織戸学 ドライバーズコラム 第13回 2016年レースシーズン
2016年のレースシーズンもスタート。今期の国内モータースポーツもどんどん体制が発表されてきています。え?彼があそこのドライバーに!?なんて変化も楽しいし、新しいマシンの発表や参戦も楽しみな今期です。
僕は今年も、スーパーGTとGAZOO Racing 86/BRZレースに参戦致します。D1GPは、去年で引退しましたので、なんらかの形で行く事はあるかと思います。フォーミュラーD-JAPANドリフトは、解説という立場で現場を盛り上げて行こうと思っております。
GAZOO Racing 86/BRZレースは、今年もK-ONEレーシングチームより、必勝体制で新たな挑戦者に、YOKOHAMAタイヤを履き参戦。今年もタイヤ戦争が激しいだろうね。全戦参戦する予定ですので、チャンピオンを目指して戦います。
スーパーGTは、今期もチームJLOCから88号車にて、若手の平峰選手と戦います。JLOCからは今期で6年目のお付き合い、マシンは待ちに待った待望の新車、ランボルギーニウラカンGT3にて。
無事にシェークダウンも終了し、未知なるポテンシャルを感じております。4年間も乗ったガヤルドとは全く別物のマシンで、これから開幕までの多くのTESTで、セットアップを詰めていく作業が楽しみです。開幕前のTESTには、毎年あまり参加できていませんでしたので、十分にマシンとタイヤとの会話を重ねて、僕自身もそこに上手にアジャストして行きたいと思っております。
もちろん、僕なりのシミュレータートレーニングを積んで行こうと思っております。今年は、僕らが参戦するGT300クラスは、とにかく新車ラッシュです。
15台以上も新車になるようです。GT3も各自動車メーカーが、これでもかってくらいに、素晴らしいポテンシャルのマシンを投入しており、今では純粋なレーシングマシンと言っても良いと感じます。
基本的にはルールがあり、コストの掛かり過ぎない事が条件ですが、年々エキサイトしているような気もしますね。さすがレーシング。
このGT3カテゴリー、僕は本当に素晴らしいレギュレーションと感じております。メーカーの自慢のスポーツカーをベースに、レギュレーションに合わせてメーカーが車両を作ります。そのためベースのポテンシャルがとても重要なのです。そして各社の性能差を合わせるため、BOPという車重やリストリクターのサイズ等の規制で、ほぼどんなマシンでも同じような性能で戦う事ができているのです。
これを決める事は、大変な作業だと思います。シーズン中も何度かの見直しが入りますが、本当にぶっちぎりで速いって事は無いですね。
そしてなんと言っても、世界で共通のGT3車両レギュレーションなので、どこのレースシーンでも参戦が可能なのです。これって本当に凄い事ですよ(ドリフト業界もそうなれば良いと思いますが)。
日本からは、GTRが世界でも活躍しています。あの大きなボディーが、並み居るスーパーカーと戦うって良いですよね。しかもエンジンもタービンもほぼノーマルな状態です。
レクサスのRC-Fも昨年度より参戦、これからが楽しみなマシンです。GT3レギュレーションでは、アップデートは常にできませんので、開幕前までのアップデート申請が一度できるだけのようです。
この辺も開発費用が掛からないように、1年間、レースを走ってそこを翌年に見直すみたいな感じなのでしょう。
スーパーGTは、2人のドライバーとセミ耐久レースの合わせた、GT500クラスとGT 300クラスの混合レース。そこが楽しいし、見に来てくれるお客様も興奮するカテゴリーです。
今年も、お客様やFANのために素晴らしいレースを見せて行きます。もちろんチャンピオンを獲るために生きて行きます。今年もMAX ORIDOの応援をお願い致します。ありがとうございました。
MAX織戸
[ガズー編集部]
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