が終わらないです(苦笑)。でもここでガツガツ働いて、少しだけおやすみして、シーズンの最後に備えますね。
それではまた!
(写真 折原弘之、大谷幸子 テキスト 大谷幸子)
レポーター(お)ねえさん・大谷幸子
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[GAZOO編集部]
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