ドバイの砂漠をランドクルーザーで駆ける!デザートサファリ
アラブ首長国連邦のドバイといえば、人が造ったきらびやかな街。世界一高い高層ビルのブルジュ・ハリファを始め、びっくりするほど広いショッピングモール。買えない物はないのではと思えるほど、豊かな街だ。しかし元々ここは砂漠。やはりドバイと行ったら砂漠でしょうということで、手軽に砂漠へ行ける「デザートサファリ」を体験しに向かった。
ランドクルーザーがホテルまで迎えに来る
ドバイ空港には日本をはじめ、主要国からは早朝到着する便が多く、ホテルのチェックインまでの時間を有効活用したい。そこで今回はツアーの中から、朝出発で午後早々にホテルに戻れるタイプを選択。内容は、宿泊ホテルまでの送迎、英語での解説つき。場所にもよるがだいたい午前9時頃ホテルに迎えにきてくれ、午後2時までには再びホテルへ送ってくれる。価格は一人あたり60USドルからあるので、ホテルのアーリーチェックインでホテル代が加算される金額を考えれば、欲張ってデザートサファリに行くのもお得かと。
- 派手なカラーリングのランドクルーザー200が迎えにきてくれるのですぐわかる
ドバイはイメージ通り、中心部の高級ホテル前には、黒塗りの高級車がたくさん停まっているが、少し高速道路を走ればランドクルーザーやハイラックス、レンジローバーやパトロール(日本名:サファリ)が走る、4WDが日常的な街だ。特にランドクルーザー200が圧倒的に多く、次にランドクルーザー70。ここではトヨタのシェアが圧倒的に高い。さっそくホテルへ迎えに来てくれたランドクルーザー200に乗って砂漠へ向かう。市街地を出ると道路の両脇は平坦な砂地。
- このように徐々に砂地が見えてくる
40分も走るとだんだん砂丘が見えてきて気分も高まる。一般道から外れ、オフロードへ。ラクダが飼育されているエリアでしばらく待っていると、ほかのホテルでお客様を乗せ、やってきたランドクルーザー200が続々と集まってくる。
- いろんな国からの観光客が集まってくる
- ヨーロッパ人からするとラクダはよほど珍しいらしく、興奮して写真を撮っていた
いざ360°砂丘のなかへ突き進む
そしてタイヤの空気圧を落とし、砂丘のなかへ。はじめは比較的硬く締まった砂上の直線を80km/hくらいで走り、突如轍を外れ砂丘を登る。同乗客からは驚きの声が。ジェットコースターと違って、レールがあるわけでなく、現地ドライバーが自由にルートを決めて走るから予想がつかない。だからおもしろい。同乗客が慣れてくると、もっと高低差のある砂丘をいくつも越えていく。砂丘の登りはどこまで登るのか、いつ急に下るのか、同乗客には見えないので、とてもスリリングだ。
- ドバイの砂丘は比較的締まっていて、空気圧は150kpaまで落とせば十分だとか
- どんどん砂丘を突き進み、奥地へ入っていく
- まずは砂丘の間を、スピードを出して走る。乗り心地がとてもいい
1時間ほど走ってから休憩。クルマを降り、ふとあたりを見回すとすべて砂丘。360度砂丘のなかでしばらく撮影タイム。ドイツ、イタリアからやってきた観光客は、日本と同様、砂漠のない国だから、大はしゃぎで撮影したり、砂上を歩いたり。
- なぜか砂丘があると高いところまで登ってみたくなる
- すべてランドクルーザー200。これほどいいクルマは他にないとドライバーたちはみな口を揃えて言う
- まるで月面や火星に着陸したかのよう。初めて観る光景にみな大はしゃぎだ
後半は、さらに砂を巻き上げながら走ってくれ、ラリーのように楽しめる。そして声を出し過ぎて喉がカラカラになったところで休憩タイム。
- さらに砂丘の奥へ。小さな砂丘をなんなく乗り越える
- ドライバーはすでに2年近く働いているが、最初はしっかり研修期間があるとのこと。毎日砂丘を走れるなんてうらやましい
- 小高い砂丘を登って一気に駆け下りる。このクルマはまだカラーリングが間に合っていないとか。すでにこのツアー会社はランドクルーザー200を75台も所有している
- 車内には万一のためにロールバーを装備しているから安心
多少大きな木で日陰があるオアシスでドリンクのサービスがある。砂丘を走っているのは2時間くらいだが、かなり大満足。そしてホテルまで送迎してくれツアーは終了。手軽に砂漠を4WDとともに体験できてまたすぐ行きたくなりそうだ。
- ひとしきり砂丘を走ったらオアシスで一休み。クーラーボックスからキンキンに冷えた飲み物が自由にもらえて、ひとときの安らぎを
- オアシスでやすらぎを得るのは、人間だけではない。こうして動物たちもやってくる
ディナー付や砂漠で1泊ツアーもある
今回はエミレーツ航空系列の<アラビアンアドベンチャー>のモーニングサファリを選んだ。ほかにも砂丘に沈む夕陽を見られるディナー付や砂漠で1泊ツアーがある。またサンドバギーに乗れるタイプもあるので自分で走ってみたい人にはおすすめだ。何もない砂漠のなかでの1泊は、雑踏や喧噪から解き放たれ、きっと心もすっきりするに違いない。きれいな街でショッピングもいいが、たまにはこうして何もないところで自分を振り返ってみてはいかがだろう。
- ドバイからアブダビやオマーンにも行ける
- 参加者はみな笑顔で大喜び。今度は砂漠で1泊したい、星も観たいと夢は膨らむばかり
(写真/テキスト:寺田昌弘)
[ガズー編集部]
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