ランクルやAKB48 Team8で大盛況! TGRF2016イベント広場レポート

モータースポーツファンからファミリーまで楽しめるTOYOTA GAZOO Racing FESTIVAL2016(以下「TGRF2016」)が、11月27日に富士スピードウェイで開催された。今シーズンも熱戦を繰り広げてきたスーパーGTやスーパーフォーミュラ、ニュルブルクリンク24時間耐久レース、全日本ラリーから歴代のレーシングマシンや選手たちと観て、乗って、走って楽しめる1日に、4万人もの来場者で盛り上がった。今回はオープニングセレモニーに来シーズンからWRCに参戦するヤリスWRCテストカーがサプライズで登場するなど、メインコースやAパドックは特に、モータースポーツファンにはたまらないイベントが目白押しだったが、メインスタンド裏のイベント広場には、ファミリーを中心に楽しめるイベントがたくさんあった。

ランクルやフォーミュラカーを遊園地感覚で楽しめる

今回初登場なのが、<SUVオフロードチャレンジ>。これはトヨタ・ランドクルーザーやトヨタ・FJクルーザーに同乗して丸太を越えたり、なんと階段を上ったりと、冒険感覚溢れるイベントだ。現在全国各地で開催されているTOYOTA GAZOO Racing PARKやトヨタ店イベントで大人気のイベントがTGRF2016にやってきたとあって、開始前から行列ができるほど。

右車輪で丸太を越えて、その後は全輪で丸太を越える。そして鉄製の階段を上ってスロープを降りてくる。まるで遊園地のアトラクションのよう
まず右側の丸太を乗り越えていく。クルマの斜度は最大30度になる。車内では驚きのあまり悲鳴や歓声があがる。ランドクルーザーやFJクルーザーは、車高は高いが、重心が低く設計されており、乗員の体重にもよるが斜度40度までは大丈夫なので、これくらいは余裕の走りだ
次に全輪とも丸太に乗る。対角線上に丸太の高いところがあるので、そこを乗り越えるときには、左後輪が浮いてシーソーに乗っている感覚に。それでも安定しているランドクルーザープラドに同乗者も驚いていた
階段を上る!平坦であればタイヤの性能が大きく関わってくるが、階段を上るためには、エンジンの太い低速トルクやサスペンションの柔軟性などクルマの基本性能が重要だ。角度は約25度。フロントウインドウからは空しか見えない
下りはスロープ。今度はウインドウから地面しか見えない。ゆっくり走るが、逆にすべてがスローモーションに見えてドキドキする

体験された方々は、「クルマがこんなに傾いても大丈夫だなんて知らなかった」「昔、ランクルに乗っていてキャンプなど楽しんでいたが、またランクルに乗りたくなった」「クルマが階段を上れるなんてびっくり」「ダカールラリーを走ったドライバーが運転するクルマに乗れて貴重な体験ができてうれしかった」「ふだんはスーパーGTとか観戦にきているけど、クルマって速いだけでなく、こうしてどんなところも走っていけるって初めて知った」などさまざまな<WOW>な感想が集まった。
そしてフォーミュラカーの臨場感を体験できる<フォーミュラトヨタ タンデム同乗体験>。サーキットを走るフォーミュラマシンは、もちろんシングルシートなので、体験するには自分で運転するしかない。それを縦列のタンデムシートを増設してフォーミュラマシンを後部座席で体験できる専用マシンを用意した。あいにく朝まで降った雨で路面はウェットだったが、来場者のために溝のあるタイヤを履いてイベントを決行した。走行エリアは大きくはなかったが、それでも風を切って走る爽快感を存分に楽しめた。

ドライバーは元フォーミュラトヨタのチャンピオンでトヨタドライビングスクールのインストラクターを務めるチャンプ☆FUJITAこと藤田孝博さん。後ろには順番待ちの長い列が
後部座席のほうが高くなっているため、視界もよく臨場感ある体験ができる。藤田さんは「今回もたくさんのかたにフォーミュラを体験してもらえてうれしい。乗れなかった人、乗りたい人は東京のメガウェブでもイベントがあるので、ぜひ体験しにきてください」とのこと

大盛況のAKB48 Team8のステージ

イベントステージではトークショーやくま吉とのじゃんけん大会など、いろんなイベントがあったが、圧倒的に観客が集まったのがAKB48 Team8のスペシャルステージだ。「会いに行くアイドル」をコンセプトに結成されたAKB48 Team 8は、すでに34都道府県、29,000km以上も移動しながら活動している。

イベント広場はこのような大賑わい
AKB48の往年の曲から最新曲まで歌い、大盛り上がりのステージ
トークでは推しメンのパートでそれぞれのファンが掛け声をかけたりして盛り上がった

子供や女性が楽しめるイベントも大盛況

実物のクルマに乗らなくても楽しめるイベントも多い。タイヤをテーマに、バーベルの錘がタイヤだったり、タイヤを輪投げ感覚で投げたり、タイヤ交換のホイールナットはずし体験など趣向を凝らしている。そして女性のためのブース、TOYOTA GAZOO Racing WOMANや子供たちが楽しめるカートやソープボックスカーの手作りモックカー、ラジコン、子供バイク教室など体験型イベントが多く用意された。

タイヤフリースローは、カート用の小さなタイヤを投げて、3つのタイヤにそれぞれ入れると賞品がもらえる
タイヤ交換では、どれかホイールナットを外して、当たりが出たら賞品がもらえる
タイヤリフトアップは子供用から大人用まで重さの違うバーベルがあり、大人用は意外と重い
新城ラリー会場でも展開していたが、TOYOTA GAZOO Racing WOMANでは健康と美をテーマにした女性にやさしい専用ブース。ブース前には「攻めてる女でいこう。」を表現している真っ赤なG’s アクアの限定モデルを展示
重力だけで走るソープボックスカーコーナーでは、親子で作ったモックカーでタイムアタックができる
カートコーナーでは走るだけでなく、こうして記念写真を撮る親子も。未来のプロドライバーを夢みて
トヨタ・86のラジコンを走らせて楽しむ。実車をドライブする日もそう遠くないだろう

こうしてイベント広場も楽しいイベントで来場者も大盛り上がりだった。駐車場を見るとやはり4万人の来場者を証明する光景が。2001年にTOYOTA MOTOR SPORTS FESTIVALとして始まったこのイベントも年々盛り上がりを増し、楽しいイベントが増えてきている。来年はもっとおもしろくなること必至だからぜひ遊びに来てはいかがだろう。

(写真・テキスト:寺田昌弘)

[ガズー編集部]