SUPER GT岡山テストに行ってきた! 〜スーパーGT岡山公式テスト現場レポート〜
今年ももうこの時期になりましたね。早い。久しぶりに、GTマシンに会ってきました。
この岡山公式テストに行くと感慨深いですね。タイヤメーカーのテストや参戦する自動車メーカーのテストはオフに繁茂に行われていて、チームのみなさんは既に忙しくされていますが、お客様と私たち一般メディアがお目にかかれるのはこの岡山公式テストからなのです。新鮮すぎるような?しかし、12月の最終戦がまだ続いているような不思議な感覚もありました。
では、振り返ります。
天候は。搬入日だけ晴れまして、土日はなんと雨。二日間の撮影もままならずという感じでした。残念。いつも通りっちゃいつも通りの春の不安定な天気。またテストですので、ピットにもあまり近づいたりはしません。テストメニューはそれぞれチームでも違いますしね。二日目は雪もぱらっときたりであまり取材になりませんでした。
日産陣営 | 23号車MOTUL AUTECH Z 3号車Niterra MOTUL Z
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23号車 MOTUL AUTECH Z
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3号車 Niterra MOTUL Z
GT500クラスのニスモ陣営は、2台共にドライバーが変わりました。昨年もそうですけど、きっと今年のラインナップはしばらく続きそうな感じもしますね。
エースナンバーの23号車に、3号車から高星明誠選手が移籍。ゼッケンは違いますが以前の組んだコンビの2人、千代勝正選手、高星選手のコンビに戻りましたね。タイヤはミシュランでしたが、3号車当時はエースの23号車を食う活躍っぷりでしたよね。昨年GRスープラ圧勝のシーズンでしたが、タイヤがブリヂストンに変わっても、1勝をもぎ取っています。今季は、タイヤのデータもありますので昨年よりも戦績は伸びそうです。そこはニスモ、チーム力があるが故にそう思わざるを得ないですね。
3号車に加入した佐々木大樹選手は、GT500へ復帰。三宅淳詞選手は2年目。昨年の走りを見ていると頼もしいですので心配ないかな。となると、この2台の戦績も興味深いシーズンとなりますよ。頑張ってください!
復活の… |12号車TRS IMPUL with SDG Z
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12号車 TRS IMPUL with SDG Z
12号車と言えば…、かつて長きに渡り SUPER GTを盛り上げたスポンサーのカラーを纏っていましたよね。スポンサーが変われば、その会社のコーポレートカラーに変わるのは当然。そのために、スポンサーフィーを投入しているわけでして。
今年、新しいスポンサーを迎えるにあたり、マシンのカラーをかつて使用していたブルーにすることを了承してくださったというお話を、スーパーフォーミュラの時に星野一樹さんから伺いました。そして、岡山で拝見したらほんとにカルソニックブルーになっていました。新しいスポンサーさんと以前のスポンサーさんとご関係もあるそうで、だからこそ実現したかなりレアなパターンですね。
やっぱりこの青じゃなくちゃ!と思った方も多いと思います。あとは、また奮起するだけ!ガンバってくださいね!
毎年楽しみな… |100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GT
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100号車 STANLEY CIVIC TYPE R-GT
毎年、いち早くカラーリングを変更している100号車。テストカラーと本番と存在していたのですが、今季はこれが本番カラーとなるようです。サイドは白ベース。ただ、前日のテストでクラッシュしたそうで、ボンネットはスペアのものと思われカラーリングナシに変わっていました。だから、富士テストで確認しないとです。
全て小島監督自らデザインされているそうです。これ驚きました。昨年は、富士のテストからレースアンバサダーが登場していましたが、今年もかなあ。コスチュームのデザインも監督とのことでした。そう昨年は伺いましたが、今年もきっとでしょうね。ブランディングというかトータルでデザインが揃っていましたしね。楽しみにしています!
こちらも青!|16号車 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16
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16号車 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16
イメージがガラリと変わりましたね。16号車は、あらたなスポンサーがついてカラーリングが全く変わりました。かつてTGR陣営でも、このワコーズカラーでタイトルを獲得したことがあるので、色だけ見ると間違えそうです。8号車との2台体制の強みを活かしてガンバってください!
