今季のラインナップ勢揃い! 〜2025 スーパーフォーミュラ公式テスト メディアデー〜
話題満載のスーパーフォーミュラ公式テストへ、行ってきました!鈴鹿サーキットは、2月ということで極寒サーキットだというのは覚悟しておりましたが、まさかの雪予報でしっかり降りました。
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雪の鈴鹿サーキット
2日間の日程のうち、初日はどうにか…、2日目が全く走れず。開幕直前の一回だけのテストですが、残念ながらチームのみなさんにとってテストメニューがこなせないテストデーとなりました。
搬入日は、メディアデーということで各チームが会見を行い、今年のチーム体制のお披露目をする日。昨年から設けられました。開幕前の新体制情報がここで手に入るのでネタの宝庫です。ニュースサイトなどはこの日だけでかなりの記事が書けますね。とても興味深い一日で私もすぐSNSに投稿したい気持ちになりましたね。まとめる時間がないのでストーリーズだけ投稿しましたけどね。
ではHondaエンジンのチームを全部ではないのですが、ピックアップしてお伝えいたしますね。
TEAM MUGEN
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新体制でスタート TEAM MUGEN
トップチームに変化が! メインスポンサーに、株式会社オートバックスセブンを迎えました。SUPER GTと同じオレンジのカラーリングになりました。今季は、レッドブルが離れたということでメーカーさんのF1との関係も新しくなるからなのでしょうか。
まずは、あらたなスタートを切ることになりますが、ドライバーは変更なしです。野尻智紀選手と岩佐歩夢選手。昨年は、久しぶりにタイトル無しというシーズンでした。それだけ戦いが拮抗していて激しいシーズンでしたね。だからこそ、このシリーズがおもしろいとも言えるのですがね。
そして今季は、野尻智紀選手のトラックエンジニアが変更となりました。2度タイトルを獲得した一瀬俊浩エンジニアが離脱というのが理由。わたくしのインスタグラムに会見の動画を投稿しましたが、チャンピオンチームで頑張ってきて結果も出ると、いろいろ考えることも多かったようです。しかし、また方向転換してこの業界で頑張ってくださるとのことです。離脱したこちらのチームは当初は大変だったと思いますが、このチームがただで転ぶ訳がありません。
しっかり、社内エンジニア田口顕人さんが後任を務めますね。これまではデータエンジニアを務められていたそうですが、トラックエンジニアをいつやってもおかしくないキャリアという信頼を得ていた様子。よって“満を持して”と田中洋克監督が会見で太鼓判を押していました。何も心配はしていなかったのですが、その手腕が非常に楽しみです。SUPER GTでも同ポジションで頑張っていますね。
岩佐選手の担当は、小池智彦エンジニアで変わらずです。SNSの発信も頑張っていて、レースに邁進しつつもスーパーフォーミュラの盛り上げに頑張っている人ですね。その発信は、業界のみなさまが注目しているところで、同じトラックエンジニアと話していても彼が話題に上がることがあります。岩佐選手はとても優秀な選手で昨年大活躍で、タイトルに近いドライバーでもあると考えていましたが、昨年は2位が最高位。よってまずは優勝が欲しいところでしょう。2年目のシーズン、今年も楽しみにしています!
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
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DOCOMO TEAM DANDELION RACING
会見でまずびっくりしました。痩せたとはSNSを拝見して伺っていましたが…。牧野任祐選手!トレーニングとファスティングを頑張ったそうで、なんとマイナス6キロ。色白なのでちょっとげっそりしちゃった感じはありますが、全く元気で心配ないとのこと。追い込みましたね。
かたや、アメリカで走りまくっていた太田格之進選手。オフもなくすでに1万キロくらい走ってますよと。楽しくてしょうがないとのことです。このお二人で体制がもちろん変わらず。ドライバー2人共に速いチームで昨年はチームタイトルを獲りました。優勝争いに常にいたイメージですね。強いほんとに。
杉崎公俊エンジニア、吉田則光エンジニアの大ベテランエンジニアがついていて、今年も戦います。昨年大躍進でしたが、過去にタイトルも獲得している強豪であることはみなさんもご存知かと思います。今季もタイトル争いを派手に繰り広げてくるでしょう。今季も怖いチームです。よろしくお願いします!