ゼッケン0|?号車 VENTENY Lamborghini GT3
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0? 88?号車 VENTENY Lamborghini GT3
GT300クラスは、チャンピオンのゼッケンは「0」。付ける付けないは、チームが選択するので自由なのです。30年間、SUPER GTに名前が変わる前から参戦して、昨年初のタイトルを獲得した88号車のVENTENY Lamborghini。
搬入日に、ピットに行って見るとゼッケン「0」が貼られていました。今年はどれを付けるのだろうと思ってメカニックさんに話しかけると、まず「0」のゼッケンを取り寄せて付けてきたことがわかりました。めちゃくちゃ丁寧に貼ってあったんですよね。でもエントリーは、「88」なので、剥がしてしまうとのことでした。
チャンピオンゼッケンをつけると、タイトルを取れないジンクスがあるとおっしゃる方もいましたがそこはあまり気にしていない様子。連続でタイトルを…というのは、かなり昔のニスモさんの記憶しかない私は。他にもいたかもしれないけど。そもそも連続でタイトルが難しいですしね。クルマの開発競争もしていましたから、新しいクルマが勝つ、戴冠することが記憶に残っています。
でも今年もドライバーが変わらずで、自分たちが勝ち取ったタイトルなら、チャンピオンゼッケン付けたいよね。そう思わない人もいるか! 今年は、GT500クラスもチャンピオンゼッケン1号車が走ります。こちらもチャンピオンゼッケンが久しぶり。両クラスとチャンピオンゼッケンで走るのは珍しいです。写真にどちらも収まるのはかなりレアなシーズンとなりそう。写真に残しておきたいですね。ファンのみなさまにそこはゆだねますよ。期待しています!
そして、2台がジンクスを打破できるのか。そこにも少しだけ注目です。私ジンクスとかどうでも良いので(笑)。
LEXUS LC500増えた|60号車 Syntium LMcorsa LC500 GT
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60号車 Syntium LMcorsa LC500 GT
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31号車 apr LC500h GT
LC500がもう1台増えました。60号車 Syntium LMcorsa LC500 GTが登場。かつて、GT500では、クラス1車両のLC500が走っていました。こちらの方が、より市販車に近いので、こっちがLC500という反応をしてしまいましたが、かっこいいね。デカいんだよねクルマが、GT500よりも。先にデビューしているaprのLC500がGT500と並ぶとちょっとわらっちゃうのよね。弟分たちの方がデカい。涙目のヘッドライトがクールでね。新車の登場はわくわくします。頑張ってくださいね!
ポルシェが復活|666号車 seven x seven PORSCHE GT3R
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seven x seven PORSCHE GT3R
新規チームseven x seven Racingが参戦です。黄色のさわやかカラーでポルシェがSUPER GTに戻って来ました。藤波清斗選手と近藤翼選手と申し分のないキャリアの2人がドライバーを務めます。
GT300クラスの車両のフロントガラスのハチマキの部分に、こちらのチームの名前が入っておりますので、SUPER GTのスポンサーさんでもあるチームなんですね。今季、GT3車両にも注目してみたいと思います。
ゼッケンが変わった 26号車
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ANEST IWATA RC F GT3
昨年の50号車は、今季は26号車へ。ゼッケンの変更については取材できておらず…。ドライバーは、グランツーリスモの世界チャンピオン、イゴール・フラガ選手は継続。相棒は、ベテラン安田裕信選手。彼は、GT500の経験もありますので、チームにとって心強いのではと思います。
イゴールくん、ピットビューイングでステアリングにサインを求められていてびっくり。E-Motorspots ファンなのかリアルレーサーファンなのか。たまたま遭遇したのですが、何かこう新しさを感じましたね。eスポーツレーサーからリアルレーサーとなった方は、他にもいらっしゃいます。現在で言えば冨林勇佑選手が同じくGT300で走っています。いつかじっくり話を伺ってみたいですが、モータースポーツへのアプローチとして、選択肢が増えているのかなとも思います。子どもの頃に、カートをやるのか、eスポーツレーサーとなるのか。漠然とですが、目指すゴールの先でたくさん関わり方はあるのだなと、彼らを見ていて思いますね。頑張ってください!
もっと深く取材をしたいのですが、月末の富士スピードウェイでの公式テストも雨予報? まだ時間があるから大丈夫と信じたいですが、やっぱり春までの天候の不安定さは否めませんね。なんかふわっとした取材で物足りないんですよね。なんでも良いけど晴れてほしいです(切実)。その公式テストを経て、4月12日(土)公式予選、13日(日)決勝でシーズンが開幕します!お楽しみに! それでは、また!
(写真:GTアソシエイション、折原弘之、大谷幸子 テキスト:大谷幸子)
レポーター(お)ねえさん・大谷幸子
随時、クルマに関する様々なイベント・テーマでレポートしていきます!