ThreeBond Racing
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ThreeBond Racing (ちょっと表情硬い写真でごめんなさい)
ドライバーラインナップもさることながら、今季はエンジニアの移籍が話題となっています。2度の戴冠という野尻智紀選手をタイトルに導いた一瀬俊浩エンジニアの移籍は、大ニュース。オフシーズンにお辞めになるというお話が業界を駆け巡って驚きました。こちらのチームは、Hondaエンジンで一台体制で戦うチーム。一台で戦うとなかなか不利なことも多く、昨年は特に戦績が低迷していました。そこへの彼の加入です。
チームの立て直しということも視野に入れての移籍ということで、すぐにとはいかないにしてもと、具体的な視野があると感じさせる発言は、タイトル獲得を目標に非常にやりがいを見出している感じを持ちました。昨年、メンテナンスガレージを変更し、今年は監督にスーパーフォーミュラの開発ドライバーも務めた塚越広大選手を招聘。本格的に梃入れに立ち上がった感あり。
テスト初日の雪が融けた中での走行で気温も路温も低く、満足に走れる路面でもありませんでしたが、午前のセッションで2番手のタイムをマーク。チームはこれまでに見えていなかったポジションでの走行に盛り上がっていたようですね。セッションが終わりメディアセンターに戻ろうとしたら、通りかかったピットが明るいと他のメディアが言っていて、私も足を止めて見たら確かに楽しそうなムード。
ピットにいたメカが出て来てくれ話したら「クルマ速いから!」と。そうですよね。その喜びを味わっていました。もちろん、このカテゴリーに参戦するチームは日本でもトップレベルなのですが、そのプロスポーツでも順位がある訳で、タイミングモニター2ページ目から抜け出したかも?
ドライバーもそもそも速いドライバーだから(三宅淳詞選手)、上位に押し上げたいですよね。幸先の良い滑り出し!やる気出ますよね。切磋琢磨してシーズンを盛り上げて参りましょう!
HAZAMA ANDO Triple Tree Racing
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HAZAMA ANDO Triple Tree Racing
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笑顔で答えるJUJU選手
JUJUちゃん参戦2年目となりました。昨年、センセーショナルなデビューを果たしたのは記憶に新しいところ。今年はどうなるのかなと思っていたらメンテナンスガレージを変更し、新たなチームを立ち上げての参戦となりました。これは、結構苦労したのではないかと思います。テスト初日にどうにかクルマを間に合わせたということでした。
チームもお父様をサポートされた方など、大ベテランを集めてチームができた模様。昨年はKCMGを担当していた笠井昭則さんがトラックエンジニアを務めます。これはびっくりしました。似てる人が会見に来たと思ったら、笠井さんでした。お父様の野田英樹さんのエンジニアとして担当したことがあるとのことです。
できたばかりのチームでまだ19歳女子は、コミュニケーションを取るのが最初は大変かもしれません。でもしっかりしたチームづくりは、焦ってもしょうがないので、じっくり頑張ってください。昨年、シーズンを通してしっかり走れていたことは、自信になると思います。いきなり上位とは行かないかもしれませんが、チャンスが巡ってくることはあると思いますので、しっかり見ていますね。
TOYOTA関連は、TGRコラムで。
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TGRの仲間が増えました 今季は新規チームが立ち上がりましたよ
会見の動画も撮りたかったでスマホの写真ばかりで申し訳なく。カメラはテストセッションから撮影しました…。
さて、鈴鹿サーキットの東コースの改修もあって、開幕前に把握しておきたい要素はたくさんありました。しかし、開幕はもう迫っていますね。昨年は、非常に寒い開幕戦だった。今回みんなが満足にテストできていないという条件は同じですが、どのチーム、どのクルマ、どのドライバーが抜けだすのか?楽しみです!
(写真・テキスト:大谷幸子)
レポーター(お)ねえさん・大谷幸子
随時、クルマに関する様々なイベント・テーマでレポートしていきます!